11/09/2013

おむすび大忙し



おむすび健康ばなし。


保護翌日に獣医さんで診てもらった結果、一般採血は全く問題なし。
白血球だけが高値だったのは、寄生虫やしっぽの傷を考えると当然だろう。

体重は2.6kgだったが、歯の様子から、おそらく1歳は過ぎているとのこと。
予想外デス

なんと。
1月生まれのおもちより小さいので、まだ8ヶ月くらいの子猫だと思っていたんだがなあ。

あとは予想通りの耳疥癬と、予想外のハジラミ(ノミは覚悟していたんだけど)。
それから猫白血病陽性。


やることが色々あるので、先生がうんこらしょとスケジュールを組んで下さった。

まず、少しでも早くストレスを減らせるように、イベルメクチンの注射を打つ。
これで、耳ヒゼンダニの成虫(←リンク先は動画です。BGMの選択が秀逸)をほぼ殺し、痒みをなくせる。
2日ほどあけて、フロントライン滴下。
これでハジラミを駆除。
フロントラインから2週間後に、セラメクチン滴下。
これで、イベルメクチンで殺せなかった卵やそこから孵った新たな成虫を駆除。


大阪にいた頃、犬達へのフロントラインも全く使っていなかった私にしてみれば、なかなかの濃厚治療ではある。
しかし私が避けていたのは、「漫然と使い続ける」ことであって、薬そのものを忌んでいたわけではない。
こちらではマダニが非常に多いので、犬達にも必要最小限ながら定期的に使っている。


そんなわけで、イベルメクチンの注射にもまったく動じなかったお利口おむすびに、フロントラインとレボリューション(セラメクチン)を処方してもらった。

猫白血病に対しては、1週間くらいしてからインターフェロンを始めることになった。




帰宅後もおむすびは元気いっぱい、餌をもりもり食べていたが、ふと薬の相互作用などが心配になり大阪のかかりつけの先生にメールで相談をした。


今回こちらでかかっている動物病院は、我が家の最寄りで、車でだいたい10分強で行ける。
周りの人の口コミの評価が分かれていたので敬遠していたが、夏にソフィがマムシ(たぶん)に咬まれてえらいことになった際に行ってみたところ、なかなかいい先生だった。
大変ダッタワ

だから、けっしてこちらの先生に不信感があって相談したわけではないのだが、やはり大阪のかかりつけの先生に診てもらえると本当に安心できる。
かなりの長文メールで送ったのに、お忙しい中、すぐに私よりはるかに長いメールで詳しいお返事を下さった。
(以後、大阪の先生はオオサカ先生、四万十の先生はシマント先生とする。)


オオサカ先生のメールの中の、

イベルメクチンでハジラミがある程度は殺滅できるだろう。

セラメクチンは、ハジラミに対する農水省の効能認可はないものの、実際には効くと思う。

フロントラインは猫では皮脂腺の発達が犬ほどではないので薬効が拡散しにくい傾向があるとされている。

耳の洗浄・シャンプーによる耳ダニ・ハジラミの物理的排除とセラメクチンの併用というシンプルなやり方でもよいのでは。

というアドバイスに基づき、ハジラミ対策だけが目的ならフロントラインは使わないでも良さそうだと思った矢先、5mmサイズのマダニがケージに落ちているのを発見。

そういえば芥子粒サイズのが先日ハニーについていた。
見て分かるサイズならまだしも、あれにたかられていたらどうしようもない。
今後は完全室内暮らしになるのだから、一度だけ使っておくことにした。
セラメクチンはマダニには効かないのだ。
マダニ天国

フロントラインをやめられれば、セラメクチンが早く使え、耳ダニ退治もはかどったのに。
つくづくマダニは憎らしい。


シマント先生には27日(日)にはフロントラインを使っていいと言われていたが、念のため自分の判断で29日(火)まで待って滴下した。
あとは2週間後のセラメクチンで、外部寄生虫は概ね解決だ。


インターフェロンの安全性もお尋ねしたところ、人用と違い、猫インターフェロンはかなり安全であることを詳しく教えて下さった。
おむすびにインターフェロンを使うことに医学的な意味での躊躇は要らないと思う、他の薬剤との絡みを考えずに直ちに打っても構わないだろうとの心強いご意見を頂いた。

さらに、注射剤の経口滴下や点眼を併用してはどうかとのアドバイスも頂いたので、29日に検便の結果を聞きに行った際に、さっそくシマント先生に相談。
シマント先生は、注射剤の経口投与は経験がないとのことで、31日までに調べておいて下さるとのこと。


検便では驚いたことに何も出なかった。
私の目視でも、うろんな奴は一度も確認できなかったし、28日に便だけ持って行ったが、問題なし。

カエルを食べていたから、マンソン裂頭条虫や瓜実条虫がいる可能性は高いが、条虫類は文字通りなかなかしっぽを出さないらしい。




毎度うんこを凝視し続けているうちに日は過ぎ、10月31日、第一回目のインターフェロンを打ちに獣医さんへ。

一緒に二度目の検便もしてもらったが、やはり何も出なかった。
しばらく日を空けて、再検査してもらうつもりだ。


クレートから出したとき、シマント先生が
「ちょっと大きくなったんじゃない?」
と言ったが、果たして300g増えて2.9kgに。
良かった。病魔に勝つには体力をつけることが基本だもんね。
強クナイトネ

それから、いつも下顎がヨダレで濡れているし、少し口も臭いようなのでもう一度診てもらったら、やはり口内炎だった。
ただ、それほどひどくはなく、少し歯茎に赤味がある程度で、インターフェロンを打っているうちに改善するのではと言って頂いた。


インターフェロンは、これから5日連続で打つ予定だ。
翌々日から連休となり、こちらの病院は休日は休診ゆえピンチな場面だったが、運良く急遽大阪へ帰ることになったので、続きは大阪で打ってもらうことになった。

また、インターフェロンの経口投与については、調べてみたけれども口内炎に対して使った症例以外はあまりこれといった資料が見つからなかった、とのことだったので、その辺もオオサカ先生に診てもらうことになった。


2度目の受診の時、初回よりもおむすびは嫌がるそぶりを見せた。
そうは見えなかったけど、やはり保護直後は元気がなかったのだろうか。
とは言え、あいかわらずクレートに入れるとおとなしく座っていてくれるので、またまた外れた蝶番をはめ直すにも、慌てずできたのだが。

帰り、シマント先生が忠告して下さった。
 「大阪の獣医さんでは、洗濯ネットに入れていった方がいいよ。
  田舎の山で気楽にしていた子なら、きっとパニックになる」
このペースでパワーアップしていったら、あり得る、と思いながら家路についた。



6 件のコメント:

ベックマン さんのコメント...

そうか、そうか、おむすび、がんばるのだよ~~、体力つけるのじゃ。
ハニフラさんも大変ですが、お体ご自愛くださいね。なんてたって、XXXL支えないといけないんですもの(o^-^o)

ところで、ハニフラさん・・・良い子のXXXL「王国」ですよ、「天国」にしちゃったらまずいですΣ( ̄ロ ̄lll) ww

ゆずゆきん さんのコメント...

しばらくはおむすびもハニフラさんも大変ですねー、頑張って!

ハジラミは、以前保健所で保護した野良猫ちゃんで経験しました。
保健所じゃ積極的な治療は通常しないんですけど
その時はちょっと余裕があったので、フロントラインと、
あとはバリカンで全身丸刈りにしてシャンプーしましたねー。
野良の成猫だったんだけどすっごくなつっこくて(そういえばその子もおむすび同様白黒猫だったっけ)
やたらスリスリしてきたので「うつる~~~~」と焦った記憶が。
でも人と犬にはうつらないみたいですね。
こげもちちゃんたちにうつりませんよう。

そして、白血病陽性でしたか。
一般的には同居猫にうつるからと一緒に飼うのはNGみたいにいわれてますけど
私個人的には、白血病だろうとエイズだろうと
猫同士の相性や、生活環境をきちんとととのえてあげられるなら
(これらは病気の有無にかかわらずですけどね)
一緒に飼うことは問題ないと思ってますよ~。

おむすび&ハニフラ家の今後の展開、楽しみにしてます。
て、無責任にすみません(´ω`*)



ちりはこと さんのコメント...

おおっ、お山の子もなかなかに盛りだくさんですねぇ。
ゆずゆきんさんもおっしゃる通り、キチンとケアが出来るハニフラ農場なら恐らく問題はないでしょう。
白血病は陰転の可能性も十分にありますし。あと、口内炎、もし良くならないようなら獣医さんeFace-Vというサプリを貰って下さい。クッキーのひどい口内炎も随分マシになったので、多分効きます。
応援しています!頑張って下さいね!

ハニフラ さんのコメント...

ベックマンさん、はい、体力第一!で頑張って食べさせてます。
写真では分かりにくいのですが、保護時はけっこうガリガリ君でしたんで。

ぐわっ、天国になっておりましたか・・・いやまあ、それはそれでいいような・・・
いや、王国です、王国!訂正訂正(笑)

ハニフラ さんのコメント...

ゆずゆきんさん、シラミの話は先日Kyokoさんところで見たくらいで、ほとんど知らなかったのでちょっと驚きました。

ゆずゆきんさんはご経験者でらっしゃったのですね。
ああいう外部寄生虫って、うつるんじゃないかってけっこう気になりますよね^^;
顕微鏡で見せてもらいましたが、毛にガシッとしがみついてもぞもぞしていました。
一生懸命な感じがいじらしくて、駆除するのがちょっとだけ可哀想に思えましたよ。

おむすび、まだシャンプーしてないんですよ実は。
今週末に、暖かい時間を選んで初シャンプーを目論んでます。

うう、心強いお言葉、ありがとうございます。
白血病って、昔は知らないだけで普通に暮らしていただろうし、あまりピリピリすることもないのだろうと頭では思うんですけどねえ。
こげもちが陰性なのが分かってて、そしておむすびが陽性なのが分かってて、一緒にするのはためらうものもありまして。

でも今は、おむすびの体力をつけて元気にしてやることだけに狙いを定めて、尽力します!

ハニフラ さんのコメント...

ちりはことさん、おむすびったら、そこそこ色々抱え込んでました。
甘党こにゃんこずに比べるとまだまだ甘い(笑)ですが。

我が家で暮らす場合、部屋で分けるのは無理があるんで、一緒にできないとなるとケージ暮らしになってしまうんですよね。
なので、なんとか陰転させるか、こげもちにワクチンを打つかになってくるんです。
陰転の可能性は、おむすびは非常に低いと言われていますが、やってみなくちゃ分からないと良い方に考えています。

eFace-V情報、ありがとうございます。
なんかこの数日、ちょっと下顎のヨダレが減った気がするので、インターフェロンが効いてきたのかなと思うのですが、今後はかばかしくなかったら、ぜひ獣医さんに頼んでみます。感謝です。

猫神様の右腕に応援してもらえるなんて。
ありがとう、頑張ります!