1/24/2010

今日も一緒だね




毎年のことながら、また特別なこともなく過ぎてしまった犬たちの誕生日。



前日まで覚えていたのだけれど、当日は年一回の脳神経外科同門会があった。
ぎりぎりまで仕事をしてから大急ぎで帰宅し、普段の泥だらけのカーゴパンツを脱ぎ捨て、別珍のドレスで帝国ホテルまで行かなければならなかったのだ。




ここ数年不参加だったので、久しぶりにお会いする先生方や同級生と話が弾み、ビンゴゲームをしたり(その同級生がwiiを当てる中、チロルチョコすらも当たらなかったが)、3時間はあっという間に過ぎたのだが、思った以上に疲れた。


帰宅して犬たちの歓迎を受けると、心の底から幸せを感じる。
ああ、やっぱり私の居場所はここだなあとしみじみと思う。

          オカエリヤス


さっきまでだって、とても楽しかった。
綺麗な服を着て、ふかふかの絨毯の上をハイヒールで歩き回りながら(立食パーティなので)、大勢の人たちと会話をするのはワクワクする。


それが今や、愚弟のお下がりのトレーナーを着て冷たい床に座り込んでいる。
でもごらん、膝には犬どもが、お互いの境界が分からないくらいぎゅうぎゅうにひしめきあってしなだれかかり、

        もとより境界は朧なり

膝小僧を前歯でイジイジイジと細かく噛んだり、私の顔のつもりで間違って隣の犬の顔をなめたりしてるのだ。
毛皮は柔らかい。その下の体は温かい。手のひらに、ドクドクと彼らの心臓の鼓動が伝わる。
ああ、なんて幸せなんだろう。






そんなこともあって慌ただしく過ぎ去ってしまった昨日は、実はガディ爺さんの15歳の誕生日だった。
いつもは大きめのおじゃこを御馳走してやったりするのだけど、それすらもなかった。

            許サン


でも、最近はその方がかえっていいような気がしている。

昨日を境に何かが変わる訳じゃない。
おととい、昨日、今日と私たちの毎日は続いているし、明日も続くだろう、たぶん。


何歳になった、あとどのくらいで何歳だ、などと考えず、自然体でその日その日を過ごして、ある日振り返ってみれば、あれもうこんなに来たの、という方が、楽しく過ごせそうな気がするのだ。


こう書きながら、それって、ガディが年を取ってきたからこそ、それをなるべく意識したくないという私の弱音かなとも思う。
うん、きっとそうなんだろうな。


まあ、理屈はどうでもよい。
15年前の昨日、この世に生まれてくれたことを心から祝いたい。
そして、今日も変わらず私のそばにいてくれていることに、心の底から感謝し、喜んでいる。






・・・ぐだぐだながながと書いて、誕生日がうやむやになった事実がぼやけないかなーと思っているのが、バレませんように。

          バレトルゾー