3/16/2011

寒い夜を越えるために

被災地の状況はなかなか好転しない。
ただでさえ厳しい状況なのに、追い打ちをかけるかのようなこの寒さ。
胸が締め付けられるような思いです。
低体温症の対処法などがテレビで流れていますが、他にもいくつか、伝えられたらと思うことがあります。





高血圧がある人は、手足の先をしっかり温めましょう。
胴体を温めても、手足先が冷たいと血圧は上がりやすくなります。
軽い運動の後や、お風呂の後に血圧が下がるのは、手足の血管が広がるから。
限られた衣服や毛布で、少しでも血圧が上がるのを防ぐためのコツです。
足は、できれば足首までくるんで下さい。
新聞紙や、ダンボールでもいいのです。





手足を温めても、胴体がすーすーするのでは辛いでしょうけれど、十分な衣服もない状況と聞きます。
首回りに何かを巻いて下さい。手ぬぐいでも、揉んだ新聞紙でも構いません。
首回りを温めることは、いろんな意味で、胴体の保温を助けます。





体も大変なストレスがかかって、限界にきていると思います。
そういう時は、寝ている状態から急に立ち上がったりすることは避けた方が無難です。
急に体勢が変わると、疲れた体では、めまいや動悸を起こしやすくなります。倒れてしまうかもしれません。
いつも以上に、ゆっくり、起き上がるようにしましょう。





眠れなくても、ただ目を閉じているだけで、ある程度は脳が、ひいては体が休まります。
環境からも、精神的にも、なかなか眠れない人は、焦らず、ひととき、ゆっくりと呼吸をしながら目を閉じて下さい。
そして、手の平の血管が広がってだんだん手の平がぬくもってくる様子を頭の中で思い描いてみて下さい。
長時間でなくても構いません。


水も、電気も、医薬品もない状況が続いています。
そんな中、被災地では皆が互いに気遣い合いながら耐え、頑張っています。
その状況を改善すべく、必死に頑張ってくれている人達がいます。
物資がいきわたるまで、ほんの少しでも体を労れるように、わずかでも参考になればいいのですが・・・。
どうか、被災地にも、すべての頑張っている人達にも、早く春が訪れますように。

14 件のコメント:

jick-jick さんのコメント...

あの日会社から帰ってきてテレビを見てビックリしました
それと同時にあの時の恐ろしさがよみがえってきて…

早く平和な日々がもどってきますように

ハニフラ さんのコメント...

jick-jickさん、今回の被害は多重災害で、今までの地震被害とは全然違っていますね。
先が見えません・・・
暖房もなく、普段のんでる薬まで尽きる中、血圧が上がって倒れる人もいると聞き、書いたんですが、こんな時、こまめに更新してないブログは役に立ちません^^;
Twitterでも書いたことを呟いたけどノーレスポンスなんで、あんまり意味なかったかも(苦笑)
でも、こんな工夫をしなくてもいい状況になるように、とにかく一刻も早く物事が好転するように願うばかりです。
少しずつ、物資も届き始めているようですが・・・

クーピー さんのコメント...

こんにちは。

今回の震災では、東京にある病院もかなり揺れ大変怖かったです。
また、交通機関も麻痺し、途方にくれました。

東京での揺れでさえトラウマになるほどですから、東北地方の方の恐怖は測り知れません。

ハニフラさんのもどかしさわかります。
日本がこんな状況になるとは思いもしませんでした。医療者としてとても心が痛みます。

私はテレビを見ていて、人に対する心配もありますが、飼われていた動物はどうしたのだろうと不安です。私もクーピーと震災ではぐれないよう日々備えていないとと思うと、夜も眠れない状況です。

早く平和が戻りますように。

ハニフラ さんのコメント...

クーピーさん、大変な中コメントありがとうございます。

東北の被害があまりに大きいのでそちらに目がいきがちですが、都心部も大変でしたよね。
建物が密集し交通網が発達している地域ならではの被害もありますし。
クーピーちゃんは怯えていなかったですか?
東京にいるグローネン達も、怯えて震えてるもの、平気でヘソ天で寝ているもの、いろいろだったようです。

まだしばらくは余震も続くでしょうし、それに、震源地がちょっとずつ南下しているのも気になります。
クーピーさんのご不安はよく分かります。
都心部の人で、飼い犬を関西の方に預けようとする方もぼつぼつおられるようですね。
大災害があれば、人に対しては、誰もが最大限の手をさしのべますが、どうしても動物は二の次になりますから・・・

阪神大震災以来、今大地震が起きたら、どうすべきか?ということは、仕事中にちょくちょく考える癖がついていましたが、私たち医療者はきっと、考えるよりもまず体が動くのでしょうね(笑)

私も、早く状況が改善するよう、祈っています。

ぴっぴ さんのコメント...

ハニフラさんの立場での貴重な情報提供。
とても分かりやすいです。
何もできない私ですけど何かあるはず。
と節電しております。
安くなったお金を募金しようと思って。
微々たるものでも積み上がれば…ですよね。

みんなが少しずつでも自分のできることをしていけばきっと光が見えてくると信じています。

bun さんのコメント...

ハニフラさんのメッセージはとても有用だと思います。被災地の多くの人に伝える方法はないのだろうか?

私はぴっぴさんと同じく、何かできることは? と考えてまずは節電、買い占めに走らないなどのほか、仕事ができる環境にいる者として通常通り仕事をしています。私の仕事などとるに足らないものではありますが、皆がガソリンスタンドに何時間も並んだりする前に、世の中の経済をまわすため粛々と働くべきと、仕事先の人達とも話し合いました。
福島原発の問題も予断を許さず、何重もの困難が押し寄せていますが、この試練が必ず後々役立つ知恵を残すと信じて心をひとつにしていきたい。
ガディさん、見守ってね!

Lucy さんのコメント...

こちらは内陸部なので停電、通信障害が在った物の津波の被災地に比べれば何も無かったような物です。
昨日までネットと家電が通じませんでした。
停電は28時間ありましたが、水、ガスは大丈夫でした。
ただ、被害が少ない地域も含めてガソリン灯油が入荷まで持つか心配です。
一人暮らしの高齢の従姉妹の所は、ガソリン不足で配食中止、ヘルパーさんも来れないようです。
取敢えず車のガソリンは、半分以上あったので食事を持って行ってきました。
物が散乱していましたが、余震が半端じゃなく多いので、少し整理して後は安全になってからと思っています。

津波被災地の避難所は、もっと深刻な状況ですがなかなか物資が届かないようです。
原発の問題も、今回は深く関わって復旧を遅らしています。
関東の方達の計画停電による生活も大変そうです。
一日も早い復旧が待たれます。

ハニフラ さんのコメント...

ぴっぴさん、ちょうど一週間経ちましたね。
この間に悪くなった事態もあれば、良くなりつつある事態もある。
現場、そして現場にいない私たち、みんながそれぞれにできることを続けるだけで、必ず加速度的に回復してくるはず。

そこまで、少しでも多くの人に乗り切ってほしいです。
ぴっぴさんの節電・募金はとても大切な行いですよね。
そうですそうです、みんなの努力が積み上がれば、大きな力になるんですもんね!

ハニフラ さんのコメント...

Bunさん、一番伝えたい人たちに直接伝えられないもどかしさがあります。
それで昨日、mixiでも書いてみました。ネットの力は大きいですから。

さすが、Bunさん!
まさに仰る通りだと思います。被災地以外の地域が浮き足立っていて、どうして被災地が救われましょうか。
昨日は瞬く間に再建された道路の映像に目を見張りました。
各々が、自分にできることに集中すれば、あれだけの成果が短期間で出せるのですよね。

大地震を越える度に多くのことを学び、生かしてきた私達。
今回は多重災害で、今までのようにはいかないことが多いですが、それもきっと乗り越えられるはず。

ガディ、よくよく地震が苦手なのでしょうか。
阪神大震災の1週間後に生まれ、この大地震の3ヶ月前にさっさと帰ってしまいました。
空から見守る方が本領発揮できるのかしらん。

ハニフラ さんのコメント...

Lucyさん、この時期に停電は、どんなに厳しい28時間だったことでしょうか。
たいへんな状況なのに、津波被災地の状況があまりに酷すぎて、皆の目が向かない地域もあったのですよね。
ともかくも電気が復旧して良かったです。
従姉妹さんも、Lucyさんが助けに行かれたことでどんなにか心強かったことでしょう。

テレビではいまだにしょっちゅう地震警報が鳴り響きます。
早く余震が治まれば、人々の不安感も多少なりとも違うでしょうに。

復旧作業は、進み始めれば加速度的に進むと思います。
今、車輪がじんわりと動き始めたと感じています。

少しでも早く、被災者の方々が寒さと飢え・渇きから開放されますように。

サラロン さんのコメント...

貴重な情報ありがとうございました♪
早速、記事に引用させていただきたいのですが
よろしいでしょうか。
最近は計画停電が時間帯に行われてるので、
電気のありがたさが身にしみて分かります。

ハニフラ さんのコメント...

サラロンさん、もちろんです。有り難いです。少しでも伝わる可能性が高くなるよう、よろしくお願いします。

サラロンさんご自身も大変な中、大切な情報発信を続けてらっしゃるお姿、素晴らしいです。
どうぞ、御無理をなさいませんよう。
早く平穏な日々になりますように。

むつき さんのコメント...

東北の寒さは九州育ちの私には想像もできない程なんでしょう。それでも昨日、お孫さんと一緒に救助されたおばあちゃんは、しっかりしていましたね。東北の方々の芯の強さを見せられた気がしました。
私の仲良しの乙女ちゃんのママは仙台出身で、弟さんとやっと連絡が取れたそうです。そのママが自分の家族のことではなく、せっかく助かって避難所までたどり着いた人たちが死ぬようなことがあってはいけない、と泣いていました。ハニフラさんのような方が、避難所にいらっしゃったら良かったのに、と思います。
早く暖かくなりますように願っています。

ハニフラ さんのコメント...

むつきさん、お返事が遅くなりました!
3月も後半だというのに、まだ寒い日が続きますね。早く暖かい春が来ればいいのにと、こんなに思ったことはありません。
ご友人のご家族が御無事でなによりでした。
これほど災害が重なっても、へこたれずに最善を尽くしている皆さんの姿に胸を打たれる日々です。
何もできないようでも、きっとなにかできる、と思い、自分にできることをコツコツやろうと思います。