12/29/2007

園芸礼賛

昨日、えらいモノを好きだと吐露したワタクシだが、
もちろん、いちばん好きなのは、犬と、庭仕事である。
Uncocoroも素敵だが、年間予約購読しちゃってるのは、これである。


特に好きなのは「木」。
赤、白、黄色のチューリップの類だって、好きは好きだが。
一番どうでもいいのは、鉢花、特にランやシクラメンだ。いや正確には、「だった」。






雪が積もっても平気なガーデン
シクラメンや、








忘れていても勝手に増える
原種シクラメンは別だが、





園芸種のシクラメンは、どうも好かぬ。

葉組み(球根の中心によく日が当たるよう葉っぱの配置を変える)をせねばならないと知った時には、少々
憎らしくさえ感じた。
なんだ、それ。
それでも植物か。
あまりにも甘えてないか?






だが、昨年我が家に2鉢の園芸種シクラメンを迎えた
(転勤祝いに頂いた)ところ、意外や、彼らに対しても愛情が湧いたのだ。
せっせと世話をした甲斐あって、元気に冬が過ぎ、
春が過ぎ、夏が来て、休眠法を選択して夏越しをさせた。ら、大失敗。

現状こちら。泣けてくる。

         いまだ休眠中・・・


だから、先日ひと目ぼれした新たな園芸種シクラメンを購入する時、少々胸が痛んだ。

いやいや、この球根もう駄目だから新しいのを、という気持ちで買ったのではないぞ。

まだ諦めてない。
君たち眠りシクラメンの世話も続行しつつ、新入りも育てますよ。





ランも、ランそのものが嫌いなわけではないので、庭の紅葉の古木に、フウラン(風蘭)を縛りつけて育てている。いわゆる着生ランだ。

      東出都。現在は紅葉の幹におわす


だが、鉢に植わった贈答用のランには長らく興味が
なかった。


しかし、人の心は変わるもの。

昨冬、お菓子のように可愛らしい、この小さなオンシジウムに惹かれて、初めての洋ランを購入した。



これがまた、私好みの強いランで、先週まで庭の吹き
さらしに放置していたのに、ちゃんとつぼみが上がっていた。



そう。

私が園芸が好きなのは、こういう、物言わぬ彼らの
たくましい生命力に触れた時、「いじらしい」を越えて、すべての命に対する畏敬の念が湧くからである。

どんな小さな命も、力強く、ひたむきだ。
それを実感し、思い出させてくれるのが、庭仕事で触れあう植物や、それに集まる虫たちなのだ。

庭仕事については、書き始めたら止まらなくなる。
また改めて、熱く書くぞ。





実はこの冬、長い間欲しくて手に入らなかったランを、ようやく迎えた。
嬉しくて、見るたび顔が緩む。
そろそろ気になるお顔のたるみに、拍車がかかりそうだ。

うまく咲いてくれるかな・・・
むふふ。

      パフィオペディラム・デレナティ




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2 件のコメント:

MK さんのコメント...

美しい!

 実家も、母が花好きで色々あって。
 強制的にこれはなんとかよ、って教え込まれていました。

 ただ、聞き流す癖のせいでまったく心に残らず。植物の名前をほとんど覚えることができないまま育っちゃいました。

 そろそろ真剣に聞くか。やはり、物事を識ることは、名前を覚えるところからですよね。識別しないと。
 こうやって、写真つきで解説してくださると、知識も増えます。
『パフィオペディラム・デレナティ』
・・・やっぱり覚え切れませぬ。

Uncocoroと表現するととたんに
南仏のかほりが。 

読もうかな。。。

ハニフラ さんのコメント...

MKさん、今年最終日においで頂き、ありがとう!

私も、ある年突然、園芸好きになったのです。それまでは全く興味がなく、母が、いかに庭の手入れを頑張ったか、どの植物がどう育っているか語っても、聞いてはいるけど右から左でした。興味を持つと、スイスイ頭に入るもんです。

パフィデレね、花がうまく咲いたら自慢します。独特なので、きっと覚えられると思いますよ。パフィデレ。

南仏の香り漂うこのご本、絶賛オススメ中ざます。冬の夜長に、コーヒーでも飲みながら、ぜひ。ぜひぜひ。