9/07/2007

カミナリ様

雷、花火などが苦手な犬はけっこういるらしい。
もともと、我が家の犬はたいていの音が平気だったが・・・


唯一、ソフィだけは雷鳴や台風の風音などを怖がっていた。
自然に対する、本能的な怖れだったろう。


ふだんは文字通り怖いものなしの、強気のソフィが雷に反応して我らのそばにさりげなく寄り添ってくるのが、いじらしく可愛らしかった。



それを、皆が(主に母が)おもしろがってからかったのがいけなかった。

「ゴロゴロが来るよ、怖いねえ」

なんておどかしていたら、今や遠雷がかすかに届いただけで、大きなソファを飛び越え居間に躍り込んでくるようになってしまったではないか。

それどころか、花火まで怖がるようになってしまったのには、決定的な事件があったのだが、それはまた書くとして(そう言って書いたためしがない)、不思議なのは気が小さい犬、過敏な犬が怖がるとは限らないことだ。



気が小さいと言えば我が家ではなんといっても、ルース、彼がおっかなびっくりキングである。

なにせ子犬の頃は、地べたに書かれた「止まれ」の字すら怖かったのだから散歩もひと苦労だった。

もちろん今はさすがにそれはないが、バケツが怖いといって絶対に足を洗わせてもらえない。幼少のみぎりから慣れた、シャワーでの足洗いでないとダメ。


彼も初めは間近で爆竹が鳴ったりすると腰が抜けていた。
だが、間もなくひとりでに平気になったのだ。今では「パン」といった瞬間は飛び上がるが、それは単に不意を突かれてびっくりしているだけで、怖がってはいない。




2番目の”びっくりしい”ウェルも、ルースと全く同じ経過をたどった。




なのに・・・



道の向こうでバンのドアが閉まる音に、ルースとウェルが飛び上がってもソフィは知らん顔をしているのに、どうしてこうも雷と花火だけは心底怖がるのだろう。

いつも爆走する公園へ連れて行っても、
「前ここでめっちゃ花火やってたから怖くてムリ!」
と金縛りにあっている。



何度も言うが、それ以外では女ボスの貫禄たっぷり、度胸の据わった姉御である。

もしかして、私がいない隙に、母がいまだに脅しているのか?
カミナリさまがオヘソを取るよ、
とかなんとか言って・・・



やめてよ、お母さん!!




ちなみに、ガディさんはもうお耳が遠いので泰然自若。
もとから平気だったけどね。

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