12/30/2016

さよならじゃないよな




私は人間がちっちゃいので、『よく知らないけど、なんか好かん』というものがちょいちょいある。


そういう”好かんモノ”は、ちょっとしたことで”好きなモノ”に変わることもあって、その代表が漫画『NARUTO -ナルト-』と今年いっぱいで解散する『SMAP』だ。





ナルトは私が社会人になってから始まった漫画で、そもそもそんなに漫画を読む方ではない私がなぜ知ったかというと、大学の医局の当直室に少年ジャンプが常備されていたからだ。
当直室ニジャンプ・・・
(ゴルゴ13もけっこうあった)

とは言っても、漫画雑誌など読んでいる暇が若手にあるはずもなく、表紙だけ見て
 「金髪のツンツン頭って、ドラゴンボールのパクリか」
とちらりと馬鹿にする気持ちがかすめただけだった。



180度変わったのは実はほんの5、6年前だ。
どういった流れだったか忘れたが、アメリカのとあるグループが作った、ナルトの実写版ショートフィルムをYouTubeで観た。
(↓これは完成版だが、前半だけがこの数年前に出ていた)


登場人物は主人公しか分からなかったが、とてもよくできた動画で、彼らの創作意欲をこんなにもかき立てるナルトってどんな漫画なんだ?と初めて興味を持ち、そのまま動画を検索。

今から思えば違法アップロードであったろう動画はほんの数分と短かったが、意外にも(単純な忍者バトル漫画と思っていたので)人の内面に重点をおき、大人が観て十分に心を動かされるものだった。



さらに興味を持ち、原作者の画集を一冊購入。
今や三冊持っておる

絵のうまさにも驚いたし、観ているだけでワクワクする構成に、ついに漫画に手を出した。
犬が表紙の巻を。
ちなみに犬の名は赤丸だ



初めのうちこそ家族にも隠していたが、知れば知るほど作品の素晴らしさが分かり、ついに今ではこの歳でナルト好きを公表して何ら恥じるところがない。
2015年はNARUTO展にも行った
同年代の友人夫婦も一緒に

文字にすると陳腐になるが、愛とは、憎しみとはなにか、自分を認め他者を認めるとはどういうことか、ていねいに描き出していく漫画である。
72巻かけて。





次にSMAPだ。

漫画と似たような話になるが、私は今までアイドルに興味を持ったことがない。

小学校3年生の時、我が家はテレビを捨てたので、20代半ばに再び買うまで芸能界の情報はほとんど入らなかったせいだと思う。
人生唯一のフィギュア
主人公ナルトの先生”はたけカカシ”

SMAPも名前くらいはもちろん知っていたが、木村拓哉がドラマで売れたのをきっかけに急にもてはやされるようになったジャニーズグループ、という程度だった。
が、あまりにもてはやされるので、いつしか、なんとなく反感を覚えるようになった。
(そもそもジャニーズ系が昔から苦手だ)



それが変わったのも実に些細なことだ。

ある時たまたまテレビをつけたら、ちょうどSMAP×SMAPをやっていて、他に観たい番組もなく、
 「あ、SMAPか。どんなもんやねん」
と鼻で笑う気分で見始めたのだ。

ところが、意外にも会話は当意即妙で面白いし、コントは体を張ってやるし、ええ〜けっこうやるじゃないか、と見直してしまう。
『簡単過ギデハ』 『ソンナモンヨ』

そこへ歌のコーナー。
そこまではお笑い芸人顔負けに三枚目をやりきっていた彼らが、ステージに上がると一変した。
歌自体はひどかったが、それを打ち消すくらいの華があり、オーラがある。
踊りはめいめいのカラーを出し、ピシッと揃っていないのにかえってそれが格好いい。



それから時々スマスマを観るようになり、いつの間にか私も母もSMAPが好きになっていた。

特に大ファンというわけではないが、ライブのDVDは3本持っているし、なんと香取慎吾の顔のついたうちわも持っている。
以前いた病院の看護婦さんが大ファンで、コンサートのおみやげに買ってきてくれたのだ。
(なんでもいいから役に立つモノ、と頼んだらうちわとハンドタオルだった)
数日前に出たCDとBlu-ray

誰のがいいですかと訊かれたものの、私はSMAPというグループがいいのであって、誰かが特別に好きというわけではない。

無難なところで
 「んじゃシンゴちゃんで」
と答えたが、皆さん知ってますか。
ああいううちわって、びっくりするほど大きいのだ。

てなわけで、シンゴちゃんの顔のついた大うちわは、我が家で寿司飯を冷ますのにいつも使われていた。
(大阪にあるので、今度帰阪したら写真を撮ってこよう)



SMAPの解散に当たっては、ネット上であることないこと書き散らされて混沌としている。
真相は分からないが、私が忌々しく思うのは文春だ。
おむすびと対決
青いエフェクトは必殺技・雷切(らいきり)

私は、芸能人のプライベートに興味はなく、見えるところで良いパフォーマンスをしてくれればそれでいいと思っている。
カカシ先生、逃げて!

もちろん、人々から注目される仕事をしている以上、仕事に対する態度や良識の有無は問われるべきだろう。
だが、舞台裏での仲の良し悪しや、独立するとかしないとか、そんなことはどうでもいい。(結婚したとか子供が産まれたとかもどうでもいい)
チュッ

今回も、文春がデリケートな時期にひっかき回さなければ、仮にメンバー間で確執があったとしても、それを見せないようにグループとして変わらぬ華やかな姿を今も見せてくれていたかもしれない。
クヤシー

私はそれで良かったのだ。
歌は、下手でも人の心をつかむことができると知ったのは彼らのおかげなのだ。
(最近はずいぶんうまくなった)





ナルトも2年前に完結したし、SMAPももう明日で終止符をうつことになりそうだ。
ちょっとずつつまらなくなる私の娯楽分野である。





そうそう、年末年始にもし時間があったら、『よく知らないけどなんとなく好かん』ものに先入観抜きでちょっと触れてみては。

意外とあっさり『好き』に変わるかもしれないし、「好かん」ものより「好き」なものが多い方が人生楽しいに決まってる。

もし気が向いたらついでにナルトやSMAPもいかが。
えへ。
エッ・・・

















12/27/2016

クリスマス散歩





クリスマスイブにふわふわさらさらになったブラウニーだが、年明けに愚弟が帰阪するまでは一緒に寝たかろう。
たぶん。

だから、安心して翌朝からドロドロになっちゃあ困るのだ。

そんなわけでこれ。
ペピイでゲット

本当はウェルに買ってあったんだけど、なかなか出番がなくて。
ふと思いついてブラウニーに着せてみたら、ちょうどの大きさだった。

しかし、一番ふさふさのお尻〜しっぽの毛はまる出し。
お尻のところだけ何か別の生き物に見えて仕方がない。

見た目はさておき、これがなかなか優れもので、お腹周りは全然汚れずにすんだ。





一夜明けてクリスマス朝の散歩も、愚弟が一緒だったのでいつもより張り切って走り回っていたブラウニー。
不慣れな山道で写真を頑張る愚弟
ブラウ兄ちゃんを信じてついていく末っ子
四苦八苦
愚弟撮影



途中の小川のひとつは底が粘土で、ミネラルをいっぱい含んでいそう。
竹藪と杉林を分ける小川
粘土層を流れている

飲んだら体に良さそうだね、と愚弟と話す。
ちょっと待て
何か上流で出汁をとってるぞ
ザバー
冬でも浸かります
(霜の降りてないときは)



冬は川を途中から山側へ上がり、さらに奥地へ入ったりするのだが、悪路に不慣れな愚弟の体力を考え、この日は川まで。
折り返し地点でひと休み。
ソレナニ
撮影者注:足が岩で滑ってつるってなった
・・・照れ笑い?



愚弟の近くに行きたいブラウニー。
愚弟撮影
ソッチヘ下リタイ
やっとおそばに
空気読まないお邪魔虫
この顔
唸られました



ウェルがほとんど写らないのは分け隔てしているのではなく、だいたい私にくっついているせい。



アニューはお気に入りのいたずらを愚弟に仕掛ける。
杖代わりの枝を遠くへ持っていって隠すのだ。
犯行の瞬間
それにしても保護色である

辺りにこんな枝は数え切れないほど落ちているのに、匂いを頼りに私や愚弟が使っている枝を見分けて離れたところへ運んでしまう。
相手にしなければ、その辺に放って戻ってくる。
場所だけ確認しておき、帰り道に拾いに行くとほぼ無傷で転がっている。



愚弟が撮ったアニュー三変化。
クマか
イノシシか
はたまたオオカミか

動画もあるのだ。







藪を抜けぬかるみを走り、川に浸かったがあまり汚れもせずにすんだ。
お陰で、夜はいそいそと愚弟の部屋へ。
母からもお咎めなし。

足やお尻は覆われてなくたってどうせ洗うんだし、買って良かったつるつるロンパース