犬と猫と人間と
を観た。
特に目新しい内容があったわけではないが、それでも「観に行って本当に良かった」と思ったのは、次のような理由からだ。 1.それぞれ別々の場所で吸収し、自分の中で一箇所
にまとめていた知識を、ひとつの繋がりのある話
として見ることができた。 2.もともとは動物にそれほど関心の無かった監督の
目を通して、また違う感覚で見ることができた。
そう、これは、特に関心の無かった人(監督)が、一歩一歩、手探りで進みながら知っていく物語である。
こういった問題に情熱を傾けてきた人が、熱く強く語ることももちろん大事だが、この映画には、観る者に歩調を合わせて、ゆっくりゆっくり「知る旅」を歩んでいく優しさがある。
そして、ここで扱われている内容は、「動物愛護」や、「命の大切さ」という言葉よりも、ただ「命」という言葉だけで表す方がふさわしいと思う。
私の表現力が乏しくてこれ以上具体的に説明できないが、「命」の映画である。
犬や猫に興味がある・なし関係なく、皆に観て欲しい。
ところが、たいへん驚き、ショックを受けた事がある。
私が観に行った映画館は、96席ある。上映後に大急ぎで数えたところ、観客は・・・15、6人であった。
確かに平日の昼間ではあったが、先日の「未来の食卓」は少なくとも7割方、席は埋まっていたように思う。
ぼつぼつ新聞やインターネットなどでも取り上げられているのに、何故だ。
かわいそうで観に行けない、という人たちもいるだろう。
確かに何度もスクリーンが滲んだが、これまでネットで見聞きしてきた話に比べれば、マイルドだ。
殺処分箱に入れられた犬たちの映像も写されるが、断末魔の惨状はない。以前に動画で見た、窒息してのたうち回り、痙攣を起こす犬達の様子をまた見ることになるのかと覚悟したが、無かった。
それでも、犬達を待つ無情な運命は十分すぎるほど伝わる。
どうか、恐れることなく観に行って欲しい。
悲しく、辛い場面ももちろんある。
だが、悲しい事、辛い事はこれっぽっちも見たくない、と言うのは、現実に殺されていく犬猫が、毎日1000頭近くいる事を考えれば、少々無責任だ。
私も悲しい話(特に動物もの)には耐性がなく、避けている方なので、あまり偉そうな事は言えないが、この映画の内容くらいは、知っておくべきだと思う。
いつものジレンマだが、こういう映画を観に来る人は、もう観なくてもいい人がほとんどだと思う。
観に来ない人達こそ、本当に観て欲しい人達である。
だから、このブログを見てくれている人で、この映画「犬と猫と人間と」を観るつもりが無かった方。
どうかどうか、観に行って下さい。できれば、同じように興味のない友達を誘って。
学校の先生がおられるなら、子供達に見せて下さい。
犬好きとか、犬嫌いとか、関係ないです。
先に書いたように、「命」についての映画ですから。
一緒に観に行った(というか連れて行ってもらった)ルフュママさんのブログにも、記事があるので見てみて下さいね。
12/09/2009
命と命と命と
12/02/2009
よい石けん
3日前、つまり先週の土曜日、トイレで右手を使えるようになり、小さくガッツポーズをしました。
今や、手を広げる動作以外はほぼ何でもできます。
皆様、ご心配いただき、ありがとうございます。
(と、この文章を書いたのが11月24日のことでございました。)
さて、手のひらをケガしていると、指先をちょっちょとしか洗うことしかできません。
しかも、ちょうど生命線の端っこ当たりのケガなので、指、特に親指を動かすと傷口が開いて激痛が走ります。
石けんをつけても、十分にはすすげないのです。
でも、私には心強い味方がいる。
ほら。
ほら。
ね。
いいでしょ。
洗えば洗うほどお肌がきれいになる、むつきさんの手づくり石けんです。 こちらむつきさんの愛娘、まいろちゃん
ワタクシ、はっきり言って手づくり石けんをナメておりました。
ちょっとジャガイモっぽい感じの、ドロドロしてあんまり泡が立たない、でもなんとなく洗い上がりがぬめっている、そんなイメージ。
そういう手づくり石けんに一度遭遇したことがあったからです。
以後、手づくり石けんには興味ゼロ。
でも、むつきさんの石けんはそんな私の誤解を一撃で払拭してくれました。
やさしい手ざわり。
小さな粒の泡がほわほわと立ち、しっかり汚れは落としてくれるのに、さっと流れる。
すぐとろけるってむつきさんは言うけど、べつにそんな風には感じません。
そして、この見た目。
なんか、見てるだけで嬉しくなりますね。
使うの惜しいけど、使いたくてたまらない。
お店で選んで買った石けんだって、使う時に
「そうだ、この石けんだったんだ。嬉しいな」
と思うことはあっても、
「あの石けんを使いたいな。何か台所仕事ないかな」
と思ったことはありませんでした。
さらに。
むつきさんによる、それぞれの石けんについての丁寧な説明がまた楽し。
例えばほら、お手紙もこんなに可愛いのだ。
まいろちゃんの写真付きだし。
お手紙でつけてくれてることも、メールで詳しく書いてくれることもあって、それを石けんをひとつひとつ手に取りながら読んでいくのがまた幸せなひとときなんですよね。
私もいつか、自分でもこんな素敵な石けんを作ってみたいなあ。
さらにさらに、もうお気づきかと思いますが、このラッピング。
ラッピングはすべてむつきさんの手になるもの。
実は私は、高校を卒業する頃までは、ラッピングが大好きでした。
それも、再利用でいかに素敵に見せるかがポイントで。
いつの頃からか、そんな心のゆとりはまったく失いましたが・・・
むつきさんが、箱の再利用などで見事になさっているのを初めて拝見した時、昔を思い出し、ただ嬉しいというのでなく、胸がじーんと熱くなったのであります。
もちろん、当時の私なんぞと比べるのも失礼な、それはそれは素敵なラッピングですよ。
リボンもオーダーメイド。Miloveって、読めるかな?
そしてまた、今シーズン作りたてをむつきさんがお届け下さいました。
むつきさん、実は両手を負傷しまくっておられます。
特に、左手の人差し指は、短い間に3回も切ってしまって、ラッピングもままならなかったそうです。
そんな時に無理をおして、送って下さった石けん。
我が家で台所用石けんが切れて、私や母が手荒れにならないようにと、やさしいお心遣いで送って下さった石けん。
大事な友達に、すでに3個お嫁入りさせてしまいました。
そしてお嫁入りさせる時はいつも、自分が作ったんか!と言われそうなほど、得意満面で自慢してしまうのでありました。そうそう、まいろちゃんはこんなに嫋やかなのに、実はアジリティ界のオリンピック選手なんですよ。
しかも、9歳でこのぴちぴちさ!!
ええ、今回は、石けん自慢でした。
しかも、自分で作ったんとちゃうし。 ヒトノフンドシデー・・・
しっ!しーっ!
それは言わんの、ソフィ。
あ、どんなケガか気にかけて下さっている方もおられますので、ちょっとご報告。
庭仕事をしていて、めまいがし、よろよろよろ、と手をついたところに、斜めに尖った木の枝が・・・
そのままぶっすり、でした。
犬が通るところは、絶対そんな風に枝を切らないのですが、人間しかウロウロしない場所だったもので、ちょっといい加減な仕事をしておりました。
庭師として、反省です。 しっかり頼むぜ...