6/27/2009

フレンチでランチ










植物が雨の恵みを受ける時って、きっとこんな気分だろうと思ったひととき。

先日、Yuさんのお招きで、素敵なお昼ごはんをいただいてきました。
au coin du feuというフランス料理のお店。


お店と言っても、普通のレストランではありません。
Yuさんの、フランス料理教室をなさっているご友人のおうちで、こぢんまりとした隠れ家のような空間です。

           群がる写真家


窓の外には、木々とその間を飛び交う小鳥たち、その向こうに水面のきらめき。一幅の絵のようです。
手指一本一本の先まで、くつろぐ気がしました。







一ヶ月以上も前から楽しみにしていて、当日はもちろん完璧なスケジュールで集合場所へ向かったわたくし。



最後の乗り継ぎを間違え、遅刻しました。


申し訳ないのと焦ったのと走ったのとで、汗だくです。
皆さん、歓談しながら私の大遅刻を待ってくれていました。

車で集合すれば、道を間違えて遅刻するし・・・いつも、本当にごめんなさい。




オードブル。


奥に見えるのはドライトマト。
口の中で、噛むにつれ味が変わるのです。
とりこになりました。

食器も味わえます。


この写真を見た母も愚弟も、私がふざけて葉を一枚残したのだと思っていました。

食事も食器も楽しめるっていいですね。




サラダ。


しっかりしたボリュームの野菜に、シーフード、豆類・・・
それらを嬉々として食べていると、下からクスクスが現れます。

クスクスなるものは、聞いたことはあれども食べるのはもちろん、見るのも初めてでしたが、こんなおいしいとは。
恐らく、同じく食べたことがないであろう家族にも、今度ぜひ食べさせてやりたいものです。


こういう飾り付けって、粋ですね。


心憎い豆め。


キノコとオクラのスープ。


やさしい、やさしい味わい。
このスープなら、どんなに疲れ切ったときでも飲めると思いました。


メインディッシュは鯛でした。


ニンジンとピーマンを存分に煮込んだ、ピペラードがかかっています。
密かに見回すと、私のだけ、でっかい骨付きでした。
これは、当たりなのでしょうか?


そして、アメリカンチェリーのワイン煮。


これは後味も素晴らしく、食べた後も、しばらく胸のあたりがとても爽やかで、ルフュママさんは思わず作り方を習っていました。




デザート。


このブリュレ、表面のパリパリしたところが、薄氷のようにそれは繊細にできているのです。
きなこさん曰く、『4個ならいける』。




普段はコーヒーはブラックで飲みますが、どうしてもこれが使いたくて、ミルクを入れてしまいました。


注いだ後、牛さんのあごの下に、ミルクがひとしずくつくのが、なんとも可愛らしく、我が家にも迎えたいと思いました。

この牛、この日一番人気の撮影モデル。
ミルクピッチャーがこんなに注目されたことがあったでしょうか。



コーヒーを飲みつつ、ハルちゃんに作って頂くポロシャツの相談もしました。
でき上がったら、そのうち、自慢したいと思います。





あっという間に3時間半が過ぎ、帰りに私が友人達に渡したものがあります。

それは、むつきさんから頂いた、手作り石けん。
本当は全部、独り占めして誰にもあげたくないほどの宝物だからこそ、この日、友人達にプレゼントしたかったのです。
一つ一つ違う、むつきさんの素敵なラッピングと、凝りに凝った石けん。


この日の幸せな気持ちの結晶として、感謝を込めて渡しました。
近々、この石けんのことも書きたいと思います。





さて、この日のランチ、実は私のフェアウェル・ランチとして企画して下さったそうでしたが、当人は遅刻するし、引っ越し自体がもう少し延びたし、また何度かやり直しましょー・・・ということに。

ふふ、名目名目。
こんな素敵なランチ、何度でもしたいです!


6/14/2009

小さき友










我が家のメジャーリーグはベルジアン・グローネンダールだが、マイナーリーグとして、チワワがいる
・・・と3年ほど前、Dogblogの方に書いたことがあったが、今やこの白いふわふわのちびっ子たちは、立派なメジャーリーガーである。


2006年9月にも、チワワについて熱く語ってます、よろしければぜひ。→『チワワとは』


チワワ話を書きますね、なんて何度も言ってしまったので、どんなアカデミックなチワワ論が聞けるかと期待された方がおられたら、謝らねばなりません。
そういうのは専門家にお任せして。

チワワと暮らす一飼い主として、ぜひお伝えしたいことがある、それだけなのです。

そして私が言いたいことは、ふたつ。

 チワワって、体は小さくても立派に「犬」である。
 チワワって、犬だけれども、あまりに小さい。






愛玩犬に属するチワワ。
確かに、あの体格では、使役に就くのはかなり困難だと思う。
けれど、持って生まれた能力は、「愛玩」だけで片付けてしまうにはもったいない。


チワワは見た目から推測されるよりずっと知能が高いし、性格も大胆だ。
我が家の犬で比べれば、より神経が細かく、慎重(臆病とも言う)なのは、だんぜんグローネンダールの方である。



チワワの賢さというのは、どちらかというと、『自己判断型』の賢さである。 と、思う。
ヒトからの命令を待つのではなく、そのときの状況に応じて自分たちで思考して行動する。

        単独冒険旅行から帰還

記憶力もいいから、これまでの経験もあわせて、その行動は複雑化していく。

この思考・行動の複雑さ、ただ撫でられるのを潤んだ瞳で待っているだけではない、「自分で生きている」と実感させてくれる力強さが、彼らの面白さだと思う。

           潤んだ瞳

そこへ持ってきて、大胆というかおおらかというか、陽気な気性。
傷つけられるなど考えもしないかのように、人間を信用しきっている。

        獲物はウズラ(の卵)


そして、これらの特質を、あの小さな小さな、子犬のような体の中にぎゅっと詰め込んだのがチワワである。
この組み合わせの妙こそが、大型犬にはない魅力なのだ。








一方で、彼らの体格の小ささはあまりに極端だ。
他犬種との開きすぎた体格差は、ときに致命的な事故につながる。
20kgも30kgもある犬が、勢い余って2kgのチワワを蹴飛ばしてしまったら、ただのケガでは済まないこともあるのは、想像に難くない。


だから私は、ドッグランで大型犬と小型犬を分けることに、反対はしない。

しかし、犬の大きさで分けるなんてナンセンスだという意見はけっこう多い。
犬同士は大きさが違っても、ちゃんと配慮して上手に遊べるし、そういう遊び方を覚えることが大事、というのが最もよく聞く理由だ。


もちろん私も、サイズだけでマニュアル通りに分けるべきだ、とは思わない。

確かに、大きい犬も小さい犬もお互いに、人間が心配するよりはるかに上手に遊ぶ。いろんな大きさの犬たちが混じって、気遣い合いながら遊べるというのは、見ていても楽しい。


 気づかいの一例。
 ソフィだかウェルだか(忘れた)に叱られたハニー。
 ソフィ(もしくはウェル)が、グローネン同士の時と
 同じ力加減で咬んでいたら、彼のマズルはなくなって
 いたはず。

 半月後。しばらく跡が残ってた。


しかし、どんなに気をつけていても、事故というのは常に起こり得る。
はずみで踏んでしまうことだってあるだろう。
(私でもちょくちょく踏まれる。黒い連中に。)

それから、『事故』でなくても、大きい犬が十分に気をつけたつもりでも小さい犬には負担が大き過ぎた、ということもある。


チワワの身近な事故例を2件挙げてみると。

1.
同居犬(大型犬)と、たいへん仲良しのチワワとがはしゃいでいて、大型犬が振り向いた時に運悪く、であいがしらに牙が頭に当たり、そのまま亡くなった。
このときは、当の大型犬の憔悴ぶりも見ておれないほどだったそうだ。

2.
我が家のフラがルール違反を犯した際、ソフィが戒めに首根っこをくわえた。
この時、一部始終を私は見ていたが、ソフィははっきりと、最大限に手加減をしていた。
それでもフラはそのあと皮下気腫を起こした。外傷はかすり傷ひとつ無かったが、肺に小さな損傷が起こったと思われた。

自然治癒し、それ以降もフラはソフィを特に恐れることはなく、これまで通り過ごしている。
体重23kgと、1.6kgでは、あまりに体格差がありすぎたと思われる。

         ヘッ ヌカッタワ


こういう事故がどのくらいの頻度で起こっているかは知らないが、命が関わることだけに、発生率でどうこう言う話ではないと思う。万が一にも事故が起こったときには取り返しがつかない。

とは言え、『万が一』を恐れ過ぎるのもそれはそれで問題だと思うから、初めの方で私は「大型犬と小型犬を分けることに『反対はしない』」と書いたのだ。

分けるべきだ!でも、分けるべきではない!でもなく、分けるのもまた良し、という中間的な意見である。
態度があやふやなのではなく、ケースバイケースだし、飼い主それぞれの考え方だと思うから。



チワワの体格については、ただ小さいということ以外に、頭が弱点だということも重要ポイントである。
なにしろ、成犬になっても大泉門が開いてる犬もいるのだ。

大泉門、とはご存じの方も多いと思うが、赤ちゃんの頃だけある、頭蓋骨の隙間だ(いわゆる”おどりこ”)。犬では生まれる前に、人間でも幼い頃に塞がってしまう。

それがいつまでも塞がらないチワワ、いつまでも子犬なのは外見だけではない、というわけだ。
(ちなみに、「大泉門が開いたまま」=「水頭症」
 ということではないそうな)


それもあって、頭部への衝撃にとても弱い。
ハニーの大ケガも、同程度の衝撃やケガが他の犬種に起こった場合、あれほど重症にはならなかったと思う。
(それで、先にハニーの災難IIを書いたのです。)


また、チワワの子犬は、続けて遊ばせると低血糖症状を起こしやすい。
元気に遊んでいたのに急に倒れて意識がなくなる危険があるので、30分遊んだら、ケージで休ませるようにとブリーダーさんから注意を受けた。(ある程度大きくなったら大丈夫)



かように、彼らのあまりに小さな体格には、必ずハンディがついてまわっているのだ。

それがケガ等として表沙汰になるか、一生無事に過ごして「ハンディ」として認識されずにすむか、の違いがあるだけ。

どちらになるかは、飼い主の配慮と、運の両方にかかっていると、私は思う。






なんだか、そんなややこしい犬種はイヤだと思われたかなあ。
いえいえ、楽しいんですよ、チワワとの生活。

          ナニカエエモン


我が家の場合、ホープが、ルースかウェルと一緒にいるときは、チワワはサークルから出しません。
ホープ、ルース、ウェルが一緒になると、かなりエキサイトして激しく遊ぶからです。

   ハニーもエキサイト。この後回収されました。


ホープだけなら、全然問題ありません。

また、ウェルは、子犬の頃は、チワワとよく一緒に遊んだのですが、驚くととっさに口を持ってくる癖があるので(咬むわけではないですが)、大きくなった今では、チワワとはなるべく一緒にしません。

黒グロ軍団そろい踏みの時も、あまりにやっさもっさするので、チワワとは分けています。


また、テーブルの端に置くものは、チワワの上に落ちても大丈夫な軽いものだけ。
(たまにうっかりすると、事件が起こったの)


でも、それ以外は本当に手のかからない子達です。

楽天家だし、病気一つしない健康優良児だし(ケガはするけど)、好き嫌いなく何でももりもり(ガツガツ?)食べるし、何の芸もできないけど何故か「ハウス」だけは教えた覚えがないのに嬉々としてやるし、いつ目があってもニコニコ笑顔だし。


爪切りと歯石取りはそうとう嫌がるけど。

しかも、一日に食べる肉の量が、一頭当たり100〜120g前後。お財布に優しい・・・

         出ルノモ控エ目ヨ






我が家の元気なチワワたちは、心からチワワを愛するブリーダーさんのおうちから来ました。

お母さんはりんごちゃん、お父さんはトランプくんといいます。
ハニーやフラがケガをすると、真っ先にりんごちゃん、トランプくん、そしてブリーダーさんのお顔が浮かぶのです。

子犬の頃は、他の兄弟達と比べても、はっきりと体が小さく、ブリーダーさんも成長しても小さいかも、と心配してくれていましたが、すくすく育ってくれました。

        ハニーはフレンドリーに

       フラはオテンバに育ちました


チワワは小さいだけに、生まれつき体の弱い子も結構いるようです。でも、ブリーダーさんはどの子も一生懸命育てています。
(そういう子はブリ−ダーさんちの子になる)
ぜひ、こちらも読んでみて下さい。

         水面ニ届カンッ(怒)


また、チワワは大型犬よりさらに安易に素人繁殖がなされがちですが、ただでさえお産とは命がけのもの。
まして、こんな小さなチワワにお産をさせる責任をよくよく考えて欲しいと思っています。
私には、チワワのお産なんて、心配で怖くて絶対できません。
十分に経験を積み、生まれてきた子を責任を持って育てられるブリーダーさんにお任せするのが一番と思っています。

           獲物はBB弾


そうそう、去年だったか、JKCの訓練協議会に行ったとき、かなり上級で、本番前の練習をしてるチワワがいたけど、ひとつひとつの指示にビシッと従い、それはもう見事でした。
私とソフィ、ふたりして口をあんぐり開けてしばし見入ってしまいました。






見た目の特殊性から、食わず嫌いの憂き目に遭うことが多い犬種、チワワ。
実はとっても犬らしい、陽気な丸頭たちです。


まるいよまるいよ!






最近の関連記事 (日時順)

・拙ブログ記事「雪のち晴れ」コメント欄

・Dog actually
    「ジャックラッセルテリア飼育奮闘記 (2) 」
                   コメント欄

  →ドッグランを分けるか否かについて書かれて
   います。私もコメントしようかと長文書きかけて
   ましたが、rioさんが十二分に書いて下さった
   ので、結局投稿しませんでした。

・Dog actually「小さくても犬、チワワ」






オマケ:
ウサギ肉の残りにかぶりつくチワっ子たち。
時々音が出ます。

6/06/2009

若返り妙薬

うーーん。

            ZZZ・・・

            ・・・

あれっ?

目が覚めたら、もう6月になっているぞ。
変だなあ、ほんのちょっと寝てただけなのに。




というわけで、時間の濁流にのみ込まれていたワタクシです。
次はチワワ話です。と断言したけど、で、けっこう長い記事もできてはいるんだけど、久しぶりなので、今回はちょっとライトにいこうかなと思います。






最近のガディのお散歩風景を。


ただいま14歳と4ヶ月のガディは、家にいるときはでれーっと寝ていることが多いです。
放っておくと、私が帰宅した時とご飯の時以外はひたすら寝ていて、寝ションベンしていることもあります。

           バラスナヨ


しかし散歩のときのガディは、別の犬かと思うほど、生き生きと小走りです。


溝があると、よせばいいのにわざわざ飛びます。またげるのに、です。

遠くに犬を見つけようものなら、大喜びで走っていきます。


追いかける私が息切れし、犬集団に到着する頃には、飼い主さん達への挨拶もぜえぜえはあはあです。


若い頃は気むずかしく、
 「グローネンダール、本で見て憧れだったんです〜」
(当時はまだ少なかったので)
といって撫でてくれる人々(男の人が多かった)をことごとく無視。
(飼い主としてはとっても嬉しいので、なんか愛想振ってほしいのに)

それどころか、家族以外が首の近くに触れようものなら、地の底から響くような唸り声が低く響き、驚いて皆さん手を引っ込める。

「憧れ」が今、ぐわらぐわらと崩れ落ちているんだろうなあ・・・と申し訳なく思ったことは数えきれず。


年を取るって、いいもんです。
そんなガディも、今はすっかり好々爺。
ちょっと離れて眺めていると、自分で飼い主さんのところを順に挨拶回りしています。


誰かがおやつをくれると、他の若い犬たちをさしおいて、一番最後までおねだりする年甲斐のなさ。



かと思えば、よその犬の水飲みボウルで好き放題水を飲んでおいて、立ち去りざま前足をザッポンとボウルの中に踏み込んでいく無神経さ。
おまいさん、本当にグローネンダールかい。

         ほらまた狙ってる!


ガディは小さい犬も好き。
でも、若い頃から一番好きなのは、柴犬です。

よその犬にマウンティングはしても、絶対にさせることはなかったガディですが、これまでの生涯でただ一度だけ、不覚を取ったことがあります。

ガディが2、3歳くらいの頃、広大な裏庭(=いつもの公園)で、それはそれは可憐な柴犬のお嬢さんが通り過ぎるのを、うっとりと見送っていたときのこと。
あまりにも目がハートになって見とれていたため、隙を突いてフレンチブルに後ろを取られました。

          一生ノ不覚・・・

ガディの一喝でブル君が飛びすさった後も、いやもう怒るの怒らないのって。
ブル君と別れた後も、なかなか怒りが治まりませんでした。ガディとしては、プライドが許さなかったみたいです。


この子は仲良しのジャスパー君。


とても優しく、フレンドリーな子です。
ジャスパー君とだと、ガディも気持ちがさらに若返るらしく、遊ぼうよダンスらしきこともします。
しょっちゅうは会えないけれど、会うといつも大喜びです。



ビーグルのクーフィ君。


まだ一度しか会ったことはないけど、男らしい、生き生きした子です。
ガディの男心?を刺激したのか、クーフィ君に対しては、ちょっと威張ってみようかなあ、という気配がちらほら。


年寄りの冷や水は止めておおきよ、ガディ。






ガディと犬友達との写真は極端に少ないです。
私が写真のことを忘れ去って眺めてしまうから。

写真のことなど忘れて、今目の前にある光景だけに夢中になれる、でも同時に写真もバシバシ撮れている、そんな方法ないかしらん。
・・・と考えて、ひとつ思いつきました。

『愚弟が一人前になって、写真を趣味にする。』

うん、これだな、フフ。
そこで、先日カメラを持たせてみました。


いざ!愚弟撮影の・・・

           ふんがー!
ハニー

フラ


・・・・・・・


でも見込みがないわけでもないらしい
(これも愚弟撮影↓)



頼むよ。

5/11/2009

ハニーの災難II




先月、ハニーが笑った。
半年ぶりの笑顔だった。



事件は昨年の10月19日に起こった。

その日、我らはガディ、ソフィ、ホープと、ハニー&フラを連れて、信州にやってきた。
(愚弟と残りのメンバーはお留守番)

紅葉が鮮やかで、地べたにはそこここにキノコが登場していて、


林のカラフルな背景に、犬たちの姿も映え、


別荘の鍵を自宅に忘れてくるという人間の失態を除けば、最高に快適な一日を過ごした。


夕方からはお得意の焚き火台を設置。
イモや肉など焼きつつ、デッキでワインをちびりちびり飲んで夕刻を過ごした。


完全に日が落ちてからは、母は暖炉に火を熾すため部屋に入り、私も出たり入ったり。






20時過ぎだろうか、私も用事を片付けるため部屋に入り、気がつくとあっという間に20分ほど経っていた。

何か声が聞こえたわけではないが、虫の知らせというのか、ふと気になってデッキを覗いた私が見たのは、仰向けにひっくり返って、力なく泣き声を上げるハニーの姿だった。


驚いてハニーのもとに駆け寄ると、あたりは血だらけ。
ハニーは泣き叫んではいるのだが、弱々しいかぼそい声しか出ない。

いったいどのくらいこの状態だったのか、全く分からないが、首は右方向にきつく曲がったままだし、後脚は突っ張って右と左がクロスした状態で緩まない。

傷を調べると、何ということか、よりによって頭だった。
頭頂部から出血がひどい。ともかく止血せねばならないから、そこをタオルで押さえようとした時、初めて大きな声でギャーッと叫んだ。


ちょうど、犬用の肉に小さなアイスノンがついていた。いつもはB5サイズの大きなものしかないのに、今回に限って、手の平サイズの小さなものだ。

血だらけの頭を調べ、手早く傷の部位、大きさを確認すると、あの小さな頭に約3cmもの挫創があった。幸い、骨は露出していない。
ともかく出血を止めねばならない。傷を塞ぐ形で、アイスノンを押し当ててしばらくすると、ハニーの叫び声がやんだ。



だが、舌は乾燥して口からはみ出ているし、足はまだピンと突っ張ったまま。
ヒンヒンヒン・・・と小さな泣き声だけを繰り返す。鳴き声じゃなく、泣き声。
血は外だけではなく、皮下にもまわっており、マズルもストップもふくれてしまって顔の相が変わっている。


処置をしながら、頭の中はキリキリ舞いで考えた。

山を下りて、深夜診療の獣医を探すか?
ーいや、この田舎で、そんなところがあるかどうかは怪しいものだ。
それに、人間と違って、犬では外傷性頭蓋内出血で脳の緊急手術なんてできやしない。しかも、チワワだ。今もし、頭蓋内に出血しているなら、獣医に駆け込んだって、どのみちハニーが助かる見込みはない・・・

          ソンナノイヤダ


それならば、ここで最大限できることをする方が、まだ勝算がある。


今私がすべきことは?

クーリングは絶対必須だ。
出血を止めるためにももちろんだが、同時に脳温を下げることもできるから、脳保護になる。

それから、大量出血により体温が下がる。暖めなきゃ。体をタオルでくるんで抱いたまま、暖炉の前に移動。
体は暖めるけれど、頭は冷やす。

出血多量で血圧が下がり、心臓が止まらないか。片手でアイスノンを押し当てながら、片手の指は常に動脈に触れ、脈圧と心拍数を確かめる。


あとは、祈る。


自分の手の震えが、少しずつ止まってきた。




どのくらいそうしていたかまったく覚えていないが、ハニーがいつの間にか泣き止み、ときどき目の玉を動かしてあたりを見るようになった。
足の力も抜けている。
最悪の事態は免れるかもしれない。

現場検証をしなくちゃ・・・


ハニーの体が冷えないように上着をかけ、アイスノンによる頭部の圧迫止血+クーリングは続けながらデッキに出てみる。
改めて、出血量の多さに驚く。

         コ、コンナニー!?


最初、私は他の犬の誰かがやったのか(フラは除く)と思った。
しかし、暖炉の前でハニーの手当をしながら、どうも違和感があった。ハニーが倒れていた現場には、犬同士で何かあった時に漂う緊張感が、まったくなかったからだ。


血痕は3ヵ所ほどあった。
ひとつひとつ調べていくうち、床に落ちているのにそれまで見逃していたものに気づいた。
火ばさみだ。

持ち手の部分が木になっており、普通の火ばさみよりは多少重い。

      左のすみに写っているのがそれ
             ↓
           <拡大>

炭をはさむのに使っていたのだが、地面におくと犬たちがケガをしそうだし、テーブルの上に置くと、落ちた時に危ないので、いつもは必ず椅子の上に置いていた。
椅子なら低いので、万が一落ちても大したことはない。


だが、思い出した。
さっき室内に入る時、何かで急いでいて、つい、私はテーブルの上に置いてしまったのだ。
もちろん、端っこに置くようなことはしていない。
けれどデッキのテーブルは、犬たちが物見台にしている。
ガディは若い頃から絶対上ろうとしないし、当時はまだホープもそうしょっちゅうは上がらなかったから、主にソフィだ。
彼女が上がったり降りたりしているうちに、火ばさみを蹴っ飛ばしてしまい、落ちたのだろう。
そして、そして、不幸なことに、ちょうど真下にハニーがいた・・・

それで、すべてつじつまが合った。
犬たちは誰も悪くなかった。良かった。
悪いのは私だった。ごめんよ、ハニー。

どうか、助かっておくれ。元気になっておくれ。
お姉ちゃん(←私のことです。苦情は受け付けません。)の命、全部をあげるわけにはいかないけれど(他の犬の犬生も守らなきゃならないから)、必要なだけハニーにあげるから。
どれだけ謝っても、足りないのだけど。




夜中頃、ちょうどあった縦長の段ボールにタオルを敷き、そこにハニーを下ろしてみると、自分で丸くなって眠った。
フラは、ひとりでケージで眠った。彼女にとって、生まれて初めてのことだった。





なにより恐ろしいのは、翌朝、ハニーの様子を確認するまでだ。
子どもの頃、朝になって、冷たくなったネズミやキリギリス、スズメのヒナを発見した経験が、トラウマになっている。

口から心臓が飛び出るんじゃないかというくらいドキドキしながら、段ボールを覆うタオルを外して覗いた。
箱の底から、ハニーがこちらを見上げているのを確認した時、どれだけ嬉しかったことか。

昨日よりは状態は良さそうだ。
本当は昨日飲ませたかった(出血のせいで循環血液量が減っているので)水を急いで入れてやる。
ぴちゃぴちゃと飲んでくれて、また喜ぶ私たち。


だが、首は右へ向いたまま。
足もふらふらして、ちゃんと立てない。これは当然だ、ひどい貧血のはずだし、血圧も低いだろうし。

これはまだまだ、油断できないと思った。
だんだん弱る可能性だって十分ある。

第一、帰りの長距離ドライブに耐えられるだろうか・・・


親孝行なハニー。
私の心配をよそに、彼は逞しい生命力で、どんどん元気になってきた。
夜には、ペースト状にした生肉を30g、すごい勢いで平らげてくれたのだ。

翌朝は、通常量(60g)の肉を食べるようになり、さらに晩にはいつもどおりの食餌に戻った。
最終日には、ケージの外へ出してやると、私のもとへ走ってくる!


すこぶる順調に回復しているようにみえるハニーだったが、どうも目が見えていないようだった。
それから、すぐに首が右へ曲がってしまうため、ぐるぐると大きな右回りの円を描く。






自宅に帰って、以前との差がますますはっきりした。

目が見えていないから、ケージから出して別の部屋に置くと、腰が抜けてぶるぶる震え、一歩も動けない。
大きな声で何度も名前を呼ぶと、必死に方向を探し、こけつまろびつ駆け寄ってくる。

少し元気になってからも、フラがソファの下にもぐると、三次元的な感覚を失っているのか、全く見つけられない。


ソファの上など、そんな世界はハニーの頭の中から完全に消え去っているようだった。

八双飛びのごとく、ソファからソファへと飛び歩き、狭い背もたれの上を渡って私をハラハラさせたハニーだったのに。

前回信州に行った時には、ひとりで30分ほど探検に出かけてしまい、私たちをドキドキさせた冒険家ハニーだったのに。

         冒険より帰還直後


性格も変わっていた。

「冒険家ハニー」の他に、「陽気なハニー」というのも彼の通り名(?)だったのに、いつも不機嫌で怒りっぽく、フラがいくら遊びに誘っても、まったく応じる気配はなかった。時にはフラの耳に咬みついて、ケシ粒ほどの血がにじんでいることがあった。

常に頭痛がしているのかもしれない、と母と話していた。





ネットで調べるうち、ハニーの症状が『外傷性水頭症』とぴったり合うことが分かった。
何もかもがそのとおりだった。

そして、「進行性で治らない」と書かれていた。



ヒトの場合、水頭症の原因はいくつかパターンがあるけれど、よく見られるのは、血液などが、髄液を吸収するところに詰まってしまい、髄液の吸収がうまくいかなくなるというもの(排水孔の目詰まりみたいなもの)。
髄液は、新しくどんどん作られているので、古いのが吸収されないと、たまりすぎてしまう。

ややこしい理屈は割愛するけれど、そのしくみからいろいろ考えて、しばらくゲルマニウムを飲ませることにした。

獣医に連れて行こうか迷ったが、薬もほとんど効かないし、手術をしてもあまり効果はないと書かれているのが本当ならば、連れて行っても仕方がないだろう。

           11月初旬。

       キズはカサブタになっている


これまでのいろんなことで、人間に対する治療の感覚で犬の治療を考えるのは間違いだと思い知った。
飛躍的に進歩しているとは言え、犬猫の治療はまだまだ、なんにもできないレベルなのだ、人間と比べれば。

なまじっか自分が人間の治療に携わっているばかりに、つい同じ感覚で考えてしまい、犬に対しては、まだそんなこともできないんだと、もどかしさ、歯がゆさを感じる。

犬も猫も、その他の動物も、飼い主にとっては人間の家族と変わらない。
早く、人間と同じようなレベルの治療ができるようになってほしい。
人間だって、犬だって、命の重さは変わらない。
頑張って、獣医界!

           頼ンマス




ハニーが負傷してから、辛い日が続いていたが、あるとき、ハニーがソファの上を見上げるようになった。


目が合うようになった。
見え始めているのかも!?

やがて、少しずつ表情が出てき、立ち上がってソファの上を覗くことが増えた。
いつの間にか、右回りもしなくなっていた。


年が暮れようという頃にはソファに飛び上がろうとするようになり(もちろん失敗する)・・・ついに、ソファに飛び上がることに成功したのだ。
始めは失敗の方が多かったが、徐々に成功率が上がり、だいたいは自由に上がり下りできるようになった。

怒りっぽさも徐々に消え、フラと遊ぶ姿が見られるようになってきた。
明らかに回復の一途をたどっているのだ。

梅が散る頃には、ほとんど元のハニーに戻りつつあった。


だが、唯一、笑顔だけがどうしても見られなかった。

いつも笑っていたハニー。どうか、もういっぺん笑ってよ、と話しかけても、真面目な顔をして見つめ返すばかり。
動きははしゃいでいても、顔は笑っていなかった。






4月の13日ごろだったと思う。

何気なくケージのハニーを見下ろすと、唐突にハニーが笑っていた。
なんだ!?なんで笑ってるの、ハニー!
ハニー、ハニー、ハニー!!



抱き上げると、さっきよりもっと近く、すぐ目の前に、半年前まで毎日のように見ていた笑顔があった。
嬉しくて思わず抱きしめると、笑顔をやめて迷惑そうな顔をした。
笑い泣きである。


これでやっと、治った。ハニーが戻ってきた。






進行性のはずの水頭症が、なんで治ったのか分からない。
ハニーの生命力か、ゲルマニウムも少しは役に立ったか、そもそも水頭症ではなかったのか?

なんでもいいや、とにかくハニーが元に戻ってくれたのだから。


一日中、飽きることもなく遊び回って、ハニーもフラも幸せそうである。















もうひとつ。
ハニーの体には、ハッキリとした変化があった。


ケガの後、食べる量は前と同じなのに、触るとギョッとするほど痩せた。
あんなに豊かで長かった毛が、薄く、短く、なった。
涙やけがひどくなった。

回復するために、小さな体がどれだけ一生懸命頑張ったか、痛いほどよく分かった。

この1ヶ月ほどで、急に肉がついてきた。
毛量はまだ戻っていないし、涙やけもそのままだが、ようやく体がベースラインに戻りつつあるのだ。


笑顔を取り戻したハニーに、見事なコートとスッキリした目元が戻ってくるのも、もうすぐだろう。



(『ハニーの災難』はこちら。)

5/03/2009

瞳に完敗








この数日、とってもしょんぼりしている。
日が経つにつれ、ますます元気がない。
あ、どうぞご心配なく、私自身のことです。


先週の日曜日、朝から張り切って梅田へ出かけました。
向かった先は、神奈川美容外科・・・じゃなくて、神奈川眼科クリニック
熟考数年、ついにレーシックを受けることにしたのです。


最近は身近でも受けた人が増え、脳外科医仲間でも数名おり、昨夏、信頼する先輩(やはり脳外科医)が受けてとても調子がいいと聞くに至って、心が決まりました。


もちろん、賛成意見ばかりではありません。
大学病院の眼科医であるゴン太くんのお姉さんのほか、何人かの先輩は、「やめといたら」というアドバイスをくれました。

主な理由は、
 将来、白内障で眼内レンズを入れるとき、適切な
  視力にできない可能性が高い
 近くを見るのがしんどくなり、肩が凝る
など。
もっとひどい近視になったら考えたらどうかという意見も頂きました。


貴重なアドバイスをもらい、なるほどと思って、しばらく考え直してはみたのですが、

 これだけたくさんの人がレーシックを受けている
  なら、何十年か先に白内障手術を受ける頃には、
  レーシック術後という条件を加味した治療が
  できるようになってるんじゃないか
 私の知ってる人達は、術後も近くが見づらいことは
  ないと言っているので、ちゃんとしたところで
  受ければ大丈夫ではないか

などといった考えに至り、やはり受けることにしました。
(結局受けたかったんですな、ワタシ。)

         ナンジャソリャ


昨年末から、もう申し込みに行こう、行こうと、コンタクトレンズを1ヶ月分だけ購入(私は一日使い捨てレンズを使っているので)、というのを延々と繰り返していましたが、ようやく、4月半ばからコンタクト装用をやめ、1週間後に検査の予約を入れたのでした。
(レーシックを受ける時は、最低1週間はコンタクト
 装用をやめ、術前検査を受けてから手術を決める
 必要がある)


神奈川眼科クリニックを選んだのは、口コミ。
くだんの先輩も、そこで受けている。
機械も最新鋭のものが入っている。

それでも、銀座眼科の事件もあったことだし、実際に行って検査を受け、よく話を聞いてこようとは思っていました。





よく晴れた休日の梅田の朝は、ビル風が強くてドブ臭かったけれど、私の心はウキウキでした。

             ♪

あと2回分残っているカラーコンタクトがもったいないなあ、とか、眼鏡はレンズを入れ替えてサングラスにしよう、とか、夢を描きつつてくてく歩き、クリニックに到着。

問診票の最後の、「今日はどういうつもりか」との質問にも、「積極的に手術を考えている」にマルをつけて悦に入っていた。


神奈川眼科クリニックでは、広い待ち合いに大勢の患者が座っていたが、お茶や飴なども用意してあり、「間もなくお呼びします」のモニターが表示されるのでストレスもなく、とても快適に過ごせた。


こんなにたくさんの人数をこなせるのだろうかという心配をよそに、効率よくどんどん手順が進む。

あらかじめ、検査には3時間くらい必要と知らされていたが、実際には2時間しかかからなかった。しかも、ぼーっと待つ時間はほんの少し。
システムが、とてもよく機能している外来だった。


しかも、悪い意味での流れ作業という感じはまったくしない。
それは、方法としてはベルトコンベア式だが、ひとつひとつのことが丁寧になされているからだろう。

問診票も、記入して窓口に返そうとすると、「では一緒に確認させて下さい」と、ひとつひとつ、質問を(こと細かくたくさんあった)一緒にみていく。そして、私がいれたチェックの上を、もう一度蛍光ペンでなぞる。けっこう質問をとばしていたりもしていて、ちょっと恥ずかしかった私。

            エヘ


検査技師さんも、とても感じが良く、丁寧だった。

驚いたのは、視力検査の見事さ。
矯正視力を決めた際、とても快適な視力にしてもらえたのだ。

当たり前と思われるかもしれないが、高校1年の頃からこれまで、眼鏡を作ったりコンタクトを作ったりで、何度も矯正視力を決めてきたが、いつも、少しクラクラしたり、遠くは良くても近くがしんどかったりで、「まあこの辺が妥当かな」とやむなく折り合いを付けていたものだった。

ところが、今回初めて、「わあ、これだったら最高!快適!」といえる状態にしてもらえたのだ。
「手術では、この状態にもっていくようにします」と技師さんに言われた時には、思わず満面の笑みで「ハイ!」といいお返事をしてしまった。


検査は、ハッキリ覚えてないけど、全部で8〜10項目くらいしたかな。


しかし、この検査の後、全てがひっくり返った。


検査の最後に散瞳剤(瞳孔を開く薬)を点眼し、待合室で30分ほど薬が効くのを待つことに。

その間、手術についてのDVDを見る。
お姉さんが、私のところまでDVDプレイヤーとヘッドセットを持ってきてくれて、説明してくれる。
「・・・こちらの、2番のメニューを視聴してもらって、最後に、確認のこのプリントに記入して下さい。他のメニューは見なくて結構ですので」

見ると、「2番」のメニューとは『エピ・レーシックとフェイキックIOLについて』。プリントも同様。

え、私が受けたいのはエピ・レーシックではなくて、イントラレーシックなんですけど、と思いつつ、言われるがままに視聴を始めると、いきなり「検査の結果、あなたは、イントラレーシックを受けることができません」との音声が流れた。
なんでやねん・・・


その後は、大げさなようだけど、文字通り頭の中が白くなってしまって、半分くらい上の空。
一応内容は理解し、プリントを記入して返却し、診察を待つ。


診察と、その後のカウンセリングで、結局私は、レーシックを諦めた。


角膜が、薄いんですって、普通の人より。

角膜の厚みは平均500ミクロンなんだそうだけど、私は480ミクロンしかない。
で、近視の程度は「強度」なので、矯正に必要な分を削ると、角膜フラップの厚みが393ミクロンになってしまう。
イントラレーシックでは、角膜フラップは最低400ミクロンは必要とされており、7ミクロンばかり足りないと・・・

           ワーー!!


角膜が薄いのがもともとなのか、近視のせいなのか訊き損ねた(というかショックでそこまで頭が回らなかった)ので、ゴン太くんのお姉さんにお尋ねすると、もともとだろうとのこと。

そうだよね、だって、私よりきつい近視の人だって、ちゃんと受けることができてハッピーになってるんだもん。
先述の先輩なんて、ほんとに調子がいいので、子どもさん(といっても大人ですが)にも受けさせるって言ってるくらいだもん。


長期間、いろいろ夢見てた私の「レーシック後人生プラン」は、こうしてガラガラと崩れ去ったのでした。
神奈川眼科クリニックなら安心して受けられるだろうな、という手応えだけをゲットして。






しかし、自分でも意外なのが、時間が経てば経つほど、どんどん落ち込むこと。

日曜日は、「まあ仕方ないや、私が受けたら何か良くないことが起こったのかも知れないしさ」と、わりと簡単に気持ちを切り替えたのですが、翌朝コンタクトを入れようとして、ものすごく落ち込みました。
以降、右肩下がりなり。



いつもの私は逆なんです。
ものすごく落ち込むこと(レーシックくらいのことではなく)があっても、翌日、早ければ数時間後にはケロッとしていてよく驚かれるくらい。
我ながら、気持ちの切り替えはうまいと思っていました。

それなのに、なんだ、このしょんぼりぶりは。
こんな小っちぇことで。



レーシックを受けた知人からは、年賀状でも「もう受けた?」と、当然受けられるという質問が書かれており、私も当然受けられると思って、「まだだけど、今年度中には受けるつもり」なんて返事を書いたものでした。

レーシックを受けるか受けないかは、『私自身に」受ける意思があるかないかだけで決まることであり、まさか不可能という結果が出るとはこれっぽっちも予想していなかったからこその、落ち込みでしょう。


これまで、順風満帆に生きてきたのではなく、むしろ勉強嫌いが祟って、試験なんかもよく落ちたんで、挫折とはお友達だと思っていましたが、私もまだまだですなあ。

あるいは、私にとって近視のことは、大学入試よりも重要な事柄だったということか。






そんなこんなで、ちょっと土の下でもぞもぞしてる感じの今週でした。

でも、そんな私に春の日射しも。
いつもコメントを下さる、むつきさんから素敵な贈り物が届いたのです!


おかげで、しょぼいながらも芽を出すことができた私。
こっからは、自力で地上に伸びてゆかねば。
むつきさん、ありがとう♪
(頂いたものの自慢は、また別の記事で。)