今年の夏も花火をしなかったし、見に行かなかった。
残念なことよ・・・と思っていた。
ところが、昨夜思わぬ花火観賞ができた。
TVで秋田県大曲の花火競技会を放送していたのだ。
恥ずかしいが花火競技会なるものがあることも知らなかった。
花火師たちが、課題玉と自由玉、そして創作花火をうちあげて美しさを競う。
繊細さと雄壮さがともにある見事な芸術であった。
いや、「芸術」というより「技」という言葉の方がふさわしいような、花火師の意気を感じる大会だった。
花火にいろいろ意味を持った名前がついていることも初めて知った。
うち上がっていく花火が尾を引くのは当たり前と思っていたら、それは技のひとつで、昇曲導付(のぼりきょくどうつき)というんだそうな。
たしかに、ちゃちな花火だとあんなきれいな尾はひかない。
そんな風にひとつひとつの意味を教えてもらうと、
昇曲導付三重芯変化菊
(のぼりきょくどうつきみえしんへんかぎく)
などという長い名前も、その花火についての情報がぎゅうぎゅうに詰まってることが分かって楽しい。
それから、あの音も忘れてはいけない。
遅れて響くあの音がなければ、花火の魅力は大きく減ると思う。
それは個人的な感想だと思っていたが、実際、花火師も最後に音できりっと締めたりを意図的にすることがあるようだ。
さざ波の音(やはり太平洋というより日本海の感じかな)なども表現されており、素晴らしかった。
日本を代表する芸術として、花火を世界にもっと知ってもらいたい!と心から思いつつ、部屋の電気をすべて消して夜更けまで楽しんだ。
9/02/2007
花火
ラベル: 季節のたより
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