1/16/2008

命の芽ばえ

さてさて、私の粗相により、先日
果たせなかったグローネンベビーの話を書きたいと思います。

せっかくなので、ソフィのお腹に
いるときから、順番に、シリーズでつづるつもりです。

今日は、ソフィ懐妊から、出産までを。


2005年11月上旬、ソフィ2歳半のヒートの時、
満を持しての妊娠だった。

パパは、もちろん頭領ガディ・・・の予定だったが、諸事情あって、ルース坊ちゃんでしゅ。


実際にソフィが妊娠してると判断できたのは12月に
入ってからだが、実は、この年の12月3日に、我が家は
初めてのチワワ、ムギを


突然失っていた。



ソフィのお乳が、以前より目立つことに気づいたのは、ムギが天国へ帰ってしまって10日ほど経った頃だった。

が、たぶんベビーがお腹にいる!と思っても、笑顔は
出なかった。喜ばしいことだと頭では分かっていても、打ちのめされた気持ちは、とうてい晴れようがなかったのである。



そんな心が、雲が切れて日差しがさし込むように、急に明るくなったのは、さらに10日以上
経ったある日、初めて赤ちゃんの心音が聞こえた時でした。

暴れん坊ソフィの、毛むくじゃらのお腹の中で、確かに小さな命が息づいている。
1分間に250回で細かく脈打つ、こんなに小さな心音なのに、それはなんと力強かったことか。

そのとき初めて、半月ぶりに、心底嬉しさがこみ上げ、笑顔が出ました。
リラックスしてひっくり返ってるソフィのお腹に、母と代わる代わる聴診器を当て、いくつもの心臓の音を確かめながら、喜び合いました。










そして、ムギが、この赤ちゃん達を導いてくれたと感じました。

ムギの生まれ変わりとはまったく思わなかったのです。
神様の元で遊んでいた(のかな?)赤ちゃん達の魂が、じょうずにソフィのお腹の中に入れるように、道案内をし、お尻を押してくれたのだと。

頭で考えたわけではなく、自然に浮かんだことだったので、間違いない。今もそう信じています。




かかりつけの獣医さんには電話で連絡をし、年末最終にエコーとレントゲンをしてもらうことにした。
予定日は、1月11日頃。
妊娠期間は63日と言われているが、まったく不思議な
くらい、その通りの日数で生まれるそうな。


ソフィのお腹はだんだん大きくなりましたが、ときどき写真で見るような、地面につきそうなほどの迫力はありません。言われるまで、妊娠に気づかない人もけっこういました。

いよいよ、病院の年内最終診察日。
エコー検査の間、愚弟と二人で待合室で、赤ん坊が何頭いるか当てることにしました。



 「3頭くらいやと思う」




 「2〜3頭か3〜4頭ちゃうかな」



 「大きい子が1頭ってことも
  あるかも」





 「いや〜、あの心音は1頭とちゃうって」

どっちが何頭ってことになったのかは忘れたが、
とにかく、お腹の大きさから見ても、多くても4頭がせいぜいだろうというのは疑わなかった。
子犬たちを心待ちにしている人たちに足りない場合、
どうするかという心配までしたのである。

そして、エコー室へ呼び込まれ・・・


先生「何頭かまだはっきりしませんが、むちゃくちゃ
   たくさんいますね」
我々「ええ!?」


エコーのモニターを見ながら数える先生。
 「6頭か、7頭くらいかな」

その後のレントゲンではしっかり7頭の赤ちゃんが写っていました。

 「このように胸の深い犬種では、胸の辺りまで
  赤ちゃんがいることがありますから、もう1頭くらい
  いてもおかしくないと思います」
と先生。


 「7頭か8頭・・・」
と、顔を見合わせる私達。




その後、翌日から休診に入ることもあり、予定日より
早かった場合に備えて、出産に当たっての注意点を、
プリントとともに先生から教わる我ら。
(もちろん、本を買って勉強はしていましたが、
 本はおおまかなんです。)

        これがプリントだ!

うまくへその緒を切れなかったときの対処法。
息をしてないようなら、赤ちゃんの鼻や口の中の羊水を出すため、滑らないようタオルでくるんで、けっこうな勢いで赤ちゃんを振る方法。

などなどに加え、私が人医であることを知っている先生は、ソフィに陣痛促進剤が必要になった場合のやり方
から、赤ちゃんに呼吸促進剤を打つ(へその緒から)
方法まで説明してくれましたが・・・

無理ですって!!
私の専門、アタマですもん、アタマ!

        ソフィ嬢、この時 +6kg


その説明の中で、どうしてもの時には、母体を優先して救う、という話があった。

はっとした。
もちろん、お産で母犬が危険に晒される可能性があることは、知識としては頭に入っていた。
でも、まったく現実的なこととしては考えていなかったのだ。


話を聞きつつ下を見下ろすと、ソフィが私達の足下で
伏せ、しっぽで床をはきながらニコニコ笑顔で見上げて
いた。

この時初めて、子供を産むということが、本当に命がけの大切な事だということ、母犬は、自分の全てをかけて、新しい命をこの世へ送り出すんだという事を、理解できた。理屈ではなく。



この時から、浮かれた気持ちは消え、ソフィが無事に
子犬を産めるようにとの、張りつめた気持ちへ変わっていったのだ。

 ソフィのぽんぽこりんのお腹の動画。
 見られねば、こちらへ。
よく見てると、赤ちゃんがお腹を蹴ってる(たぶん)のが分かります。



ああ・・・本当は、今回で出産までいくつもりだったのに、長くなりすぎました。

でも、ここはどうしてもすっ飛ばすわけにいかない、
大切なところなのです。
もしかしたら、ベビーが産まれてからよりも、もっと、心の深いところを揺り動かされる時だったかもしれません。

次回は、本当に、ベビーが産まれるところです!
(次回がいつかは、未定!)




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1/14/2008

見分け方のてびき




今日は朝から仕事。
9時に出勤して泊まり込み、明日の夕方まで缶詰だ。


忙しいことは忙しいが、一日中動き回ってるわけでも
ない。特に今日は。
それで、久しぶりに子犬の動画でもブログに載せよう、とビデオを持参で出勤した。

            生後6日目

ところが、ビデオをコンピューターに接続するケーブルを忘れている。
つまり、画像をパソコンに取り込めん。
重たいビデオを、しょんぼりと鞄にしまった。
ビデオもきっと、自分は何をしに1時間近くも車で揺られて来たのだろうと思っているに違いない。

           3回目ダヨネ

う・・・
散らかってるのは、出発前の大掃除です。
あんた達も、境界線超えてるよ。出なさい!


昨日は昨日で、本当は、いい加減ソフィをシャンプー
してやるつもりだった。

         汚れ放題 好き放題

犬洗い道・プロフェッショナル編以来、なかなかアマチュア編が書けてなかったので、昨日こそと思っていたのだが・・・

実は、前々からどうしても車がもう一台必要で、あれ
これ動いていたのだが、ついに昨日、話を詰めることができ、契約にあいなったのだ。
朝から車屋さんと何時間も話し込み、途中、家でも相談し、ふたたび店に行って契約したのが夜10時半だった。

で、シャンプーもブログも時間切れ。
別に理由をこんなに書く必要はないのだが、嬉しくて書いちゃった。

      咬み合いで付いたヨダレが凍結


と、いうように、予想外の(?)出来事が重なったのであった。












それで、今回は予定を変更し、手元にわずかにある写真(職場に置いてるMacには、写真データはほとんど入ってない)から4頭そろってる写真をいくつかお見せいたします。
丁寧な解説付き。

というのも、誰が誰やら見分けがつかないという声がけっこうあるので。特に女子2頭は、母もときどき分からなくなってるくらいだから、当然です。

4頭一緒に見ることで、区別がつくようになりましたら
幸いです。

      ルは必ずガより一段下に控える。

   ソは自分がやりたいようにやる。羨ましい。

        若いウは落ち着きがない。

       最長老のガは落ち着きすぎ。

さあ、これで、区別できるようになったでしょうか?


・・・無理だわな。




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1/12/2008

ひれ酒作法

我が家には土佐の血が流れている。
それも、混じっている、どころの騒ぎではない。
両親ともに、先祖代々、彼の地の人間だ。

          四万十の流れ

と、いうことは、さぞかしイケるクチだろうと思われ
がちだが、それが大間違い。
私も両親も、まったくの下戸だ。

父など、焼き肉のタレで酔っぱらう人だった。原材料にワインが使われていたもので。
焼き肉食べて酔われちゃかなわん。








なぜか愚弟だけは強い。
小学生の頃、間違えて自家製梅酒をコップいっぱい
飲んだ時も、やたら元気になっただけで赤くさえならなかった。
いったい誰に似たのだ。

 
そういえば、曾祖父だか曾曾祖父だかは真言密教の
住職だったくせに、お寺を飲み潰したとか言ってたような気もする。
そういえば、親戚にはうわばみが何人もいた気もする。
・・・・・・・



さて、我が家は下戸ぞろいだが(愚弟除く)、
お酒自体は大好きだ。
去る大晦日には、特別にこのようなものを。

        ヒレはきっかり3つだけ。

年に一度、大晦日だけは、我が家もフグを食べるのだ。
年に一度だから、張り込んで天然トラフグだ。

実はそれに毎年、ひれ酒用のヒレがついていたことを、今年初めて知った。
今までは、母が勝手に捨てていたもよう。
なにすんねん!!と子供達に叱られながら、母は生まれて初めてのひれ酒を味わっていた。


年に一度のことなので、このような超高級大吟醸でいただく。
普段、生協で1本980円くらいの
ワインを飲んでいる身には過ぎたる
お酒ではないか。


         ロット番号入り


年に一度のことなので、蓋付きの
なんだかゴージャスな湯飲みで
いただく。
この湯飲み、本当に年に一度しか
出てこない。





さてここで、よく分からなくなる事が持ち上がった。

ひれ酒飲むなら蓋が要る、と、この湯飲みを戸棚の奥
からほじくり出してきた私に、愚弟が「なんで?」

ひれ酒は、飲む前に少し蓋をずらして火をつける
(フランベ・・・と言っていいのか?)と最初に教わったため、まったく疑いを持たずにそうしてきたが、愚弟は初耳だと言う。

確かに、アルコールのごくごく一部をとばしてみたって、意味がない気もする。

           ウィ〜〜イ

お祭り好きの愚弟が、こういう面白いことを拒否する
はずもなく、大喜びでさっそくやっていたので、話は
それきりになったが、実際はどうなのだろう。
どこぞにヒレ酒師範はおられませぬか。

自分でも調べてみようかな、とチラと思いはしたが、
その考えはすぐにヒレ酒に洗い流されてしまった。

なんせ下戸なもので。

         オット チドリアシ♪





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1/11/2008

毛の話、ふたたび

ちょっと事情で、今日は時間の余裕がなく。
もっといろいろ書こうと思ったのだが、やむなく短縮版とあいなりました。

だからいいでしょ、ソフィ。ばらしても。

          アタシガ何カ。



一見すると分かりませんが、


ソフィには、長いワキゲがあります。
これ、このように。


なんで?
(いちおう)長毛種なのに、どうせ全身そこそこ長い毛なのに、ナゼにわざわざワキだけ、更に長いので?


しかも、なんか微妙な毛量なのですよねえ・・・。

        ソンナン言ワンデモ・・・


ワキゲの長い犬というのは、けっこう多いものなのでしょうか。




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1/10/2008

Wellness express 9


毎月0のつく日はWellness expressの予定です。
私がこれを書くわけは、こちらに。




新年一回目のWellness expressです。

クモ膜下出血、脳梗塞と、血管がらみの病気の話が続きましたが、脳卒中ばかりが脳の疾患ではありません。

転んで打ったり、立ち上がったら戸棚の角で打ったり、喧嘩して殴られたり・・・
頭は意外と手荒な扱いを受けることが多いのです。

てなわけで、頭部外傷。


理由は何であれ、どこかに頭をぶつけた時、心配なのは出血である。
外傷による出血は、頭蓋骨よりも内側か、外側かで、
怖さが全然違う。


頭の皮はとても血行がいいので、ちょっと切れても大出血、現場は大惨事の様相を呈する。

もちろん、あんまりひどい出血だと、貧血になるので、それはそれで大変だが、血みどろになっていても、傷は探さねば分からないほど小ちゃいことも珍しくない。

一方、ばっくり開いて骨が見えてる傷でも、ちゃんと
処置すれば、小さな傷と同様、1週間程度できれいに
治って抜糸できることもまた、珍しくない。

要するに、いろいろなケースがあるにしろ、骨より外側の出血なら、普通は何とでもなるのだ。






ソフィの乳歯が抜けてた頃。
お気に入りのブーちゃん




骨より内側への出血は、場合によっては、
クモ膜下出血より恐ろしいことがある。

ひと言で頭蓋内出血と言っても、血が出る場所によって危険度は全然違うので、いたずらに恐れることはないがそれでも、頭を打ってからまる1日くらい経つまでは、油断できないのだ。

 ひどく強く打ったとき、
 打った前後の記憶がとんでるとき、
 打った後頭痛がするとき、
 会話もできるが何となくぼんやりしているとき、
 吐くとき、
など、気になる時は、すぐ病院へ行っておこう。

         フフフフラちゃん!?

         ね・・・寝てただけか

急性期の出血はみるみる増えることがあり、わずかな
治療の遅れが命取りになるからだ。



ここで、注意点をふたつ。


受診するなら、早い目に。

特に頭痛もないのに、打撲後1日以上経ってから、出血が心配だからと受診する人がいるが、もうその頃には、
危険な時間は過ぎている。
怖いのは最初の24時間なのだ。

ただし、頭痛など、何らかの症状があるなら、何時間過ぎていようが、受診するべし。






「こぶができたら、中は大丈夫」ではナイ

最近はだいぶ減ったが、けっこうこの話を信じている人は多い。

これは恐らく、
「コブがなくても、中には血が出てることがある」
が、ねじれて伝わったのじゃないかと推測している。

こんなややこしい言い方をするからこんがらがるのだ。
「コブの有る、無しは、中身とは関係ない」
と覚えてください。

頭の中の血管と、外の血管は別々だ。
水路のように、一カ所で放水したから、他があふれずにすむというものではアリマセン。



年末年始、お酒を飲む機会が増えますね。
普段から飲んでる人も、よりいっそう飲みますね。
そんで、転んだり、喧嘩したりしますよね。

寒い時期なので、体がこわばるから、転びやすくもありますよ。
雪や氷で、滑るかもしれませんよ。

        ルース、転ばないでよ

          ダイジョウブ!


けっこう、頭が受難の季節なのです、冬は。
ご用心。







マメ知識:
交通事故で、ひどい頭部外傷の患者さんが多くなるのは不思議と春と秋。
だから、春と秋に交通安全週間があるんだって、研修医の頃、指導医が言ってたのは本当か嘘か。
今、私も若い医師におんなじことを言って「おお〜、なるほど」と感心する反応を楽しんでいる。
あ、いや、私も若いけど!!!

(すいません、マメ知識じゃなく小ネタでした。
 それから、「脳梗塞」と同じく、「頭部外傷」
 シリーズも、明らかに異常と分かる重傷の場合の
 話は省き、軽く考えがちな程度の外傷に絞って
 書きます。)


        アタシモ グッタリ・・・


いいえ、だらけているだけです。


           マア、ソウネ




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