2/14/2020

寂しん坊めえ太




めえ太が家族に加わって、あらためてヤギについていろいろ知った。


本で得た知識の他に、一緒に暮らして初めて分かった事柄もたくさんあり、それが

ヤギが皆そうなのか、
ヤギによりけりなのか、
あるいはめえ太の個性なのか、

ヤギ初心者の私には分からないのだが。

そんな、めえ太の(もしくはヤギの)特性を、ときどき書いてみようと思う。





めえ太は甘えん坊の寂しがり屋である。
とにかく独りでいることがイヤ。

人間が一番だが、

ヒトがいなければ犬、

犬がいなければ鶏のそばにいる。
めえ太といれば鶏たちも安心

もちろんマイペースに草をモリ食いしている時間もあるが、可能な限り誰かと共にいたがるのだ。





めえ太が来るまで、ヤギという生き物は周囲の存在には無関心で、無表情な横長の瞳でただただ草をはんでいるのだと思っていた。

懐くという話も聞いたが、人間で言えば”会釈する程度”の関係だろうと思ったし、それ以上の想像ができなかった。


したがって、当初は周囲の田んぼに脱走しないよう、ジャンプ力などを見きわめて柵を強化するつもりだったのだ。





ところが。

脱走どころか、一緒に敷地外に出ていても、こちらが帰りつつあるのに気づくと、大慌てで追いかけてくる。

姿が見えないときは名前をひと声呼ぶと、どんな遠くにいても必ずひと声返事をしてから、一目散に走って帰ってくる。

頂き物を食べるのも鶏たちと一緒
頬ばるねえ
なんでウェルまで


人間がひとところに留まって何かしらの作業をしていると、必ずそばに来る。

服の裾をひっぱったり、頭を押しつけたりした挙げ句、寄り添うように前肢を折って座り込み、反芻タイムに入る。

そうすると、こちらはもうそこから離れられなくなる(心情的に)。


小指くらいの枝なら軽々と噛み折って食べるのに、ヒトの指を甘嚙みするときはとても上手に力加減をする。

部屋の灯りがついていると、雨の降る夜や、ひどく冷え込む夜でも、その部屋の中が見えるところにいつまでもいる。

皆に囲まれて至福のひととき





なにかしらの作業で、職人さん達が出入りする日はとても嬉しそうだ。
一日中ついてまわり、邪魔しない程度のそばから見守っている。

だから、めえ太はいつも人気者だ。

工事の軽トラに乗ってご満悦
(土を運んでいるので問題ない たぶん


でも職人さん達は知らない。

そこからさらに懐かれると、浮かれた頭突きをされて足がアザだらけになることを。
実際はもっとハデ
(生々しいので若干加工しました)
(あと、アニューと雄鶏による傷も含まれます)


声を大にして言っておきたいのは、めえ太の頭突きはコミュニケーションなのだということ。
今まで、攻撃として頭突きをされたことは一度もない。

私の皮膚が弱すぎるだけなのだ、ツノに比べて。

ダヨネ




本当は、掃除の邪魔をするめえ太や、呼ばれて走ってくるめえ太を見てほしかったのだが動画が見つからなかった。
また撮り直そう・・・