4/09/2008

神様ノ言ウトオリ

我が愛するガディは13歳と3ヶ月。
すこぶる元気であるが、最近、左の脇腹に、なんかできた。

           エッ ナニ?


あれは2月初めだったか、足もとに長々寝そべるガディを撫でていて気がついたのだ。

ガディ爺さんは、8歳の時にガンの手術を経験済みである。
以来、私の手のひらにはデキモノセンサーが装備された。
しじゅう
「何かできてないかしら・・・」
と気にしているわけでは全然ないが、無意識に、体のあちこちを触診している。

そんなわけで、ひょっこり出現したヤツに比較的早く
気づいたのだ。

           ヒョッコリ


ガディは、脂肪腫はたくさん持っている。
それら良性のものは、触れば分かる。
今回のもそうあってくれと、祈る思いで調べてみたが、どうもいい感じがしない。
ああ・・・できたか、とちょっとショックだった。



だが、こういう場合どうするかはとうに決めてあった。

実はガディは、11歳の暮れに、肛門周囲膿瘍の摘出術と、去勢をしている。
この時は、手術をするかどうかもかなり悩んだ。
かかりつけ医ともさんざん相談したし、セカンドオピニオンももらった。

その辺のことも、いずれ書こうと思っているんだけど。

          ホント〜〜?


そしてその時に、決めたのだ。

今回は手術をするが、これが最後。
もし今後、悪いモノができたとしても、手術はしない。
抗癌剤などの、体に負担になる治療もしない。
免疫療法のような、今まで通り、日々楽しく暮らしつつ、取り入れていけるようなことだけは、精一杯やる。

と。


生き物には、与えられた寿命がある。
人も犬も。

健康的な生活を送り、
うーんと歳をとって、
もしガンができたなら、
それは病気というより、寿命なのではないだろうか。

それを人間の手で、無理やり治す方向へ向けようとするのは、不自然な、むしろその命にとっては辛いことなのではないだろうか。

もちろん、ガンが楽な病気だとは思っていない。
職業柄だけでなく、父をガンで失っているから、よく
分かっている。

だが、医者として悪性腫瘍の治療にもたずさわり、父のガン治療には家族として向き合って、その上で実感するのは、
「人間のできることには限界がある」
ということだ。
ガンに限った話ではなく。


医学が非常に進歩したから、何となく、治らない病気はないような錯覚に陥りがちだ。

だが、それはちがう。
人間が左右できるほど、生き物の体というものは、命というものは、簡単なものではない。
なんとかできるはずだというのは、人間のおごりである。

どんな最先端の技術を駆使しても、寿命が尽きるべき時には、必ず尽きる。
家族としては、自分の命と引き替えても、治ってほしい、長く生きてほしいと、血を吐く思いで願うが、それはかなわない。
そして、治療が奏効して治る時というのは、治るべくして治っているのだ。
大学病院にいた頃、最先端治療の現場のまっただ中で、実感した。


前も書いた気がするが、私の大好きな聖書の言葉がある。
「神のなさることは、すべて時にかなって美しい」

すべてのことには、「時」があるのだ。


それに逆らわず、与えられた命の中で、最大限に生きることが、幸せなんじゃないだろうか。






まあ、そんなこんなで、ガディさんには、これまで通り、のんびり過ごしてもらっている。


脇腹のヤツは、日によって、大きかったり、小さかったり、たぶん私の心の持ちようで、変化してるように思える。

であるから、ガディが闘病中とは、考えていない我が家である。
病と闘っているのではなく、ゆっくり歳を取っていっているんだよねえ、ガディ。


でも、何かの参考になるかもしれないので、ガディに
対してどんなことをしているか、次の機会に書きますねー。

          ゴ期待召サレ




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10 件のコメント:

jick-jick さんのコメント...

昔の相棒ジックは9歳の時に
肝臓癌で摘出、11歳で腎臓癌摘出
以後は元気でしたが腎臓癌の時に
術後、2時間後に急性腎不全を併不整脈も出始め
飲まず食わずの看病の結果
一命をとりとめその後は見る見る元気になりましたよ

癌に強い子は強いですよ
ガディなら大丈夫!

Aya さんのコメント...

一年前、祖母が他界しました。
肺に癌が見つかったときすでに80歳を越えていた祖母に、医師は「特に何もしない方がいい」と言いました。私は耳を疑い、色々調べ、セカンドオピニオンもとりました。年はとっていても、元気で、一人でどこへでも出かけていくような人に「人生を諦めなさい」と言われたように感じたからです。

そうでないことはすぐにわかりました。「癌は確かにあるけれど、今のところ何も悪さをしていない。だったら命を縮めるかもしれないハードな治療をするよりも、今までと変わらない生活をした方がいいんじゃないか。もしも悪さをし始めたら、そのときに対処すればいいし、悪さをしないことだってあるかもしれない。」本人も家族もそう心得ました。

それから約5年間、祖母は体に負担がかかる治療は何もせず(玄米食とサプリメントぐらい)、それまで通り絵を描き、庭の草木の手入れをし、家事をして過ごしました。その間にも癌は時々悪さをし、胸に水がたまったり、脳に転移が見つかったりしましたが、その度ごとに、水を抜いたり、外来でガンマーナイフを受けたりしながら「共存」しました。それらの日々は、祖母にとっては短かすぎたでしょうが、代えがたいものがあったと思います。好きな絵や庭いじりが、免疫力を高めていたのだと思います。

どうかガディさんのできものが、悪さをしませんように。ハニフラさんとご家族の皆様とガディさんと(もちろん6ワンズすべて)の毎日が、これまで通り穏やかで楽しいものでありますように!

ハニフラ さんのコメント...

jick-jickさん、ジック君はそんなに大きな治療を頑張って乗り越えたんですね。
jick-jickさんとの二人三脚だからこそできたことですね。

医学的にいろいろしても、最終的には、その子の生命力が大事なんだと思います。
それを、家族がそばから支えてあげる、ということですよね。

心強いお言葉をありがとうございます!
ガディにも、しっかり伝えます。

ハニフラ さんのコメント...

Ayaさん、ありがとうございます。
心のこもった、優しいお言葉に涙が出ました。
ガディと、楽しく楽しく、これまで通り過ごしていこうと思います。

そして、御祖母様のこと・・・
とても大切な、お話を聞かせていただき、ありがとうございます。
癌が見つかってからの、御祖母様の過ごし方は最高の治療の仕方だと思います。
主治医の、「特に何もしない方がいい」という言葉は、おそらく、ayaさんとご家族が行き着かれた方針と、同じ意味の言葉だったと思います。

一口に「癌」と言っても、今、体に悪影響を及ぼしている(出血など)癌と、大人しくしている癌とありますよね。

手術治療も、化学治療・放射線治療も、癌細胞だけでなく本体にも非常に負担をかけます。
それでも、手術できれいにとり切れたり、抗癌剤や放射線が劇的に効く場合があるので、それらの治療がなされるわけですが、いつもそうとは限りません。今は、「藁にも縋る」気持ちから、多用されすぎている(適応が拡大されすぎている)気がしてならないのです。
こんな侵襲的な治療、しない方が絶対この人は長く生きられるだろうに、と思うことも、実際あります。

でも、それと、単純に「高齢だから何もしない」ということとをはき違えてはいけないと思うのです。これ、いずれ記事にしたいと考えている事柄なのですが。

その治療をすることで元気になれるなら、何歳であろうと、積極的に治療をするべきです。
結果はほとんど変わらないのにも関わらず、医者や、家族の「できるだけの治療をしたんだから」と思いたいエゴだけで、侵襲的な治療をなされている例もしばしば目にしますが、もっと多いのは、高齢という理由で、「すべきこともしない」例です。
まさに、最初、医者の言葉を聞いてAyaさんが心配されたことです。

でも、お話を伺う限り、御祖母様の主治医は、正しく治療方針を考えていたようです。
そして、ご家族の支えの中で、御祖母様はご自身の体でしっかり生きられたのですね。癌と「共存」しながら。

どの子も大切ですが、ガディは私にとって特別ですので、自然な形で工夫をしながら、一日、一日、最大限に楽しんで生きたいと思います。
暖かいコメントを、ありがとうございました!

あが さんのコメント...

ガディ君、今までも色んなことを乗り越えて来たんですね。
ハニフラさんのお考え、どれもこれも100%共感します。おっしゃる通りだと思います。ましたガディ君を愛している事にかけてはこの世の誰よりも一番のハニフラさんの選択が間違っているわけがありません。毎日良質のごはんを食べて、愛し愛されて過ごしているガディ君ですから腫瘍とも折り合いをつけながら長生きしてくれると信じています。
私も時々ニコやニヤがガンや重い病気にかかったらと考えることがあります。若いうちならばきっと手術も選択肢に入れて実行すると思うのですが、抗がん剤治療などはしないと決めています。
人間ならば抗がん剤の副作用も納得し我慢することができるでしょうが、犬にとってはただ「なんでこんな苦しいことをするの?」だと思うからです。
ニヤのアカラスについてハニフラさんがガディ君の体験談を書いて下さったことが、一本ドーンと太い幹で私の心の中に根付いています。
ガディ君は幸せなワンコです。

ハニフラ さんのコメント...

あがさん、心強いコメントをありがとうございます。本当に嬉しいです。

愛犬の闘病ブログをたくさん目にします。
どれも、まったく人ごとと思えず(自分も経験があるだけに)、緊張したり、ショックを受けたり、元気が出たりしながら拝見するんです。

一方で自分自身は、初めは、これをブログに書くつもりはありませんでした。
でも、我が家のように、ちょっと違うスタンスのブログがあってもいいかなと思って、書くことにしました。

我が家はけっこう歳を取っていますから、もっと若いワンちゃんの参考にはならないかもしれませんが^^;

あがさんに励ましていただいて、ほんとに心強く感じます。
犬たちのために良かれと思ってした自分の選択が間違っている可能性もある、ということはいつも頭に置いています。
ただ、今、全力をかけて考えて、一番良いと結論を出したことであれば、それが結果的に間違っていても、受け入れようという覚悟もしています。

まだまだ若くて元気いっぱいのニコちゃんニヤちゃんの「もしも」も、考えることがおありなんですね。
分かります。
愛しているほど、「もしも」のことを考えずにはいられないんですよね。

けれど不思議なことがあります。
愛するものが歳を取っていくほど、肩の力はスッと抜けていくんです。愛情はさらに深くなっているのに。
若くて元気な時には、「この子がいつかいなくなるなんて、絶対に我慢できない!」と思うんですが。

歳を取ったから仕方がない、という「諦め」ではなく・・・うーん、うまく言えません。

たぶん、一緒に過ごしてきた時間の積み重ねが、そういう気持ちにさせてくれるんだろうな、ということは、何となく分かるのです。

皆さんの心のこもったコメントを読んで、書いて良かった、と思いました。本当に感謝しています。
力が湧きました。私もガディも。^^

まりこ さんのコメント...

ハニフラさんの方針、私も同感です!

つい最近、別れを経験したばかり。
小さな命でしたが、色々と考えさせられ、現在たどり着いたのがハニフラさんと同じ考えです。

あと!
愛する者が歳を取るほど、愛情は深くなるけど肩の力がすっと抜ける感じ…私も味わいました。
歳を取って、体が目に見えて衰えてくるのを目の当たりにして見ているうちに、覚悟が出来るのかな、と思っていましたが、それとはちょっと違うんですよね。(それも一部ありますが)

たぶん、一緒に重ねた年月に納得というか満足しているってことでしょうか?
上手く言えませんが。
でも、時折発作のように無性に悲しくなったのも確か。

ハニフラさんも時折悲しみに襲われると思いますが、うまく流して下さい。
何か出来るといいんですが、こればっかりは他人ではどうしようもないですもんね。


それにしても、良性の腫瘍が分かるとは!
羨ましい限りです。

ハニフラ さんのコメント...

まりこさんの愛情にすっぽり包み込まれて、七味ちゃんは最高に幸せだったと思います。
七味ちゃんの命のために、どうするのが一番いいのか、一歩一歩考えながら進まれたのですね。

「時」というのは不思議なものです。心の中の、絶対変わりそうなない部分も、いつの間にかゆっくり変えていく・・・

人間ごときの頭ではいくら考えても答えが見つからない時、時間に、解決をゆだねることがいい場合もあるんですよね。

そうです!
肩の力が抜けるのは、「仕方がない」と覚悟ができるのとは、違うんですよね。
私も、どうしてもうまく表現できないのですが、たぶん、まりこさんが感じておられるのと同じだと思います。
よかった。共有できる人がいるって、なんだかホッとします。

良性の腫瘍は、輪郭がはっきりしてることが多いんです。可動性(体にがっちりくっついてなくて、ちょっと動く感じがある)があれば、なおさらです。
でも、私もだいたいの見当をつけるくらいですよ〜。
まりこさんも、きっと分かると思います!

kako さんのコメント...

ハニフラさん、始めましてKAKOと申します。
ハニフラさんのお名前はKYOKOさんのとこで見て以前からこちらを覗かせていただいてました。
うちには14歳の猫と4歳の犬が居るんですけどね、14歳の猫が病気のデパートと言われた位体の弱い仔で、シニア期に入ってからはやっと落ち着いた生活を送れてたのですが、2年前顎の下に嫌な感じのしこりを見つけ、かかりつけ医から大学病院を紹介され顎の手術をしました。
その嫌な感じの物は悪性の腫瘍ではありませんでしたが、術後彼が回復して行くのを見ながらも私もハニフラさんと同じような事を考えました。
もう今後なんか合っても手術はしない、天寿って言って良いのか分かりませんが、どんな生き物にも寿命はあるだろうし、それに人間のエゴで逆らう事が果たして「彼のQuality of Life」なのかなと。
でも正直もし今何か合ったらやっぱりうろたえてしまうとは思います、そして一日でも長く生きてほしいと思ってしまうとも思います。
10歳まで生きれないと思ってたので、10歳以降の時間は神様から貰ったプレゼントだと思ってはいるんですけどね。

>けれど不思議なことがあります。
愛するものが歳を取っていくほど、肩の力はスッと抜けていくんです。愛情はさらに深くなっているのに。
>歳を取ったから仕方がない、という「諦め」ではなく・・・うーん、うまく言えません。

あ~これ分かります、私も上手く書けませんがすんごく分かります。
犬ももちろんすごくかわいいんですけど、14歳の猫は私にとっては特別なんです。

長くなってしまってすみません。
ガディ君が穏やかな日々をこれからも一日でも長くすごせます様に祈っています。

ハニフラ さんのコメント...

KAKOさん、初めまして!
14歳の猫さんが、特別って言う気持ちは、とてもよく分かります。他の子への愛情がそれに劣るとか、そういうことではないんですよね。

手術など、受けずにすめば一番ですが、QOLについてじっくり考えたり、あるいは、それまでと考えが変わったりする、よい機会にもなるのですよね。

私も、ガディは特別なだけに、熟考の上方針を決めていても、いざ何か変事があればうろたえてしまうだろうなと思います。
後悔することがあるかもしれないとも思います。
でも、真剣にガディのためを思い、時間をかけて、よくよく考えた上での方針であれば、それにしたがった結果で後悔が生まれたとしても、よいのだと思っています。

たぶん、KAKOさんもそういうお気持ちなのではと、コメントを拝読して感じました。
絶対の「正解」というものはないと思うんです。どれだけ、真剣に向き合って、本当の愛情をもって考えたか、が大事だと思うんです。

でも、猫さんも、シニアに入って病気が落ち着いた生活になったというのは、いいですよね。KAKOさんと積み重ねてきた歳月が、良いものであった証です^^
これからも、さらに良い年月を積み重ねて行かれますように!

気持ちのこもったコメントをいただいていましたのに、お返事がこんな時期になってごめんなさい。