10/02/2007

テルミン

昨夜、愚弟が妙なものを持ち帰った。


奇妙奇天烈な音を発する小さな赤い箱。
しかもそいつは、愚弟が手を近づけたり遠ざけたりするのにあわせ、音色が変化するではないか。

生前、父もこういうわけの分からない物をどこからか
見つけて買って帰ることが時々あった。

さすが息子だのう。



それにしても初めてみる物体で、名前を問うと
「テルミン」
という。

記憶の断片が甦る。
もう何年も前に読んだトマス・ハリスの小説
「ハンニバル」、あれに出てきたんではなかったか。





こちらの付録だそうです。






小説で読んだときには、面白そうだと思いつつ
どんな物か全く想像がつかず、そもそも実在するのかも半信半疑だったのだ。
なるほど、手とアンテナがコンデンサーとなって、
音色が奏でられる仕組みなのか。

物理は高校時代から苦手だが、これはなかなか面白い。
ふむふむと読んで、何となく分かったつもりになる。



愚弟が得意満面で
「俺、もう”チューリップ”弾ける」
それは”咲いた咲いた”だろが。


愚弟の名演奏をお聴き下さいませ。
(動画です もちろん音あり)

 見られない方はこちら
 極小サイズですが。


しかしテルミン、音色がイマイチぱっとしない。
しかも、ちょっと練習したら愚弟だってそこそこ
奏でられているし、テルミン自体がそもそもこの程度
なのか?

あるいは我らの腕がすでにかなりのものなのでは?
ちょっと調べてみようではないか。

ちょうど本にも、プロのテルミニストの方が載って
いる。
ほほう、初めて知る世界だ。

どれどれ・・・



愚弟ともども、頭を殴られた感じ。
人間、根拠のない自信はいけません。

2 件のコメント:

MK さんのコメント...

素晴らしいでしょう。

テルミン。名前も。

まさに魔法の楽器。
エーテルな感じ。

演奏している、という様子ではなく、
空中から音をつかみとるような。

大人の科学に付録としてついてると聞いて
欣喜雀躍。

ところが・・・
チューニングの狂ったラジオにしか
聞こえなひ。

結局、買ってません。

ハニフラ さんのコメント...

MKさん、いらっさいまし。

テルミンもさりながら、MKさんの描写力が素晴らしい。その通りです。

しかし、壊れかけのradioになってしまってるのは、演奏者の腕と、若干お手頃価格であることが原因かと。

我が家では本格的に導入の話もあるとかないとか・・・
(ナイナイ!)