4/08/2008

電子攻撃


最近、頭痛がひどい。
朝・昼・晩と頭痛薬を飲んでも、まだ痛いこともある。

それから、午後になると眼がしみてしみて、開けてられなくなる。

以前は寝る直前までコンタクトだったが、最近は、帰宅するやいなや眼鏡に替える。
それでも、目の玉をくりぬいて、水洗いしたいような感じだ。

別にCTを撮ったりしなくても、原因は分かってる。

        ナンジャ 言ウテミヨ


電子カルテのせいだ。



今の勤務病院は、とってもきれいである。
一昨年に建て替え・移転したこともあるが、ホテルみたいにゴージャスで広々していて、全館じゅうたん敷きで、心地よいBGMが流れている。

昔、夜遅くに病棟の詰め所でよれよれに疲れてカルテを書きながら
 「あ〜〜 なんかBGMでも欲しいなあ」
なんて言っていたのが、今や現実になっている。
12月には、クリスマスソングをBGMに仕事をしているのだ。
           ホホウ...

そして、最先端の、フィルムレス・ペーパーレスである。
CTやMRIなどの画像検査の結果もすべて、パソコンモニターで見るのだ。
カルテも、紙に書かない。パソコンに打ち込み。


要するに、ドラマみたいなオシャレな病院なのだ。


私が研修医の頃にこの病院を見たら、こんなところで
働けたら夢のようだと思ったろう。
だが、今の私はそんなにカワイクはないぞ。

           何ガ不満ゾ

ボロくていいから、もうちっと人間的な環境で働きたいのだっ。



外来患者さんが多い日は、8時間以上、外来をしていることがある。(午前・午後とも外来なんです)
8時間ぶっ通しで外来すること自体も確かにしんどいが
8時間、電子カルテをにらみっぱなし、というのが
たまらない。

紙のカルテは、手元を見ずとも、患者さんの顔を見て
話しながらチャチャッと書けるが、電子カルテはそうはいかない。

画面を見ながら打ち込まないと、気がついたら
「笑納出血で多飲乳ういん」
などとなっている。

  「意味分カランワ!」「私ニ言ウテモ・・・」


違うやろ、小脳出血で他院に入院してたんや、この人は!!
と頭の中でののしりながら、打ち直すことになる。

患者さんが多いときほど、待たせないように必死になるので、気がついたら瞬きもせずに打っている。


で、やっと外来が終わったら、入院患者さんのカルテがわんさとあるじゃないか。


かくして、病院を出る頃には、眼は真っ赤になっているし、肩は悪霊でも憑いてるみたいにバリバリ重いし、

          こんな感じに。

脳みそが鉄球になったみたいにガンガン頭痛がするので、うっかりうなづくこともできないくらいだ。


帰宅して、犬たち(と、母)におおむね暖かく迎えてもらい、


ご飯を食べたり、お風呂に入ったりして、ようやく、
肩の悪霊も半分くらい去り、脳みそは鉄球から泥だんごくらいに柔らかくなってくる。



これが、厚生省がすすめる近代的な病院なのか。
看護婦さんもいない外来が、そんなにいいのか。
(機械化で人手が要らなくなったから、外来診察室には
 看護婦さんはいません。医者独り。)
効率優先で、患者さんが癒されるのか。

       癒やされてますねえ、老母。


ああ、古き良き時代よ、カムバーーック!






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12 件のコメント:

あが さんのコメント...

本当にお疲れさまです。
医療費の抑制と安全の要求という相反する大きな問題を抱える日本の医療は、どんどんあらぬ方向へと迷走しているように見えます。
現場の最前線のお医者様の声を聞くと尚更ですね。ここアメリカでもナース不足は深刻な問題ですが、勤務の様子などは日本の看護士さん達に比べるとまだ余裕があるように思います。
まあアメリカはアメリカで医療に関してはこれまた深刻な問題山積みなわけですが(笑)

なにはともあれ、アロマセラピーなど手軽に取り入れられることでお体をいたわって下さいね。
でもなんといっても一番の癒しはやっぱり犬達ですね。6ワンズさん、ハニフラさんのこと頼んだよ〜。

ルフュママ さんのコメント...

お医者さまを取り巻く環境がそんなに劇的変化をしていたとは・・・驚きました。
わたしのもつ外来のイメージは、子どもの頃に見ていた「診察後、カルテに何やら意味深な文字を書き込んでいる先生」です。「それ、なんて書いてるの?」と一度聞いてみたいなと思いながら、大人になってしまいましたが。

PCによる身体的悪影響は、すさまじいですよね!わたしは建築CADを使うので、これまたまばたきが減る、長時間座りっぱなし、肩丸めっぱなし、になりやすいです。
その昔、カラスぐちで図面を描いてたなんて、うそのような進歩(?)ぶりです。
手描き、大好きなんですけど・・・。

ハニフラさん、お大事に~!

ウズラ さんのコメント...

大阪の実家にいた頃と北海道にお嫁に来た今と、それぞれの地で町の診療所で働いてみるとかなりのカルチャーショックがある。
医者の意識と患者の意識にも驚愕してしまう。
そこになぜ自分がいるのかもかなり不思議だ。
パソコンに向かうとウズラはそれに集中してしまうのでアイスはパソコンが大嫌いである。
実家でパソコンに向かうと背後のベッドから鳴いて怒り、それでも無視していると「もー!」と言わんばかりにパソコンに飛び掛った。その瞬間「I」のキーがピョーンと弾け飛んだことを思い出したわ。

ハニフラ さんのコメント...

あがさん、医療だけに限ったことではありませんが、万事うまく運ぶというのは、難しいですね。

医療制度も改善に改善を重ねて(つもり)いますが、大きな流れで見れば、悪い方に向かっているように思えてなりません。

それは、医者、患者、国、それぞれに
「その考え方は間違ってるやろ!」
というところが、昔に比べてずいぶん増えているからだと思います。
これ、書きたいのですけど、ものすごく長くなってしまいそうですし、物議を醸しそうですので、控えています^^;

そうですね、アロマセラピーはじめ、大好きなホリスティックセラピーを、こういう時こそ、活用すべきなんですよね!

でも、こういう時って、それすらもする元気がでません・・・

また、我が家の連中+ニコニヤちゃんのお顔見て、頑張ろうっと。

ハニフラ さんのコメント...

子供時代のルフュママさんも、カルテの、謎の象形文字が気になっておられましたか。
私も、いつも興味津々でした。
別に、それで医者を志したわけではないんですが。

ルフュママさんって、建築士さんだったんですか!?
かっこいい〜!
今も現役でなさってるのですね?

私、建築士・設計士に何となく憧れがあって、高校の頃から、傾斜のつく机を使ってました。
シャーペンも、設計士さん用のを使ってました。えへ。

PCでも家事でも、だいたい20分くらい作業をしたら、一度背筋を伸ばして、丸まってる肩をひき、ちょっと遠方に目を向ける(3秒もあればできますよね)、ってのをやった方がいいですよ〜。

と、言いながら、自分ができてないんですけど^^;

ハニフラ さんのコメント...

ウズラちゃん、町の診療所って、地域のカラーがよく出ますよね。
そんなに違うのですか?
異邦人みたいな気分になっているのですね。
でも、大阪と北海道、外国くらい違うのですもん、無理もないかも。

アイスちゃんが飛びかかる姿、目に浮かぶわ〜^^
私は集中力がないので、ガディさんの視線を感じただけで、気が散っちゃいます。

バースデーカード、ありがとう!
来年は四十路かと思うと、変な感じ〜♪

ルフュママ さんのコメント...

そうなんですよね~!こまめな体勢リフレッシュ。大事です。が、気付いたら1時間くらい経ってしまってますよね(苦笑)。

いちおう、建築士ですが・・・
近頃は現場には携わっていないのですよ。
もっぱらPCで作業をしています。

ハニフラさん、いいデスクをお持ちなんですね!建築設計用の文具は、無駄がないのでいいですよね。わたしは絵を描くのが好きだった時代の名残で、ファーバーカステルのシャープペンシルの0.9mmをもっとも愛してます。0.3mm~のペンシルを数種使っていますが、細いとついつい、ちっさな字でモーレツに書き込んでしまうのです。これは性格ですね。なので、芯の太いカステルは、気持ちだけでもおおらかになれます(笑)。

MK さんのコメント...

おつかれさまです。。。

 電子攻撃♪笑い事にならないですね。

 なんだかんだいって、紙とペンは強いですね~。

 ただ、文字入力の件、こまめに辞書登録したり(たぶん存在する)医者用の辞書をいれたりすると変換が相当楽になるのでは。

 愚弟殿に伝えておきます。覚えてたら。

 電子化も良し悪しですよね。
 検索性が恐ろしく高まるので、
 文書管理としては楽になりますよね。

 入力、もっと楽になる方法探したい
 ですね~。

 遠い昔システム屋さんだったMKより

ハニフラ さんのコメント...

かっこいいです、ルフュママさん。
あんな、パステルカラーなルックスにも関わらず、バリバリの体育会系で、かつ建築士さん・・・ 素敵です!

私が使ってた机は、本物の設計士さん用ではないですが、全部真っ黒で、天板が薄くて、あの、なんて言うんでしょうか、ペンとかが転がっていかないためのバー、あれが細くて真っ赤でした。
なかなか洒落てましたが、今は家ではデスクワークをしないので、しまい込んじゃいました。

0.9mm!
私も、高校時代からずっと0.9mm使ってます。設計ではなく、受験勉強とか^^;
一度、1.2mmを使ってみたら、ノートが真っ黒になってしまいました・・・
アホですね。

ファーバーカステルがいいんですね。
使ってみたいなあ。
私は、物差しは、ステッドラーが好きですが、他はあんまりこだわりがなくて。
良さそうな物を、いろいろ試したいクチです。

文房具って、なんか惹かれるので、文房具屋さんに近づかないようにしてます。
使わないモノ、買いたくなっちゃう。

ハニフラ さんのコメント...

そうだ、MKさんというプロがいたんだった。
今はチワワ好きの苦学生に身をやつしているけれど^^;

アドバイスありがとうございます。
それがですねー、病院のコンピューターですから、何十台とあるんですよね。自分のを使うわけじゃないんです。

直前に使った人が、設定をいじってたりして、文字変換の方法が、パソコンによって全然違うんです。
Macなら、だいたいATOKか、たま〜〜にことえりでしょ。どのパソコンを使っても、ほぼやり方は一定なんですけど、Winってなんであんなにバラバラなんですかね。

おまけに、医学辞書が入ってるくせに、大馬鹿野郎で、
「小脳」→「笑納」
「当科」→「冬瓜」
冬瓜って!日常生活でもそんなに使わないのに!!
しかも、勝手に覚えるってことをしません。
イライライライラ・・・

「紙カルテの病院に替わりたいよ〜」と、
教授に直訴してきました。へへへ。

bun さんのコメント...

教授! なんとかしないとハニフラさんに逃げられちゃいますよー! TV-CMで見たんですが、紙のカルテに書いたものがPCに変換されるようなのってあるんじゃないですか? ほらイシダジュンイチとかが「紙だけに神業〜」、玉緒が「さぶっ」っていうヤツ。

Macファンにとって、Winを使うのはツライという点もお疲れのモトでは? その違和感、重々わかります。
私はPC歴28年、最初はMS-DOSもない頃でした。
16年前、Macに乗り換える以前は、PCの他にF社のワープロOA○Sも使っていましたが、ハニフラさんのイライラと同様の辞書機能でしたよ。「穀倉地帯」と入力しようとして「子糞打ちたい」と変換されたのには腸捻転になるくらい笑いましたが。
おバカだったことえりだって随分成長したのに、Winの辞書機能ってまだそんなですか?

文房具! 私も大好き〜。ムカシ(昔話ばっかりやなー)海外に出ると、まず文房具店に走ってました。ファイルのデザインといい、フェルトペンの書き味といい、すべてが洒落てて機能も良い。

その頃から比べると日本の文房具もかなり良くなったけれど、私は物差しはデンマークのLINEX、色鉛筆がファーバーカステルです。ファーバーカステルの鉛筆削りもカラフルで可愛いですよ。

カルテに話を戻しますが、道具の進歩は働く人を楽にすることを目指すはず。なのに経営の効率が優先されて、現場を苦しめる結果を生んでしまう。現場を大切にしないと結局全体を蝕んでしまうことに気がつかないのか。それこそが効率主義の落とし穴なのに。
また、ハードの豪華さにばかり力を入れてソフト面を顧みないのもよくあることです。

こう書きつつ、ガディさんのことが気になって… 
ご心中お察しします。でも、ハニフラさんのスタンス、コメントされる方々のお考え、ともに肯けることしきり。医療について確かな見識のあるあなたと暮らし見守られるガディさんは幸せです。生命体は老いるものという自然に沿って、おだやかに、できるかぎり健やかに、これまでと変わらない日常をすごされますよう祈ってやみません。

ハニフラ さんのコメント...

Bunさん、そんな、紙ワザなものがあるのですか!?全然知りませんでした。CMけっこう好きなのに。

BunさんもMacだったんでしたっけ。
なんだか嬉しいです。
すみません、子糞打ちたいには、私も母も、思わず大声で吹き出しました。これは面白い!
いっそのこと、このくらいアホなら、気持ちもほぐれるというものです。
ことえりは、成長したといっても勘弁なりません。新しいMacを買ったらすぐに、ATOKを入れて、ことえりはお引き取り願ってます。

他のことではそんなに腹が立たないんですが、コンピューターの不具合って、何故かやけにイライラしますね。
賢くて当たり前、と思っているからでしょうか?さかしらぶった顔して間違えるからでしょうか?
道具ということでいえば、文房具とコンピューターは、ちょっと違いますよね。コンピューターは、どんなに長年使っても、だんだん手になじみ、自分の体の一部のように馴染んでくる「道具」にはなれない気がします。
同じ機械なのに車は馴染んでくるんですが。

効率主義のもっとも大きな落とし穴が、いつの間にかハードに振り回されるということですね。
特に医療に関しては、国の方針全体が、効率主義に傾きすぎています。
病院は病院で、生き残りに必死ですから、それになんとかついていこうとする。
この流れは今後さらに加速することでしょう。

ガディのこと、お気遣いいただいてありがとうございます。
昔は、ガディとの別れに耐えられないから、私の命が先に尽きてくれないかな、なんて思ったこともありました。
でも、そういうことを繰り返すうちに、何が何でも私の方が長生きして(普通はそうなりますが^^;)、しっかりガディの一生を見守ってやるからね、安心して、思う存分生きなさい、と思うようになりました。

命に関わることって、理屈だけでは答えが出せないんですよね。だから、理屈も、感情も、ぜんぶ投入して、全身全霊で考えて、どうするかひとつずつ答えを出していくしかありません。
皆様の言葉のひとつひとつを噛みしめつつ、これからも進もうと思っています。
Bunさん、心のこもったコメントを、本当にありがとうございました。