最近、ギネス世界記録の話題を2件続けて聞いた。
フィギュアスケーターの羽生結弦選手と、漫画家の秋本治氏だ。
わざわざ私がここに書くまでもないかもしれないが、何に対しての記録認定かを一応書いておくと、
羽生結弦選手
男子フィギュアスケート ショートプログラムにおける最高得点
男子フィギュアスケート フリープログラムにおける最高得点
男子フィギュアスケート トータルスコアにおける最高得点
秋本治氏
最も発行巻数が多い単一漫画シリーズ
となっている。
特に羽生選手のショートプログラムの記録は、スケートに興味がない人でも名前くらいは知っているであろうプルシェンコ選手や日本の高橋大輔選手がこれまで名を刻んできた記録だが、近年では羽生選手自身での4度目の更新だそうだ。

いっぽう、秋本氏の記録達成となった漫画『こちら葛飾区亀有公園前派出所』通称”こちかめ”は、200巻も出ているそうだ。
一度や二度は読んだことがある人も多いのではないだろうか。
私もずいぶん昔、愚弟が借りてきたのを数冊読んだことがあるが、いろんな情報が詰まっていて面白かった記憶がある。

いずれにしても、ギネス世界記録とは本当に特別な人だけが手にするもの
・・・だと思っているでしょう。
実は、我が家にもあるのだ、ギネスが。

バーーン


これはさかのぼること5年。
2011年の秋、GISHWHESというイベントが初めて開催された。
GISHWHESとは、
the Greatest International Scavenger Hunt the World Has Ever Seen
”今までで再大規模のスカベンジャー・ハント”
つまり、提示された探し物を世界中から探し出してくる、というお遊びなのだ。

主催者はMisha Collinsという俳優で、我が家の全員が揃って大好きなアメリカのテレビドラマ『Supernatural』のレギュラーである。
この人をツイッターでフォローしていたため、GISHWHESの開催をいち早く知ったというわけだ。

チームを作って、たくさんのお題(=探し物)の中から好きなものを選び、答えを作って(=探し出して)チームの戦果として揃えていく。
お題は簡単なものから大がかりなもの、クレイジーなものまで、たっぷり用意されていた。
私のチームは10人、全員女性で、日本人は一人もいなかった。
会ったこともない彼女たちと、毎晩メールでやりとりをする。
「私はこれができそうだからやろうと思うけど、やるつもりだった人いない?」「こんな感じで作ってみたけどどう?」といった具合である。
私が担当したものを少し載せると、
「頭に数冊の赤い本を載せた女性の写真」

「エルモに気管切開を施している最中の写真」

「日本の自動販売機で買った品物の写真(飲み物、食べ物、本以外)」

「ミートボールとチョコチップミントアイスサンドを食べる人の動画」
ちなみに、この何年か前に、ゴン太姉さんがゴン太くんとの二人羽織で撮った動画(非公開)を見せてもらって大笑いしたことがあり、それをほとんどまるまる真似したので、実はこの動画は「ゴン太姉さんのパクリ」である。

たいへん楽しかったが、お題もチームメイトとのやりとりも全部英語だったため、まじめに英語をやっていなかったことをこれほど悔やんだことはない。
仕事で英語論文を読んでうんうん言ってる時よりよほど後悔した。

そんなこんなで、世界最大規模のスカベンジャーハントであったことが認められ、参加した全員にギネス世界記録の証書が届いたのであった。

その後のGISHWHESだが、翌年以降もチームメイトがぜひぜひ!と誘ってくれたが、英語がたいへんだった(Mishaがふざけた言い回しを多用するため非常に分かりにくかった)ことと、採点の段階でカルチャー・ショックを受けたことがネックになって、参加はしていない。


ナンテコッタ
素晴らしいと思った作品(?)が下位だったり、大人気の作品がどこがいいのかさっぱり分からない、ということがあまりにも多すぎて、どうにもこうにもストレスが溜まってしまった。

遊びなんだから「へえー私には分からんなあ」くらいで気楽に見てれば良かったとも思う。

思い返せば実に楽しかった。
・・・来年あたり、またやってみてもいいかもな、とちょっぴり思ったり思わなかったり。