家の周りの田んぼはすっかり稲刈りが終わった。
8月始めに帰阪した日記を書いたが、四万十に戻ってきたらあらかた終わっていたのだ。
8月3日
8月8日
今年からイノシシ対策に電気柵を設置しているところが増えた。
実は昨秋、隣の集落内を散歩していて、電気柵と知らずにアニューを感電させたことがあった。
悲鳴を上げて飛び退っただけで、火傷もなにもしていなかったので良かったが、それが今年はうちの集落でも見かけるようになっていた。
そんなに昨年イノシシに荒らされたようには見えなかったが、知らないところでいろいろ被害があったのだろう。
(注:ここから先はお食事中は読まぬこと!)
そんな中、今年はなんと、アニューも田んぼを守るのに一役買った。
以前も登場した「かずはるさん」が、アニューのフンと毛でイノシシ避けをしてみたい、と言ってくれたのだ。
この時期は道の両脇は一面のユリ
職場の駐車場にも
もともと、区長さんや「かずはるさん」に、アニューが狼犬であること、イノシシ避けになるので田んぼの周りを散歩させていることなどは話してあった。
だが肝心の稲作期は、アニューが何かに驚いて田んぼに入ったりすると大変なので(大きくなったため、もはや私では押さえられない)、畦を歩かせることはできない。
かといって、犬の排泄物を使ってみないかとは、こちらからは言いにくい。
そんなところへの申し出に、一も二もなく快諾した。
なんでも、既に一度イノシシが荒らしたのだそうだ。
(我が家から離れたところの田んぼ)
イノシシが入った辺りの米は、匂いが付いて使い物にならないという。
そして、一度入ったところから、何度も入るのだ。
さっそくうんこパックを作ってお渡しした。
手前の袋は、オシッコを染ませた藁
2、3日経って電話があった。
「あれ、効果があるみたいなよ」
と喜びの声だった。
ペットボトルを使い、雨露がかからず匂いは広がるように工夫して前回イノシシに入られた場所に設置したところ、そこまで足跡がついているのに、引き返していたのだという。
イノシシは賢いので、ちゃんと囲まないと入れるところを探すし、やがて匂いも薄れるので、稲刈りが終わるまでの間に3度ほどパックを作ってはお渡しした。
良さそうなのを選っておき、1週間程である程度溜まったらジップロックに袋詰めして渡す。
パックによって質にムラがあるといけないので、そのへんも考えながら均一になるようにパッキングしたりと凝り始めると、一見汚れ仕事のようで、実はなかなか楽しい作業だった。
そして、先週初め。
「かずはるさん」から新米が届いた。
アニューが守った新米は、除草剤も農薬も使わず、有機栽培で作られたものだという。
4 件のコメント:
聞いた事あります!
狼犬の糞はイノシシやシカ避けになるそうですね~。
生肉(鹿肉やイノシシ)を食べさせた糞はより効果的になるそうです。
でも、味を覚えちゃいますね…(汗)
そちらでは、もう稲刈りなんですね!(驚)
新米の時期なんですね~。
一年があっと言う間に過ぎていきます。
ご無沙汰していますが、楽しみに読ませていただいています。
なんかこう、自然とともにって感じ。
もう便利というものに、慣らされ、自然豊かと引き換えに
今のいろいろを手放せない私ですが・・。
アニューさん、かっこいいですね、会ってみたいです~!
じーまーさん、そうなんですよ。
尿などは「ウルフピー」といって売られていますが、かなーり高いです。
アニューの排泄物は効果抜群でしたから、高くてもそれなりの値打ちがあるのかも。
稲刈り早いでしょう。
実ったところに雨が降ると全部倒れてしまいますから、その前に収穫を終えているようです。
やっぱり新米は美味しいです!
おおー、はたはたさん!ご無沙汰していてすみません。
去年くらいまでは定期的に読ませて頂いていたのですが、本当に最近は全然・・・誰のところにも行けてなくて、フェイスブックすらも開いていない状態です><
仰る通り、まさに自然とともに、ですね。
不便なことやしんどいこともたくさんありますが、意外に自分に合っているようです。
アニューはいっけん精悍ですが、実物はエエ感じに間抜けですよ〜^^
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