母からクレームがついた。
「いつ見ても”アニュー米”やわ」

ここのところ、忙しくてブログを書く時間がなかった。
この暑さで不調の人が多いのだ。


お年寄りでは、暑い中冷房もかけずに閉め切った部屋に平気でいるとご家族が困っていることが多い。

恐るべき日射し
ご家族が冷房をかけても、冷えるからと嫌がって消してしまう。
そして救急車で運ばれる。
高齢のために暑さを感じにくくなっているという理由だけではなく、体温調節がうまくいかなくて、皮膚表面だけ冷えてしまうようだ。

カーデガンをはおり、靴下をはいて冷えないようにする。
温かい飲み物を飲んでもらってもいいかもしれない。
そのうえで、室温は冷房で適温に下げる。

葛が花盛り

心配なときは、体温を測ってみよう。
触った感じで体が熱かったり、微熱がある場合は要注意だ。


あと、夏場は脱水も怖いが、お年寄りでは「水分を摂る」というのも意外と簡単ではなかったりする。
トイレの回数を増やしたくなくて控える人、喉の渇きを余り感じない人、などなど。
そういう場合は、飲むのではなく、食べ物で水分を摂るのも手だ。

キュウリやトマト、スイカなど、夏場は水分の多い食べ物がちゃんと豊富に採れるようになっている。
ミネラルなどを含むため、ただの水を飲むよりしっかり体にとどまってくれるし、胃液を急激に薄めないから夏バテもしづらくなる。


そういえば高齢の患者さんで、機械仕掛けでこちらの動きや呼びかけに反応する猫のぬいぐるみを可愛がっており、その猫のために冷房をかけるようになった方がいた。
飼い猫の代わりにご家族が買ってあげた猫のおもちゃが、思わぬところで一役買っている。
いいなあ。


私が小学生の頃は、夏に日本のどこぞで気温が30℃を超えたとニュースになっていたと記憶している。
だが今や40℃を越えることもあるのだ。

2ヶ月ぶりの雨雲

気候が昔とは違っていることを忘れずに、老いも若きも、つつがなく猛暑を乗り切って欲しい。