高く低く

今朝、デッキを掃除しながら南側の崖をふと見ると

ヤギは身が軽く、断崖絶壁をひょいひょい動き回る映像をテレビなどで見るけれど、めえ太は例外だと私は思う。

たいへん鈍くさく、そこらの坂で、ずでんどう、と四つ足を天に向けて転ぶ姿を何度か目撃している。

一度に頬張りすぎてむせたりする

移住したての頃、ホープがこの崖を駆け下りる際に、葛のつたに足を取られて落ち、舌を噛んで血だらけになったことがあった。

だから、ホープの舌には切れ込みが入っていた。

（2016年6月29日撮影） アニューの大顔面には触れないでやってくださいまし

この崖自体は、めえ太は毎日登っている。
が、あんな上まで行ったのは初めてだ（と思う。知らん間に登っているかもしれない）。

その後、家の北側で、飲み水用のたらいを洗っていたら、

これが飲み水用たらい
気配を察知しためえ太は、崖を駆け下りて、家の周りをぐるっと回って私のところまでやってきた。
その間（母の証言によると）30秒ほど。
うーむ、腐ってもヤギか。

いちおう木登りもするし
かがんでタライを洗いながらふと横を見ると、なぜかめえ太も、前肢を折って私と同じように姿勢を低くし、車の下に流れていく水を観察していた。

私の真似をしたというわけでもないだろうが、もぞもぞとやりにくそうに車の下に入り込む姿は可笑しくもあり、愛おしくもあり。

めえ太への愛情が止まらないわけである。