我が家の最長老はいまやウェルである。
ソフィ、ルースが年齢が近かったから、短期間に交代があり、ちょうど2年前、2019年2月20日未明にルースとバトンタッチしてから、やんちゃ軍団の抑え役として立派に勤めを果たしている。
そんなウェルは1月3日生まれ。
今年15歳になった。
午後3時過ぎの暖かい時間に、お誕生日スペシャル散歩と銘打って、山の方へみんなで歩きに行った。
どこまで歩くかはウェル次第のつもりだったが、足を傷めてもいけないから無理しなくていいよと声をかけても、結局山奥までついてきた。
倒木なんかも、跳び越えたり、くぐったりと若者と同じペースで歩く。
折り返し地点でご機嫌
調子がいいからと無理をして、あとから関節が痛くなったりしてはいけないとわざとゆっくり歩いてみても、ウェルが先に行ってしまい、こちらを心配して戻ってこさせることになる始末である。
結局、1時間半くらい歩き回って、大満足で家に帰った誕生日。
ほとんどの場合、私は犬猫の誕生日を忘れていて、思い出しても「おめでとう」と言って撫でるくらいなのだが、さすがに15歳でこんなに元気でいてくれるウェルちゃんには心底感謝の気持ちでいっぱいである。
晩ご飯は特別に、アローカナ鶏の卵をトッピングしてお誕生日仕様にした。
おめでとう、そしてなにより、こんなに元気でいてくれて本当にありがとう、ウェルちゃん。
でも、私は知っている。
老いというのは突然にやってきて急速に進むと。
そして、本犬にとってはそれが幸せなことなのだと。
今はこんなに元気で、走れるしジャンプもできる、手羽先だってバリバリ食べるウェルだが、きっとある日を境に急によろめき始めたり、食欲が落ちたり、といった変化が現れ、ろうそくが燃え尽きるようにスッと逝ってしまうのだろう。
いや、そうあってほしい、ウェルのためには。
ソフィやホープは、長くは苦しまなかったが、病気で逝った。
ルースは、老衰で星が流れるように逝った。
どうであっても飼い主の寂しさは変わらないが、できることならルースのように天命いっぱいまで使い切ってほしいと、願う毎日である。
と書いてアップしないまま2ヶ月ほど過ぎた。
この数日、ウェルは食欲が落ちている。
山散歩に同行しても、2ヶ月前のようにずっとついてこようとはしない。
その他は元気で、後ずさりだってできるのだが、明らかに衰えてきたようだ。
実は今週初めに、犬並みに懐いていたアローカナ鶏のシロちゃんを失ったばかり。
腹水が溜まって室内療養していたシロちゃん