はじめに:ひよこ日記3で、後半の日付と曜日がこんがらかっていたので、直しています。
4月21日(土曜日)
朝、鶏小屋を開けに行き、キーちゃんの巣箱を覗いた。
ひよこが孵ってる!
体も声も、同じ頃の白米玄米と比べてずいぶん小さい。
でも、物怖じもせず、元気いっぱい。
キーちゃんのお腹の下にもぐったり、羽根の脇から顔だけぴょこんと出したり、あまりの可愛さに、鶏小屋で独り身悶えた。
ここでちょっと日記形式から離れて説明を。
実は、キーちゃんは3月31日から、土佐ジローの卵を温めていたのだ。
孵卵器の稼働開始からちょうど1週間後の3月25日、キーちゃんが産卵箱に入ったまま、じっとして動かない。
卵を産もうとしているのだなと思ったが、1時間経っても出てこないし、近づくと
「きゅーーっ」
みたいな声をあげて羽根を逆立てるから、てっきり難産で苦しんでいるのだと思った私は焦りまくった。
いちえんさんに連絡すると
「蒸してますね」
「そのまましとけば、ヒナを孵しますよ」
これまでの我が家の鶏、シェーバーブラウンは一切卵を温めない。
採卵用に品種改良された鶏なので、とにかくひたすら卵を産むのみなのだ。
だから、アローカナのキーちゃんが巣ごもりする姿は、私にとっては初めてだった。
(地元の人は、抱卵することを「蒸す」と言う)
もう1週間早ければ、孵卵器ではなくキーちゃんに卵を託したのだが、すでに孵卵器のプログラムはスタートしている。
「何日かしたら、諦めてやめますよ」
といういちえんさんの言葉で、そのまま自然にまかせることに。
・・・するつもりだったが、ほとんど飲まず食わずで何も入ってない産卵箱のもみ殻を温め続ける姿につい負けてしまい、いちえんさんから、土佐ジローの卵を3つ譲ってもらい、温めさせていたのだ。
産み始めの小さな卵で
では、日記に戻ろう。
ケージ飼いならともかく我が家のような飼い方では、キーちゃんに任せると、ひよこが無事に育つのは難しいだろう。
(天敵も多く、環境が厳しすぎる)
いろいろ考えた挙げ句、私が引き取って育てることにした。
けど、今宵ひと晩は、キーちゃんと一緒に過ごさせよう。
明日に備えて、玄米白米のケージに仕切りをつけ、小さなヒナ用スペースを作った。
4月22日(日曜日)
今日は日勤当直なので、朝から出かけねばならない。
朝、キーちゃんの羽根の下からひよこを引き取り、ケージに入れる。
餌も上手についばみ始めたのを確認して、出勤した。
夕方、当直を終えて帰宅。
とにかく無事を確認したくて、家に入る時間も惜しく、外から窓越しにひよこたちを確認した。
・・・チビたちのスペースに、姿がない。
が、焦るまでもなく、白米玄米のスペースで一緒に座っているチビたちが目に入った。
万が一、小さなヒナを白米玄米が突いていじめはしないかと心配で仕切っていたのだが、杞憂だったようだ。
しかし、一体どうやってこちら側にきたのだろう。
歩くのもまだおぼつかないような小さなひよこが。
それと、仲良くしてくれたから良かったが、白米玄米がいじめるタイプだったら、もうチビ達の命はなかったかもしれない。
万全と思った仕切りだったが、まだ見通しが甘かった。
私は、もっともっと慎重にならねばならない。
小さいひよこたちは、仮名を『黒胡麻』『白胡麻』とした。
4月23日(月曜日)
昨日までは白胡麻が弱々しかったが、今朝は黒胡麻がうまく餌にありつけていないような。
心配だ。
と思って出かけたが、夕方帰ると、二羽とも元気いっぱい。
白胡麻は服の袖口にもぐりこんでくる。
キーちゃんの羽根の下を懐かしんでいるのかもしれない。
米たちは粉末状の餌で、胡麻たちは練り餌だし、体格差で十分食べられなくてもいけないし、と餌入れを分けたのだが、全員が同じところで食べたがる。
米用プレートに集合
そして、ちゃんと仲良く食べるので、両方に練り餌と粉末の餌を入れることにした。
なんと楽なひよこたちであろうか。
4月24日
これは白胡麻
お米たちもますます人懐こい。
肩まで上がりたい白米
人にくっついてればどこでも安心するらしい。
そんなところで丸くなるの
4月26日(木曜日)
キーちゃんは相変わらず巣ごもりを続けている。
庭では赤花サンザシがまぶしい。
玄米は、なんだか騎士の鎧をまとったような格好になってきた。
肩の辺りとか
白米はとにかく甘えん坊で、餌を食べたいが私とも遊びたい、と落ち着かないので、ご飯タイムは覗かないことにした。
白胡麻は物怖じしない性格。
米たちにもくっついていくし、私にも寄ってくるようになった。
黒胡麻は、くっきりとしたくま取りがあって強そうな割に、
性質はおっとりしているようだ。
きれいな蛾が訪れた
白胡麻と玄米 よく似ている
4月28日(土曜日)
胡麻たちが産まれて1週間が経った。
十分に目が行き届いていないにも関わらず、これまでのところ、何事もなく順調に育ってくれて、本当にありがたい。
一度卒業した練り餌にまたありつけて、米たちも喜んでいる。
でも餌よりヒト
トンビの若鳥が時々庭に降りてるし、小さなカエルもたくさん見るようになった。
そんな季節なんだね。
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