10/31/2013

年輪



28日の月曜日の朝は、一足飛びに冬になったかというほど冷え込んだ。


この日は、高知県下で開催中のねんりんピック、グランドゴルフ種目の救護班として安並運動公園に一日出張していた。
参加資格は60歳以上であるから、会場の平均年齢はかなり高かったはずだが、さすがねんりんピック、そんな雰囲気は殆ど感じられない。

皆、ご自分の都道府県のゼッケンをつけて、使い込んだ道具(名前が分からない・・・クラブでいいのかな?)の手入れをしたり、張り出された前日の試合結果に見入ったりしている。
朝は寒かったが、どんどん気温は上がり、なかなか快適な秋晴れの中、競技が開始された。

個人競技ではあるが、組ごとに動き、その組が都道府県混成チームであるので、他県の選手同士で楽しそうに交流されている。
各都道府県の参加者数

それに、都道府県ごとにユニフォームが緩く統一されているのもいい。
皆であれがいいかこれがいいかと相談しながら選んだのだろうか。
緩い統一なので、そこへ自分なりのお洒落を加えて、とても素敵なコーディネートをしている方が大勢おられた。

2日目なので、競技そのものは午前で終了し、昼休みは「ミニ観光ツアー」にいく人が1/3、残りの2/3は地元中学生と交歓試合をされていた。
中学生も健闘していたが、ねんりんピック選手に敵うはずもなく、ほとんどが飛ばしすぎで、楽しそうに苦労していた。
袖がオレンジなのが中学生




前日は倒れた人も出たらしかったが、この日は平和で、市がPRしたいというアイスクリームを、競技結果をパソコンで管理している若いスタッフ達が試食していた。
感想を訊くと「めちゃ美味しいっす!」とのことだったので、私も昼食後、総看護長さんと買いに行って食べてみた。
うん、なかなか美味しいのではないだろうか。
なにをどうPRしたいのかもうひとつ分からなかったが

それより、スプーンが可愛かった。
どうせ捨てられるものだけど、紙のスプーンやプラスチックスプーンがついているのと、こういうちょっと変わったものがついているのとでは、ずいぶん印象が違う。
アイスの横に売られていたかりんとうを試食したらなかなか美味しかったので、母へのおみやげに購入。ちょっと割高だった。




生き生きと参加している競技者の皆さんを眺めながら、ちょっぴり自分の老後を思う。

仕事柄いろいろなお年寄りを見るせいか、30台半ば頃から老後についてはよく考えているのだが、最近では、できればあまり長生きせず、かといってあまり若過ぎもせず、ほどほどのところで人生をしまいたいなあということで、まあ70歳過ぎくらいを目指している。
その年で老衰というのは無理だから、病気でもケガでもかまわない。
苦しい思いは少ないほどいいけれど、眠るようにというほどの贅沢は望まない。
などと言いつつ、元来が飽きっぽいので、たぶんそのうちまた変わるだろう。
そうしているうちに、いつの間にやら年月が経ってその時が来ればよい。

私の寿命で大事なことは一つだけ、家族の一番最後であること(愚弟は除く)。
すべてはなるようになっていく。
先を思い悩まず、その年代その年代を堪能して過ごしていけばよい。
中学生の頃は、「高校生なんてもうオバサンだ」と思っていたし、高校を卒業する頃は、中年になったらもう人生ほぼ終わり、と思っていた。
けれど実際は、どの年齢になっても、その時が一番楽しい。
中年になった今、それが分かったので、年を重ねることはむしろ楽しみだ。
だから、70歳過ぎで人生仕舞って、などと言っておきながら、新たな楽しみを見つけ、80歳過ぎでねんりんピックに出ているかもしれない。


10/27/2013

無宿猫日記・4

10月24日

朝起きると、外はかなりの雨風だった。
犬達と散歩していても、出勤しても、気が気でない。


夕方になり、動物病院に間に合うよう、終業時間より15分早く病院を出た。
帰りながら、不安が募る。
思っていたより、雨量が多い。川の水位の上がり方が予想以上なのだ。
木立の奥の草原も川と化している


帰宅すると、母が犬の散歩を済ませてくれていた。
おいしい乾燥オヤツをたくさん持って、すぐにポンプ小屋に向かった。
雨はますます激しい。
そんな。
ひどくなるのは明日が本番じゃなかったのか。

おむすび(仮)の隠れ家が一体どこなのかは知らない。
でも、いつもは長靴で降りられるポンプ小屋わきの川は濁流になり、川を渡る我が家への道路も部分的に冠水している。



横なぐりの雨の中、1時間待った。
とっくに真っ暗になっており、動物病院も閉まったが、もうそれはどうでもよかった。

何度も呼んでみたり、下手に呼んでそれにつられて無理をして川に流されてはいけないと思ったり、いやそこまで絆ができてはいないよなと考え直してまた呼んだりした。
山の方へ少し捜しに行ってみたりもした。

センサーライトがついたので喜んだら、自分に反応しただけだったりした。

以前にも、雨の晩には会えなくて、翌朝も餌が手つかずだったことがあったし、わざわざこの土砂降りの中を餌場まで来はしないだろうとは思ったが、時間が過ぎ、雨が激しくなるほど、悪いことばかり浮かんでくる。

母からメールで促され、器に餌だけ補充していったん家に戻り、濡れた服を着替えた。


昨日保護すべきだった。
ひどく後悔した。

私はタイミングを逃したのだ。



話は23日に戻るが、昨夜、あまりに雨足が強まったとき、心配でたまらなくなって
 「やっぱり今夜のうちに保護してこようかな」
と母に言った。

母は
 「さっき食べに来たとき、全然濡れてなかったんでしょう。
  ということは、ちゃんと良い隠れ場所を持ってるのよ。
  これで流されるなら、野良猫は全滅するわ」
と答えた。

それもそうか、と保護を断念したのだが、一日経った今日、母自身はそう言ったことを忘れており(どうも居眠り中で、夢うつつだったらしい)、何故昨日のうちに保護しなかったのかと私に問うた。

結局、私は自分で考えて判断を下さず、「心配だから今夜保護したい、でも明日は外来担当で獣医さんに行けないから明後日になる、その間に部屋にノミでもとんだら後が大変・・・」というモヤモヤに、母の言葉を利用して適当に決着をつけてしまったのだ。
チャンスニハ、一度シカ来ナイモノモアル


重苦しい気分で犬達の食餌を作った。

夕食をどうするか母に訊かれたが、食べる気がしない。
一昨日、まとわりついて離れなかったのは、その時を逃せばもうチャンスはないというおむすび(仮)のメッセージだったのかも、とまで思った。



犬達がお腹を満たしてゆったりとくつろぎ、フードボウルを洗い終えたら7時になっていた。
無駄と知りつつ、もう一度様子を見に行こうとした。

私が犬の食事を作っている最中に様子を見に行った母が言う。
 「15分くらい前に行ったけど、来てなかった。
  こんな悪天候の中来るようでは、野性では生きていけないよ。
  絶対今夜は来やしないって」

確かにその通りなのだが、見に行かないと自分が耐えられないし、後々、
 「もしかしたらあの時来ていたかもしれないのに」
という後悔を拭えないだろう。

それに、同じ轍は踏まない。
自分の頭で考えて決めるのだ。


母の声を背中に聞きながら外へ出た。
出てみて初めて気づいたが、意外なことに雨も風も、ほとんどおさまっていた。
台風が近づきつつあるというのに、どうしたことか。

これならばもしやと思いつつ足を速めた。

ポンプ小屋までまだ15m程もある辺りで、おむすび(仮)を呼んでみる。
あの、少しかすれた鳴き声がゲートのところからした。
 「ニャー・・・」

おむすび、おむすび、と連呼しながら小走りにポンプ小屋へ近づく。
呼ぶ声がかすれる。
おむすび(仮)はそれに応えて、ニャーニャーと繰り返し鳴く。

夢中で小屋まで行き着くと、おむすび(仮)がいつものように足もとにすり寄ってきた。
これが犬なら、ガッシと抱きしめるところだが、それをぐっとこらえ、いつも通りの声(のつもり)で話しかける。
 「おむすび(仮)、無事だったの。心配したよ」


今度はもう、チャンスを逃さない。絶対に。
一刻も早く連れ帰りたい。
クレートに入れるべき乾燥オヤツを忘れてきたので、普通の餌を入れて誘った。
外にも同じ餌が置いてあるのに、おむすび(仮)はクレートに入ってくれた。

数日前、試しにクレートからはみ出たシッポを中へ押し込み、お尻をぐいぐいと押さえつけてみたことがある。
保護時にフタを閉める際の予行演習だ。
おむすび(仮)はまったく気にしていなかった。

あれと同じようにすればいいだけだ、慌てるな、慌てるな、と自分に言い聞かせながら、長いシッポをクレートに収める。
餌を食べ終えてこちらを向こうとしたタイミングで、かちりとフタを閉めることができた。

さあ、一緒にお家へ帰ろう、と言ってゆっくり持ち上げ、歩き始めた。
胸がドキドキした。



移動中、少しは暴れるかと思ったが、時々ニャーと鳴くだけで予想外におとなしい。

まさかの保護成功に、母も驚き、
 「今度は、あんたの判断で動いて正解だったね」
と喜んだ。

昨日から用意していたケージにクレートごと入れ、フタを開けた。
さすがに、目をまん丸に見開き、緊張でイカ耳になっている。
部屋の電気を消し、いったん部屋から出た。


5分くらいして行ってみると、もうクレートから出て、敷物の上に座っている。
まだ食べるどころではないかもと思いつつ、一応いつもの餌と水を入れてやり、クレートを引き上げて、代わりにトイレを設置した。


気がつくと自分のお腹がペコペコになっていたので夕食を食べ、また激しくなった風雨の中、元気いっぱいでDVDを返却しにTSUTAYAまで行き、帰りにコンビニでアイスを4つも買った。



帰宅しておむすび(仮)の部屋をのぞく。
まだ固まっているかなと思ったのだが、入れておいた段ボール箱の上に上がって座っており、私を見ると降りてきてニャーと鳴いた。
扉を開けても逃げようともせず、私の手に頭や体をこすりつけながら、ごろごろと喉を鳴らし始めた。

(うまく音が入ってないけど、ずっとごろごろ言っているのです)


保護して2時間。

おむすび(仮)は完全にリラックスして、室内暮らしの猫生を歩み始めた。
「おむすび(仮)」が「おむすび」になった。




10/25/2013

無宿猫日記・3







10月17日

今日は、ニュースがふたつもある。いや、三つか。

昨日と今日の間になにがあったのか、急におむすび(仮)との距離が縮まった。
私が勝手に思っているだけかもしれないが、心を許しつつあるように見える。
クレートに入る様子の撮影も楽勝だ。


一つめのニュースは、おむすび(仮)が鳴いたこと。
実は昨日も、ひと声ふた声、おむすび(仮)が鳴いた気がした。
立ち去り際だったので、ハッキリとは分からなかったのだ。

今日は最初から、にゃーにゃーとひとの顔を見て鳴く。
ちょっとかすれ声なのがまた愛おしい。

私の動作に対する緊張感もほぼないような気がする。
それで、十分に全身を撮影できたので気がついた。
やはり、おむすび(仮)はケガをしている。
これが二つ目のニュース。
あの写真の赤味は、おいどではなかったのだ。

(極力カットしましたが、私の声が入っててすみません)

毛づくろいしているシーンで分かるが、尾の付け根ぐるりのケガではない。
ちょうど、両側から挟まれたような傷だ。
まさか、あの時ブラウニーがやったのだろうか。
いや、そこまでやったようには思わなかったが・・・

それはそれとして、私の前で毛づくろいをしたのだ。
これって、気を許しているという証拠なんではないだろうか(猫のことは詳しくないけど、たぶん)。
これが、三つ目のニュースである。



10月18日

今日は、ハウスの手入れをしている間中、向こうの角から覗いていた。
そして、いつもの車のそばではなく、ポンプ小屋のそばで近づいてきた。
ここなら、照明が点くのでフラッシュを焚かなくても撮影ができるし、おむすび(仮)の様子もよく見える。
小屋を回り込んで、反対側からも覗いたりしていた。
ほんとに慣れてきた。

それと、それと!
撫でていたら、ごろごろと喉を鳴らした!



10月19日

今日は当直。
せっかく昨日初めて喉を鳴らしてくれたのに、会えない。

そろそろ保護できそうなので、それに備えてケージを注文した。

こげもちが使っていたケージは、ソフィが子犬の時に使っていたもので、その後、ルース、ムギ、ハニー&フラ、ウェル、ホープ、こげもち、二代目おもち、と何度も活躍した。

壊れたり、また引っ越しをさかいに部品を失くしたりして、バーベキュー網で補修してあるところや、ジョイントパーツではなくビニール紐で固定しているところがあちこちある。
昨年9月に組み立てたときの様子

赤ちゃん猫ではないおむすび(仮)は、慣れるまでケージ暮らしが長くなるかもしれないので、この際、足りないパーツを購入しようと思った。

ところが、どのショップで頼んでも、ケージそのものを注文した方が安くつくのだ。
足りないのは短面一枚と、扉部分と、ジョイントパーツ数個だけなのに。
くやしいが仕方がないから、新品をひとつ購入する羽目になった。



10月20日

昨日会えなかったので、夕方早めに小屋に向かう。まだだいぶ離れているうちから、センサーライトが灯ったのが見えた。
もう来てるんだ!

私の手からたっぷり餌を食べた後、またごろごろ言いながら甘えてきた。足もとにすり寄ってくる。

実は、先代おもちはごろごろが上手だったが、おこげと今のおもちはへたくそだ。
ズィーコ・・・フルフルフル、ズィーコ・・・フルフル、と、喘息か鼻づまりのような音で、しかも小音量なので、喉に触れて初めて分かるくらいだ。
聞コエマセン

おむすび(仮)、おまえ、もしうちの子になれたら、我が家一番のごろごろ上手になるねえ。


この日は湿度が高くて暖かかったので、ものすごい蚊だった。
私も20ヶ所ほど食われたが、目の前のおむすび(仮)の、ケガのために無毛になっているところに蚊が数匹とまっていた。
叩き潰したいが、それをすればおむすび(仮)が怯えるだろう。
卑怯な虫けらどもめ。
はらわたが煮えくりかえったが、私にできることは、過呼吸になるくらい蚊をふうふう吹き飛ばすことくらいだった。



10月21日

今日も、ずっとゴロゴロ言いっぱなしだった。
クレート内にオヤツを入れてやろうとポンプ小屋の隙間に入っていったら、足もとにまとわりついてくる。
クレートの中にもすんなり入り、横から手を突っ込んでも一向に気にせず、オヤツを食べている。

よし、もういつでも保護できそうだ。
ケージが届き次第、獣医さんのタイミングを見て保護することにした。



10月22日

今日の甘えっぷりはたいそうなものだった。
甘えて離れないし、膝に手をかけて私の顔の臭いを嗅ぐ。
餌を補充したりするために私がポンプ小屋に出入りすると、ついて一緒に小屋に入ったりする。
我が家2日目のおこげ

しばらく甘えたら、私の前で正座し、少し顎をあげて、ごろごろごろごろ言いながら、すっと目を閉じ眠り始めた。
そうだよね。
ずっと気を張って暮らしていて、安心して眠ったことなどないのだろう。
少しでも、ひとときでも安心した気持ちを与えてやれたのなら、嬉しい。
我が家2日目の先代おもち

そろそろ帰ろうと立ち上がっても、まとわりついて離れない。
このまま家までついてきそうだった。
今日はダメなんだ、まだ準備が整ってないから。
明日にはきっとケージが届く。もう少しだけ待ってておくれ。

えさ入れに餌を入れてあるのに、どうしても離れないので、とっておきのウェットフードをクレートの中に置いた。
クレートに入って食べている間に、そっと小屋を離れた。



10月23日

ようやくケージが届いた。
佐川急便だったが、あいかわらずなってない。ショップもいい加減佐川急便をやめるか、せめて宅配業者指定できるようにしてほしいもんだ、と怒りつつ仕事を終え、家路を急いだ。

なんで急いだかというと、保護してそのまま動物病院に連れて行きたかったからだ。
だが、製薬会社の説明会も出ず、もうガス欠の黄ランプを無視して給油もせずにすっ飛ばして帰っても、動物病院に間に合う時間には帰り着けなかった。


おむすび(仮)は私が小屋に行くと同時にやってきたが、今保護しても、明日の夕方まで病院には連れて行けない。
獣医さんに行かずに家の中には入れられない。
泣く泣く今日は保護を諦めた。

強い台風27号が近づいている。
これから雨も強まるだろうし、気になったが、明日の晩までならまだなんとか大丈夫だろう。
前回の台風の時もしのいでいたんだし、今日も現れたおむすび(仮)は、不思議なことに全然濡れていなかった。
一日中雨だったのに、いったいどこに身を隠しているのだろうか。


明日は、早退しよう。
そして、必ずおむすび(仮)を保護して、獣医さんに連れて行く。

明日の今頃は、あのケージの中におむすび(仮)がいるはず。
夜半、ときおり雨風が強まってガラスに雨粒がたたきつけられるたび、いても立ってもいられなくて、自分に言い聞かせた。

おむすび(仮)、ほんとに、あとひと晩だけ、頑張っておくれよ。頼むよ。


10/23/2013

無宿猫日記・2





10月12日

今日は夜当直。
おむすび(仮)は、昼は餌を食べに来るときもあるようだが、基本的に姿を見せない。
ブに追われた時の再現

夕方、出勤前に餌を入れ、しばらく呼ばわってみたが、やはり会えなかった。


10月13日

今日も、近くで姿を見ることができた。
手のひらに餌をのせて呼んでも、そばまでは寄ってきてくれず。

でも、えさ入れや、段ボールハウスのお手入れをしている合間にふと目をあげると、小屋の角から顔を出して覗いていることが増えた。
そんな小さな変化も嬉しい。


10月14日

今日は初めて、ちゃんとした写真が撮れた!
ピンぼけだけど、撮れただけで上等だ。
あいかわらず手のひらからは食べてくれないが、手そのものは怖くないようだ。
手にのった餌は匂いを嗅ぐだけだが、指を開いて地面に落とすと、指の間からそれを食べる。
「それはOKなんかい」とツッコミそうになるが、おむすび(仮)にとっては大きな違いなのだろう。

ほんの数枚、ブレブレの写真ばかりだけど、部屋に戻ってから何度も何度も見た。


10月15日

今日は雨だ。

そんな中、Oさんがクレートを持って来てくれた。
Oさんちの猫『めいちゃん』が全然入ってくれないので、ずいぶん昔にお蔵入りになっていたのをわざわざ探してくれたのだ。いつもほんとにありがとう。
め:貸シテアゲルワ

帰宅後、さっそく段ボールハウスにくっつけて設置。
上開きのフタは開きっぱなしになるようフェンスに固定し、雨が入らないようにサランラップで屋根を作った。
いちおうポンプ小屋の屋根はあるのだが、ちょっとした風で吹き降ってしまう。
だから段ボールハウスを作ったわけだが、これでさらに居心地は良くなったはず。
クレートの中には段ボールを敷き(どんだけ段ボール好きやねん)、中に乾燥オヤツを置いた。
遠景

数時間して様子を見に行くと、おむすび(仮)はいなかったが、クレートの中のオヤツはなくなっていた。
速攻で入ったのか!期待以上だ。

おむすび(仮)の姿を探すと、車の下にいた。
こちらの方が安心するらしい。
また手から、いや指の間から餌を食べてもらおうと思ったが、今夜は失敗だった。
傘を警戒して、あまり近づいてくれなかったのだ。
怖がらせないうちに、諦めて引き上げた。
さらに遠景(餌やり場と家との位置関係)


10月16日

iPhoneで、ライトをオンにして動画を撮れることに気づいた。
それで、おむすび(仮)の動く姿を初めて収められた。
(ずっとゴー・・・と鳴っているのはポンプの音です)

家に戻って母と見たが、後半にさしかかると思わず二人して
 「食べるの邪魔したらあかんやん」
と声をあげた。
野良生活を送る猫に猫じゃらしで遊ぶ余裕があるわけないのに、何を考えてたんだろう。

そして、この日ついに、私の手から餌を食べてくれた!
感激である。