10/31/2016

踊ろうハロウィン



日本にもハロウィンがすっかり定着した今日この頃。


2011年に、こんな日記をアップしていた。
 『黒犬のハロウィン
ガディ翁を亡くして一年経たないうちでもあり、特別出演してもらっているのが懐かしい。

その日記の動画がこれ。

家族内でのツボはソフィ。ちょっと出た下腹で堂々と踊ってる

その後も、実は毎年作って家族内で楽しんでいた。



今年は久しぶりにブログに載せようと思っていたので、新作を。

ガディ翁は引退、現役のブラウニーが参戦である。

ホ坊とブラウニー以外の写真は前と同じなので、どれが誰かは分かりやすいかな。

今回の配役は、
 ソフィ姐さんがドラキュラ伯爵、
 ルースが安定のフランケンシュタイン、
 ウェルが魔女。
 ホープは狼男、
 ブラウニーがミイラ男、
である。

ホープの元写真はこれ、去年の7月。
今とは似ても似つかぬ小さいのが後ろに写ってる

ブラウニーの元写真はこれ、去年の9月だ。
ブラ坊の鼻デカ写真は妙に多いのだ



世代的にハロウィンはあまり馴染みがないけれど、カボチャのオレンジ色は暖かみがあって気分が楽しくなるし、黒猫やコウモリが登場する分には可愛らしくてけっこう好きだ。

商売人に踊らされてるのかもしれないが、楽しいお祭りが増えるのはいいんじゃないかな。
踊りましょう、踊りましょう。
JIB JAB!!

10/30/2016

ホープの回復



9月22日は祝日だったが、オオサカ先生は祝日も午前中は診察しているから、さっそく朝一番で連れて行った。

一緒に連れて行ったおこぶのワクチンは問題なくすみ、ホープの診察。
熱はやはり40℃あったが、血液検査では特に大きな問題なし。
だが、左肩の腫瘤に触れた先生は予想通り顔を曇らせた。

 「ガチガチの組織がここにあるのは確かなので・・・」
 (ああ、この表現ってどう考えても悪性腫瘍だ)

 「レントゲン、エコーをして、結果次第では針生検をします」
 (だよね・・・)

待合室はごった返していたし、検査に時間もかかるということだったので、ホープを預けて一度家に帰り、電話連絡を待った。





家にいても、良くないことばかり考えてしまう。
 『骨肉腫です』
 『余命は1ヶ月くらいです』
そんな予想が頭から離れない。

これだけ健康に気をつけていて、それで病気になってしまうなら、ガンであれなんであれそれはもう運命なんだ、ジタバタせずに冷静に受け入れるつもりだ、とは常日頃から母に言っていたことだし、今回も四万十を出る前から覚悟していたつもりだった。
おこぶは1年前から体重が1.5kg増し
運動はしてるから、ごはんを減らそう
肥満デハナイッテ先生言ッタ

だが、お昼前に検査終了の電話をもらって待合室で呼ばれるのを待っている間、喉がつっかえたようになって、自分のツバを飲み込むこともできないくらいだった。





だいたい、オオサカ先生はいつも深刻な表情をしているので、この先出る言葉を予測するのは難しいのだが、思いもよらない結果だった。
 「悪性細胞は一つも見つかりませんでした」

顕微鏡での組織写真をモニターで見せてくれ、専門的な説明を聞く(私が医者なのはご存じなので)。
診断名は、『無菌性脂肪織炎』。
ひどい炎症からくる痛みとだるさでぐったりしていたのだった。
ウ:良カッタネ! ホ:ウン

原因はいろいろで、注射や手術の縫合糸などの外的要因で起こることも、自己免疫性疾患として起こることもあるそうだ。

治療はステロイドで、5日目くらいから急激に元気になってくるはず。
そうならない場合は、自己免疫性疾患によるものと考えられ、免疫抑制剤を一生飲まねばならなくなり、怪我などには注意が必要になる、とのことだった。
ホープのレントゲン写真
肺には小さな影があった(小さい○のところ)

無菌性脂肪織炎もひどくなれば皮膚に穴が開くんですよ、と先生のこれまで治療した症例写真を見せてくださった。
ミニチュアダックスで、全身に深い穴が何カ所も開き、見るも酷い写真だったが、その後きれいに治って、まだ短いが毛も生え揃いつつある写真が続いていた。



アニューとともに、山や川を駆け巡るホープに、小さな怪我は絶えない。
そんな生活ができなくなるのはごめんだ、なんとか一過性で治ってくれと願いつつも、悪性腫瘍でなかったことに心底ホッとした。
喜び合う愚弟とおこぶ

だって、父の時も、ガディの時も、良い結果であるよう必死に願っても、答えはガンだったのだ。
良い方に予想が外れることが我が家に起こるなど、夢のようだった。





その日は、病院でステロイドを注射してくれていたので、翌日からのステロイド(20mg/日)、胃薬、予防的な意味での抗生剤をもらって、体に羽が生えたような心持ちで帰宅した。

ステロイド注射のおかげか、家に帰ると早くもホープは少し元気が戻っていて、なんと夜には、久しぶりに座ってごはんを食べた(いつもの半量だったが)。





その後は順調に元気を取り戻したホープ。
右肩上がりに良くなっていき、先生の予言通り、6日目頃から急激に元通りになり、肩の腫瘤はどんどん縮小していった。





約1週間後の10月3日に再受診のため帰阪。
今回はおもちが受診
後ろ足の内側の擦り傷を舐め壊した
エリザベス王子となる

経過良好とのことで、ステロイドは半量になり、次回は2週間後ということになった。
ただ、血液検査では特に問題はなかったが、前回正常値だった貧血の数値が悪くなっていた。
35ほどあってほしい数値が、ホープは29.2だったのだ。

染色して見ると、赤芽細胞(赤血球の赤ちゃん)はたくさんあり、体は貧血を改善すべくちゃんと働いているが、貧血の原因が分からないのが気になるとのことだった。

念のため、1週間後にシマント先生のところで、貧血の進行がないか診てもらうように言われて、帰宅した。
帰ってきたら鶏の新旧が仲良くなってた
おもちはエリザベスカラーが気に入ったらしい
















10/28/2016

ホープの不調

ホープは黒グロ軍団の末っ子らしく、良く言えば自由闊達、悪く言えば傍若無人で、かつ問題解決能力に優れている上に、運動神経がめっぽう良かったため、本当に苦労させられた。

グローネンダールという犬種はイタズラはあまりしないので、子犬の破壊行動に手を焼いたことはなかったのだが、ホープにはいろんな物を壊されたものだ。
ソフトクレートも、家のドアも、玄関の柱も。

また留守番させると、外から帰宅する我らをいち早く見つけるためにテーブルに跳び乗る(すると窓から外がよく見える)ものだから、上のものを落としていろいろ壊す。
ルースをおちょくるんじゃない!

エネルギーに溢れるあまり、ちょいちょいルースやブラウニーにちょっかいを出して嫌がらせたりもしていたが、本質は優しい子で、子猫時代のおもちやアニューの面倒を良く見てくれ(もんでくれたとも言う)、
走り回るときも常にチワワチームを蹴らないよう気を配っていた。
だから慕われている
そのホープに異変が起こった。





ことの始まりは9月6日(火曜日)。
私は当直で家におらず、母が犬たちを夜のトイレに出してくれた。

頃合いを見て室内に呼び戻すと、ホープが入って来るなり部屋の真ん中に座り、
 「ホオー、ホオー、ホオー」
と鳴いたのだそうだ。

左前足をわずかにあげていたため、母はてっきりマムシに咬まれたと慌ててくまなくチェックしたが、何の異常も見つからなかった。

ホープもそれっきりで、翌日以降も、日に一度程度鳴くことがあったが、それ以外はいつも通りだった。
9月7日夕。左がホープ。

ただ、散歩中などに少し腰が下がっている気がして、ウンコのキレが悪かったかな?とお尻を見たがきれいだった。



10日(土曜日)は一度も鳴かなかったので、ホッとした。
寝違えとか筋肉痛とかだったかな、犬でもあるのかも、などと冗談を言った。



9月11日(日曜日)、日中は私は当直で家におらず。
昼ごろに母から、ホープに元気がなく、朝ごはんを食べなかったというメールが来た。

心配はしたがそれほどとは思わず夕方帰宅すると、どやどやと犬猫が私を迎えに集まる中、ホープは横たわったまま、目の玉も動かさなかった。

驚いて体に触っても、痛がったり鳴いたりするわけではないが、代わりにようやく目だけ動かしてこちらを見るだけ。
ぐったりしていた。
唇をめくると口腔粘膜がいつもより赤く、マズルも熱っぽい。

それでも、ごはんどきには自分で起きて食餌場所(めいめい決まった場所で食べる)にスタンバイし、夜は完食した。



9月12日(月曜日)。
やはり元気がない。
朝ご飯の時は持ち場に来たものの、待ってる間に横になる。
完食はする。

夕方、仕事を早退してシマント先生に連れて行った。
熱が40℃あり、白血球がわずかに高かったが、他は特に異常はなし。
緑のキャップが抗生剤
黄色いキャップはおむすび用インターフェロン

この時、久しぶりに左前足をあげていた。
全身をチェックして下さったがやはり変わったところはなく、他にできることもないので、抗生剤の注射をして、さらに内服で5日分処方してくれた。

外に出て気分が変わったのか、帰宅後はちょっと元気を盛り返していた。
夜ご飯も勢いよく食べ始めたが、少し残した。



翌日はまた元気がなく、相変わらず熱っぽい。
抗生剤もそうすぐは効かないだろう。

食事時も寝たままで食べに来ないが、口元に持っていってやるとそれなりに食べた。

朝晩の散歩は、声をかけると自分でゆっくり起きてついてきて、皆と一緒に歩いたが、少し草の深いところに来ると、ごろんと寝てしまう。
13日朝

歩行時も腰が下がっており、寝ころんだ姿もしんどそうだった。



14日ごろだったか、初めて、左肩甲骨と背骨の間くらいに、ごくわずかに固く張ったところがあるような気がした。
毎日全身に触っていたから断言できるが、それまでは無かった。
本当にかすかな変化で、気のせいかもしれないと思った。



18日頃から、オシッコの時に片足を上げられなくなった。
四つ足を踏んばってしている。
13日撮影。腰が落ち背中を丸めている。
22日まで外ではずっとこんな感じ

散歩以外はほとんど動かずひたすら寝ている。
前日で5日分の抗生剤を飲み終わったが、結局効果はなかった。



9月19日(月曜日)、ついに口元に持っていっても、あまり食べなくなった。
いく切れかは、むりやり飲み込ませたが・・・
夜はほとんど食べなかった。

左肩には、明らかに盛り上がった部分がある。
見ても分からないが、触れば掌くらいの範囲だ。
そこが少し熱っぽい。



9月20日(火曜日)には水を飲むだけで、食餌はほとんど食べず。
トイレの時は最小限の時間、ウロウロする。
この日は数年ぶりに前の道が台風で冠水した

排泄に関しては、調子を崩してからもずっと問題なし。
また、一度も吐くこともなく、内臓的には問題なさそうだった。





この間、再度地元の動物病院に連れて行くことも考えた。
シマント先生のところは設備がなく、これ以上のことは分かり得ない。
他に、もう少し設備が整った病院もあるにはあるが、考えた末に、行かなかった。
13日撮影
外に出れば小走りもした

内臓が正常で、でも食欲も元気もなくなり、肩の辺りに腫瘤・・・
病態の詳しいことは知らなかったが、なんとなく骨肉腫とかの肉腫系じゃないのか、という恐ろしい予感が頭の片隅に生じていた。

ならば逆に、数日で急変ということはないだろう。
そして、中途半端にあれこれいじられるのは避けたい。
そう思ったからだった。

もともと、9月21日の夜からフラの眼科で帰阪予定だったから、ホープも連れて帰り、オオサカ先生に診てもらうつもりでいたのだ。

それにしても、どんどん元気を失うホープを前に、あと4、5日の受診までの日が、どれほど長く感じられたことか。





ようやく21日の夜、いつもより早く準備が済み、そろそろ大阪へ向けて出発するわと言ったその時、母がテーブル脇にかけてあったブラウニーのリードに足を引っかけて転んだ。

四つん這いになった際についた左手首が痛いという。
変形はしていないし、みるみる腫れるわけでもないが触った感じ、ヒビが入っていそうだった。

うちの当直医を電話で確認すると残念ながら泌尿器科の先生。

弱り切ったホープを優先することで母も私も意見が一致し、母に任せていく予定だった家事諸々をできるだけ片付け、段ボールで即席のギプスを作って母の手にはめさせて、後ろ髪を引かれつつ、予定よりだいぶん遅くなって四万十を出発したのであった。
水も引き、家を出られるようになってひと安心