別にもう驚かないが、2ヶ月も放ったらかしにしてしまった、ブログを。
去年の今頃は何を思い、どんなことをして過ごしていたのか振り返る助けにもならない。
反省してまたちょびちょび書こう。
ソ:ホンマカイナ ル:嘘ヤ嘘ヤ ウ:言ウテルダケヤ”
おのれ、言い返せないじゃないか・・・
さて、最近の我が家の収穫は、木の植え方が分かってきたこと。
正確に言えば、この土地での植え方のコツをつかんだことだ。
うちの敷地は、家が建っているところは山を削った岩盤、一段下がった庭にあたる部分(ウバメの段、パーク)はもと放棄田で湿地に囲まれている。
ウバメの段の初期状態。赤土の急斜面。
ウバメの段には、山を削った際に出た赤土を入れ、さらに昨年11月に、道路工事の際に出た廃土を入れた。
ので、水はけが悪い上に、ガラガラの石(しかも結構デカイ)だけでなく、ガラス片や瀬戸カケ、果ては鉄筋だの瓦だのまでちょっとずつ現れてくる。
土入れをした当初は、朝夕の日射しが斜めの時間帯に腰をかがめて地面を見渡し、光る物(=ガラス片)があれば回収する、という地味な作業を延々としていた。
荒野の黒犬
そんな土地だから、木が育つには過酷な条件だ。
栄養がないだけでなく、水はけがすこぶる悪い。
シャベルも立たない硬い土にツルハシをふるい、直径1.5mほどの植え穴をようやく穿って、中に腐葉土だのパーライトだの堆肥だの、いろいろ工夫を凝らした土壌改良を行ってから苗木を植えるのだが、枯れてしまうか、うまくいっても息も絶え絶えといった風情でいっこうに大きくなる気配がないのだ。
昨秋、土を入れた後。愛想のない地表。
庭仕事をする人はよく分かると思うが、普通、苗木を植えると、ある時期から急に様子が変わる。葉が大きくつややかになり、幹はぐいぐい伸び始める。
お、ようやく根が張ったな、と分かる瞬間があるものだ。
ところが昨年からせっせと植えまくったここの苗木には、そういう瞬間が訪れない。
頑張って世話をしているのに、枯れるものまで出る始末。
あれこれ試行錯誤を繰り返し、ようやくベストな植え方を編み出したのがこの夏も終わろうという時期である。
つまり、でかい穴を掘って、中の土壌改良をしたら、その穴に木を植えるのではなく、いったん平らになるまで土を入れてから、高植えするのだ。
穴の中で根を張ろうとしても、我らが必死で掘った範囲を超えれば強固な岩盤にぶち当たる上に、水が穴の中に溜まってハケないから、根腐れする。
だから、地面の上に良い土を盛り、そこでしっかり根を張らせるのだ。
ある程度根を張り、樹勢が強まり、根が丈夫になれば、少々の岩盤でも入り込んでいくだろう。
というわけで、今うちの庭はこんな感じになっておる。
巨大モグラの集落みたい・・・
でも、このやり方にしてから、木々は大変発育が良くなった。
植えた木が元気に育ってくれれば、我らも俄然やる気が出るというもの。
それに、今年は強力な助っ人がいくつか揃った。
刈り払い機、
穴開け器、
耕耘機。
特に刈り払い機と耕耘機を使うようになって、道具の大切さを実感した。単に楽で早いというだけではなく、仕事の仕上がりの質が全然違うのだ。
そして土壌改良の一番の立役者、雑草。
伸び放題
雑草をワサワサ伸ばしておいて、刈り払う。刈りとられた草で裸地が少しでも覆われると新たな種が留まりやすくなり、また雑草がワサワサ伸びる。また刈り払う。繰り返す。
かくして、犬も嫌がるガラガラ地だったウバメの段は、場所によってはなかなかフカフカした地面に生まれ変わりつつある。
”荒野の黒犬”の写真と同じ場所
昨秋に土を入れてもらってからというもの、石ころのせいで足の裏が痛いのか(実際ホープはガラスで肉球を切ったし)、全力疾走をしたがらなくなっていた犬達も、最近はよく走るようになった。
踏み出すのをためらうような、山桜の下の地面も
緑におおわれました
実を言うと、「どろどろのぐちゃぐちゃでも、最初の赤土の方がまだましだったね・・・」と一時はちょっと落胆していたのだ。
でも、赤土の時はほとんど生えなかった雑草が、後から入れてもらった土からは盛大に生えてくれ、それが事態を改善してくれた。
我らがお金と労力をかけたものもある。このクローバーのように。
茂りすぎた雑草に埋もれて夏の間ほとんど姿が見えなくなっていた苗木は、周りの雑草を刈って手あつく世話をしていた苗木と比べて、断然元気に大きくなっていたことも判明した。
この春植えたザクロの苗で比べると、ごらんのとおり。
周囲の雑草を刈り、丁寧にお世話した三年生苗
夏の間雑草に埋もれて見えなくなってた一年生苗
生えてる間も役に立つ、刈られてからもさらに役に立つ。
雑草はすごいやつだったのだ。
あなたがもし、雑草のようだと誰かに言われたら、『あなたは素晴らしい、誰もかなわない救世主のような存在だ』と言われたと思っていい。
ソウナン!?
う・・・えっと・・・たぶん。
そんな心強い味方の雑草も、ここのところ急に寒くなってさすがにあまり伸びなくなってきた。
そこで、今年も登場します草ロール。
いや、実はロールになったものは結構な人気だということで、今年はロールにしないまんまの刈った草を頂けることになりました。
来週くらいにやってくる予定。ああ、ありがたや。
久しぶりの更新が、地味に土壌改良の話というのもなんだが、この夏の我が家の最大のテーマであったから仕方ない。
刈り払った雑草は、苗木のおふとんにも。
8 件のコメント:
いや〜地味と謙遜なさっているけど、とっても面白かったです。
うちの庭ももともとは粘土質であんまり良い土壌とは言えないので、苗木の植え方のコツよくわかります。
うちの場合はもっと規模の小さいものですが、やっぱり最初に根っこを張るあたりに良い土が来るようにしています。
コード式の刈り払い機購入されたんですね!良いでしょ良いでしょ?
クローバーも立派に育っていて、私まで嬉しくなります。
また庭木達の成長具合楽しみにしています〜!
園芸の楽しみと、面倒くささ、特に木は植えれば勝手に育つと思っていた私ですが今年庭に植えた木々6本のうち3本は夏の暑さに昇天してしまい、ハニフラさんの御苦労が良く分かります。というかこれほど広大な地の緑地化は大変なことでしょう。夏の暑さに日々へ立ってゆく木を見ながら木を植えた男も砂漠の緑地化をする人々も真似できない・・・とへこんでいましたがハニフラさんの真似も無理です。うちの庭も再緑地化せねば・・・と考えるだけの日々。今後が楽しみなお庭続報期待しております。
こんにちわ。勇気をだして?コメントしてみることにしました(笑)
お庭ほしいぃーうらやましいでっす。
「え?それだけかい?」って言わないで(笑)
正に・・・犬のユートピアやー(笑)
いや~~~素敵ですよ~
私には雑草ぼうぼうの方が気持ちいいと言うか
見てて和むのですが
田舎の人たちってちょっと違いますよねー
更地がいい土地であって 雑草が蔓延ってるのを嘆かれる。
雑草に覆われてる土地って栄養満点で
それこそ価値のある土地だと思うのですけどね。
田舎暮らしの家を探していると
家の周りが雑草ぼうぼうだとなぜかわくわくしますw
あがさん、それぞれの土地に合ったやり方を臨機応変に考えねばならないと今さらながら実感しました。
岩盤も手強いですが、粘土質も手強いですよね。
そうなんです、コード式刈り払い機、あがさんに教えて頂いて初めて知ってから一年、ようやくこの夏買いました。
もう大活躍です。
昨年は土地の整備、今年は土壌の整備(これはまだこれからも続きますが)、来年は、ようやく今までに植えた樹木が育つ番かなと私も期待しています。
また、いろいろアドバイスお願いしますね!
AONEさん、いったん根付けば自然に育ってくれる樹木も、植えたての苗木の頃は、朝夕の水やりや、幹に虫が入っていないかのチェックなど、かなり手がかかりますものね。
一生懸命植えた木が昇天するのを見るのは辛いものです。
私はのんびりやなので、たぶん一人だったらほとんど進まなかったと思われますが、真面目な優等生気質の母がしじゅう尻を叩いてくれる+私が仕事をしている平日の日中も地道に作業を続けてくれるからこそ、ここまでできたと思います。
ともに緑化計画がんばりましょう!
ベックマンさん、そんな、勇気なんて棚の奥にしまっておいてもコメントできる、お気楽ブログです。
これからも、Twitterの感じで気軽においでくださいませ!
私からすれば、ドイツはわざわざ自分の敷地を手に入れなくても、素晴らしい環境がありますもの。
ずーーっとうらやますいですよ^^#
ショコランさん、いやいや、ユートピアは夢ですが、今は違いますよ、ガラスで足切りますから(笑)
雑草は本当に味があります。
花も葉も実も、様々でどれも魅力に溢れています。
その中で、これは花は可愛いけど実はトゲトゲで犬の毛に絡んでタイヘンだからその前に切らねばならんとか、これは最初はすごく可憐でいいけど夏になったら他のすべてを駆逐して凶暴化するとか、だんだん把握してくるともっと雑草とうまく付き合えるようになりますね。
ふふふ、雑草ぼうぼうの田舎家を早く見つけて下さいよ〜。
田舎暮らし初心者同士で、情報交換しながら開拓していきましょう♪
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