5/11/2008

WellnessExpress16


毎月0のつく日はWellness expressの予定です。
私がこれを書くわけは、こちらに。



”動脈硬化が進んでいる”とか、
”動脈硬化予防に最適”とか、
”動脈硬化指数を測定”とか。

ええい、動脈硬化、動脈硬化って、画数多いねん!!

          何画アルノヨ!

いや、画数はどうでもいいんだけど、今回は、結構
耳になじみのある、この”動脈硬化”って何なのか?
改めて書いてみます。

 *図は、田辺三菱製薬のサイトから拝借




動脈硬化自体は、イコール病気、ではない。
ひらたーく言うと、「血管の老化」である。
これは、かならずしも暦年齢とは一致しない。

動脈硬化になった血管って、どうなってるのか?

ホースでも、長年使ってると、すこしずつ傷んでくる。
これが動脈硬化だ。

           ポカーン


・・・うーん、ちょっと大雑把に言い過ぎたかしらん。


も少し丁寧にお話しすると、水道管がだんだん古くなるのと一緒だ。
新品の時には、内側もつるつるで、水はザンザン流れる。

ながらく使ううちに、内側に水アカが付いて、ザラザラしてくる。
そのまま放っておくと、水アカはだんだん分厚くなり、流れも悪くなる。

それでもお手入れしないでいると、ついには詰まってしまう。

そんな感じ。


ただ、水道管は、詰まってからでも、反省して、掃除すれば、またきれいになる。
血管はそうはいかない。
血管自体がもう変化してしまっているから、若く、つるつるしていた頃には戻れないのだ。

          ・・・・・・・




ここで「?」と思った方もいるのでは。
動脈硬化って、血管の内側に、水アカみたいにコレステロールやなんかがこびりつくんじゃないのかい、と。

それが、ちょっと違うんである。


血管の壁というのは、丈夫にするためだか何だか知らないが、3層構造になっている。


これは、クモ膜下出血のところでもチラッと書いたっけ。


内膜にキズがつくと、その傷口がもとで、いろいろ良くない反応が起こる。
いろんな細胞(平滑筋細胞の特殊型とか)が集まったりしながら、内膜のに、要らんモノが溜まるのだ。


こんな感じに。

右図の”アテローム”というのが、要らんモノが溜まってるところだ。

ね、水道管に水アカが付くのとは、違うでしょ。
薬でもとに戻せないのも、何となく納得がいくでしょ。

一部分だと、そこだけぐっと狭くなって見えるが、これが血管の広い範囲に起こると、壁は厚ぼったくなり、
しなやかさを失い、当然、中の通り道は狭くなる。




ここまで分かると、動脈硬化にならないためにはどうしたらいいかも、何となく見えてくる。

血管の内膜に、キズがつかなければいいのだ。

     誰にやられましたか、ソフィさん?

          ウ:アタシー!


・・・そう、いったいどんなものがキズをつけるのか。


高血圧。
(穏やかに流れる川よりは、ゴウゴウと流れる急流の川岸の方が、削られやすい。)
悪玉コレステロール。
タバコ。
ストレスも、内膜の細胞を傷つける。

他にも、糖尿病とか、運動不足とか、とにかく健康に
良くないと言われてる事はほとんどそうである。
血管の内膜はデリケートなのだ。


毎日のちょっとした注意の積み重ねで、これらを避けることができ、内膜を守ってやれる。
ひいては、自分自身を守ることになる。

もっと細かく知りたい方は、こちらがお勧め。




さあ、これからは、
 「動脈硬化がありますね」
と言われたくらいで慌てる必要はありません。

落ち着き払って、
 「それは、年相応ですか?」
と尋ねましょう。
年相応なら、40歳の人が、「あなたは40歳です」と言われたようなもの。

もしそこで
 「いえ、年齢に比べてえらく進んでいます」
と言われたら、慌てふためけばよろしいのです。


ま、できれば、40歳でも
 「まるで20歳ですね」
と言われたいものだけど。

           ソリャ無理!

5/10/2008

Wellness執筆中

今日はWEの日。

ところが、今日はワタクシ、当直の日。

WE、鋭意執筆中(そんなたいそうな・・・)ですが、なにせ救急外来に呼ばれまくるので、全然進みません。
明日中には、アップできると思いますので、お待ち下さいませ〜!

(明日、当直明けで頭が回るかどうかが問題だけど)

この記事の下に、昨日ほとんど書き上げていた、新しい記事をアップしてます。

          ガンバリマース!


・・・ぱっとしない広報係だねえ。

5/09/2008

カラスの勝ち

我が家は黒い犬ばかりだが、いや、チワワも忘れてる
わけではないが、ま、とにかく、黒々している。

だからといって、特に黒色が好きなわけでは全然ない。



でも、はたから見れば黒びいきに思われるのか、カラスがしょっちゅう玄関先をうろつく。
ただでさえ、黒々してまがまがしさ満点の我が家が、
さらに怪しく見えるっちゅうねん。




しかもヤツらはゴミどころか、届いたばかりの食料品などを持ち去る。

生協でほとんどの食料品を調達している我が家。
この時期、届いた食料品は、冷凍食品でなければ、トロ箱に入れたまま、玄関先に放置、いや保管している。
屋内より涼しいからね。

思えば、数年前まで、カラスもヒトも、ウブだった。
いつから、この攻防が始まったのか・・・

       むっ 裏庭にまでカラス!


最初、蓋のないケースに入れて置いていたパンなどが、持ち去られる事件が数件起こった。

「注文したつもりだったのにな〜?」
と、のんきに首をかしげていた母を見て、ちょろい家だと認識したのだろう。

          カラスの嘴痕

おでんの素、エゴマの葉、リンゴ・・・など、ありと
あらゆるものが、かっぱらわれた。
(しかし彼らも一度、失敗している。
 炊き込みご飯の素を盗ったのだ。
 さぞかし、カラかったろう。
 のどが渇いたに違いない。)

もちろん、母だって途中で気づいて、防衛はした。
ケースに蓋をしたのだ。

しかし相手は鳥界屈指のIQの持ち主。
持ち運び時に手をかける穴から、上手に獲物を引っぱり出されて、母の負け。

ならばと、トロ箱にいれておいたら、あの立派なくちばしで穴をあけられて、母の負け。

      ドトールコーヒーもこのザマ。


今や、トロ箱の上や周りに、バリケードを築いて防いでいるが・・・

我らも、ものすごく出しにくいので、家族全員の負け、ではないだろうか。
これでいいのかね、母よ?




さて先日、玄関先で、ガディ爺さんとハニーとが遊んでいた。
もちろん、2頭で遊んでいたのではない。
おのおのが、独りで遊んでたわけだが。

      こんな感じで。(ガディとフラ)


しばらくして、ガディだけ中へ入れ、ハニーをうっかり入れ忘れた。
だって、小さくて目に入らなかったんだもん。

10分ほどして気づき、玄関を開けてやった。

ドアを開けてもらったと、ニコニコ笑顔でこっちへ歩いてくるハニー。
と、その1m後ろの、門柱の上に、とまってこちらを見つめているカラス。
間近で見るカラスは、思ったよりずっと大きかった。


ハハハハハニー、狩られる!!

と、見下ろした瞬間、ちょうどハニーは玄関内にひょいと入り、それを見届けたカラスは、大きく横へ首を振ってから、飛び立った。

舌打ちが聞こえたような気がした・・・

           アブネ


中へ入って、ひとしきり、ハニーが危なかった話を母にして、他の用事でもう一度玄関を開けたら、こうなっていた。


腹いせか。
ちり紙は値上がりするってのに。

でも、腹立ちまぎれに、次々引っぱり出す様を想像すると、可笑しい。
途中からけっこう、楽しくなったんじゃないか。


新品のティッシュを出そうとすると、途中でちぎれてしまうものだが、彼らの場合もそうなっていた。
かわいいな。

母も私も、片付けながら、何故だか笑顔。
やっぱり、我々の負け。

         斬新な取り出し方

なんだか憎めないカラスたちである。

5/07/2008

自然まかせ

ぐいぐい暖かくなり、木々の緑は日々濃くなり、そこに集う虫たちも日々勢力拡大中。
のっけから申し訳ない気もするが、今日は、虫の類が
ダメな向きには、ちと辛い話。

アリマキの巻である。

いちおう、写真は小さめにするので、クリック拡大を
控えて自衛されたし。



我が家の樹木は、アリマキと毛虫がよくたかる。
樹種もそうだし、狭いところにみっちみちに植わってるせいもあろう。

特に、梅やビックリグミ、コデマリは、たかったアリマキのせいで、木のシルエットが毛羽立って見えるほどであった。数年前までは。

残念ながら、その時の写真はおぞましすぎて、ナイ。

             ホッ



最近は、そこまでいかないが、全体に枝が太く見えるくらいにはなる。


    ボカしておきました




先日、梅の木の下にしゃがんで、犬どもの写真を撮っていた時のこと。
五月晴れなのに、しきりに雨が降りかかる感じがする。


狐の嫁入りか?とも思ったが、どうも違うようなので、見上げると、そのしずくは頭上の枝から落ちていた。
それもひっきりなしに。

Yes、アリマキの分泌液だったのだ。ぐえ。


母に告げると、
 「そりゃ、アリマキのオシッコだわね」
と、ひどいことを言う。
憮然として腕を洗いに行く後ろから、
 「食べた分は出るのが当然」
と、何故か追い打ちをかける。

なぜ、わざわざ具体的に言うのだ、母よ。

           ゲンナリ




そんな、新芽がしおれるほどアリマキがたかった庭木を、我が家はどうしているかと言いますと。
─掃討部隊を、待つのです。ひたすら。

もったいぶって書くほどのこともない、テントウムシである。


薬をまけば簡単かも知れない。
でも、薬の生体への影響が気になるのはもちろんのこと、耐性ができるのも問題だ。

アリマキは、一度やっつければすむものではなく、これから、寒くなるまでは、いつでも、どこからでも、飛んでくる。
そのたびに薬を使っていれば、いずれ効かなくなる。
強い薬に変えていかねばならなくなる。


薬品を使わなくても、自然界はうまくできていて、たいていの生き物には天敵がいるのだ。

今日は来るか、明日は来るかと、耐え難きを耐えて、
待つこと半月・・・

母が、
 「もう勘弁ならん。今日は薬を撒く」
と言った日の午後、彼らはやってきた。

          梅の実絶体絶命?
             ↓
          掃討部隊見参!

彼らの姿を確認すると、我々は安堵する。
もう、今年は夏中、アリマキの心配は無用だ。

           精鋭の方々




毎年のことだが、彼らは、TVのヒーローみたいに、絶体絶命のピンチにならないと来てくれない。

最初の数年は、ついに痺れを切らして薬を撒いた、その
2〜3日後に、彼らの姿を発見したものだ。

ようやく学習してからは、「ならぬ堪忍」をして、彼らを無事迎えることができるようになった。


考えてみれば当たり前だ。
餌=アリマキが十分に増えてからでないと、すぐに食べものがなくなって、共食いをするはめになるもんね。

      テントウムシサン アリガト〜〜

          イエ オ礼ナド

5/06/2008

I'm free.

ガディ爺さん、ようやくスッキリのようです!
(?という方は、下の記事の写真参照)

            オ待タセ





さて、拙ブログをおとのうて下さる方々へ・・・

4月いっぱいで外す予定だったブログランキング、
ようやく外しました。
放ったらかしだったもので、やっと今頃。



これまで、こんなちょぼちょぼしか書いてないブログにクリックして下さって、ありがとうございました。

あんまり一般受けするブログではないにも関わらず、
更新をしている時は、二桁以内に入っていたのには、
本当に感謝しています。


「有名ブロガー」になるのが目的で参加していたのではありませぬ。
わざわざ言わずとも、このしょぼい更新頻度と、地味な内容と、愛想のない文章から(わざとじゃないんですが、『である』調の方が書き易くて・・・)、お分かりいただけると思いますが。



じゃ、なんで参加してたかと言いますと、
Wellnessのわけ」の、最後の最後にも書きましたが、

『ブログランキングに登録しているのも、少しでも
 見てくれる人がいるかと思ってのこと。
 そんなところにでも出てなければ、ほとんど
 誰の目にも止まらないだろうから、意味がない。
 だから、別に順位はどうでもいいのだ。』

という理由からです。


最近、健康のキーワードで検索すると、拙ブログが意外と早めに挙がりますし、ランキングに参加することで知っていただけるであろう人たちには、もう知ってもらえたでしょうし、目的は十分果たしたかと思うのです。



そんなわけで、これまで、クリックのお手間をとらせてごめんなさい。

今後は(も)マイペースで更新していきます。
よろしければこれからも、暇つぶしがてら、遊びにおいで下さいませ。

       「オイデアソバセ」 「?」